日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
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54 巻 , 6 号
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巻頭言
原著
  • 三浦 和美, 加藤 勝章, 千葉 隆士, 中川 知恵, 齋藤 千晴, 佐々木 政子, 島田 剛延, 渋谷 大助
    2016 年 54 巻 6 号 p. 1075-1081
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/11/21
    ジャーナル フリー
    腸閉塞や腸穿孔は稀だが重篤な胃X線検診の偶発症であり, その予防のためには検査後は速やかにバリウムを排泄することが重要である。宮城県対がん協会では検査後の確実な下剤内服を図る目的で, 平成25年度の胃集検から排便状況, 以前の下剤効果を問診の上200%高濃度低粘性バリウム130ccに予め0.75%ピコスルファート内用液1cc・0.5cc・0cc(代わりにセンノシド®錠2錠与薬)を選択して混合する液状下剤混合バリウム法を開始し, さらに, 予備にセンノシド4錠を与薬し, バリウム排泄や腹部症状に関する受診者からの電話相談には医師・看護師が24時間体制で対応することにした。平成25年度は排泄遅延や予備下剤の服用に関する相談が349件/186,887人あったが, 平成26年度には188件/182,147人に減少し, 平成25・26年度とも腸閉塞・穿孔の発生はなかった。高齢受診者が多い市町村検診では厳重なバリウム排泄管理が望ましいと考える。
  • 足立 経一, 三代 知子, 田中 志乃, 佐々木 宏之, 三浦 邦彦, 佐藤 方則
    2016 年 54 巻 6 号 p. 1082-1089
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/11/21
    ジャーナル フリー
    平成27年度前期時点での胃がん集団検診受診者におけるH. pylori感染検査歴, その結果, 除菌の有無を明らかにする目的で検討を行った。対象は平成27年4月~9月に島根県環境保健公社が行った胃X線検査による胃がん検診受診者20444名(男性12274名, 女性8170名, 平均年齢56.7歳)である。全例にH. pylori感染検査歴とその結果, 陽性だった場合の除菌の有無についての自記式アンケートを実施した。H. pylori感染検査歴を有するのは3886名(19.0%)であり, 63.7%が陽性であった。50~70歳代で陽性率が高かったが, 49歳以下の年代でも60.2%であった。感染陽性例の89.6%が除菌治療歴を有し, 全体の10.5%が除菌後状態であった。今後, 受診者全体の51.6%を占めるH. pylori感染未検索のH. pylori感染胃炎例に対する適正な対応の決定が必要である。
  • 満崎 克彦, 松田 勝彦, 福永 久美, 菅 守隆
    2016 年 54 巻 6 号 p. 1090-1100
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/11/21
    ジャーナル フリー
    目的:アスコルビン酸含有ポリエチレングリコール電解質製剤(polyethylene glycol electrolyte lavage solution with ascorbic acid;PEG+Asc)を用いたCT colonography(CTC)前処置の有用性を検討した。
    対象および方法: CTCと全大腸内視鏡検査(TCS)を同日に施行した60例を対象に, イオン性ヨード造影剤60mlを溶解した1300mlのPEG+Ascにて前処置を行った。腸管内残液の管腔に占める割合, 固形残渣(6mm以上もしくは6mm未満)の有無, タギング効果を領域別に評価した。TCSをゴールドスタンダードとして, CTCによる6mm以上の病変検出能を検証し, 受容性はvisual analogue scale(VAS)によるアンケートを行った。
    結果:残液量の平均値は50%未満で, 全領域の85.6%に固形残渣を認めなかった。各領域の残液は均一で, CT値の中央値は200HU以上を示し, 良好なタギング効果が得られた。CTCにおける6mm以上の病変に対する患者毎の感度は94.7%, 特異度90.2%で, 受容性も良好であった。
    結語:PEG+AscによるCTC前処置は, 良好な前処置, 診断精度および受容性が得られ有用である。
地方会抄録
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