図学研究
Online ISSN : 1884-6106
Print ISSN : 0387-5512
ISSN-L : 0387-5512
34 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • ―ドローイングを伴う設計プロセス研究への試論―
    横山 ゆりか
    2000 年 34 巻 1 号 p. 3-8
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    本研究は描図においても一般の描画シークエンスに見られるのと同様に, そのスキルの向上には描図のシークエンスを管理する方略の充実を伴うという仮説を検証することを目的とする.本論ではそのはじめとして, 空間のデザインに習熟していない非専門家が設計を行う過程をとりあげ, その中に一定の描図のストラテジー (方略) が見られるかを観察・検証する.
    21名の住宅の設計過程の描図のシークエンスには付加型 (外枠・廊下枠揃) ・陣取型・同 (廊下枠揃) ・割取型・分割型の5種類が見られた.これらの性質から, ほとんどの被験者が玄関から始まり, 1回につき1室をとり隣へ進み, 奥で終わるというリニアーなシークエンスをとることがわかり, 非専門家の住宅設計の描図シークエンスを統御する方略として捉えられた.
  • 梶山 喜一郎
    2000 年 34 巻 1 号 p. 9-16
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    本研究では, 立体図に描かれた立体図形の長さや角の計量的な性質を理解する過程で, 大学生が使用する誤った概念や手続きを, 3つの実験を通じて検討した.実験1では, 図学を学んだ大学生が, 学習したフォーマルな手続きだけでなく, 誤った手続きを使用して立体図を理解していることを示した.実験2では, この誤った手続きが平面幾何学の知識の混用であることを示した.実験3では, 大学生は図学の授業を受ける以前に, この誤った手続きを獲得していることを示した.
  • 松田 浩一, 近藤 邦雄
    2000 年 34 巻 1 号 p. 17-22
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    本論文では手描き断面線を用いた細分割曲面生成手法の提案を行なう.細分割曲面は, 任意位相の多面体を再帰的に細分割して得られる曲面のことであり, 従来のパラメトリック曲面と比べ制御が容易なことから曲面表現手法として注目を集めているが, 初期形状がない状態から任意の曲面を持つための制御ポリゴンを生成するにはかなりの経験を必要とする.そこで本論文では, 任意の手描き断面線を入力し, その断面を持つような細分割曲面の制御ポリゴンを自動的に生成する手法を提案する.
    本論文では, Doo/Sabinの細分割曲面の制御ポリゴン生成のために,
    (1) Chaikinの手法の逆問題を解くための, 手描き清書曲線からの制御ポリゴン生成手法,
    (2) 頂点数の異なるポリゴン同士の自動接続手法, について提案を行なう.
    提案手法は,
    (1) 手描き断面線の入力だけで容易にDoo/Sabinの細分割曲面の制御ポリゴンが得られる,
    (2) 手描き曲線と制御ポリゴンを細分割して得られる曲線の差が非常に少ない,
    (3) 断面同士の頂点数の差を考慮する必要がない, といった特長があり, 手描き断面線の入力により任意の断面を持つ細分割曲面が容易に生成できるようになった.
  • 宮崎 文成
    2000 年 34 巻 1 号 p. 23-27
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 蛭子井 博孝
    2000 年 34 巻 1 号 p. 29-36
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    古典幾何学の中には, 三角形や四角形を用いた共線定理や共点定理などが沢山ある.そのなかで, その定理の構造を保ちながら, それを構成する直線の数を増していったり, 三角形を, 四角形, 五角形と拡張していっても成立する定理が, 数少ないがある.これらは, その数的拡張が無限にできるので無限連鎖定理と呼ぶことにする.クリフォード, Griffiths, Coolidgeなどは, 外心, 重心, 九点円, 垂心の定理を無限連鎖化している.それに習って, 我々は, 新しくシムソンの定理と直極点の定理を無限連鎖化した.そして, そのラフな証明を見つけているので, それに触れる.さらに, 三角柱の定理と名付けた定理の予想として無限連鎖化を考えた.
    さて, これらの図であるが, 連鎖を多くすると, 要素の数が2のn乗のオーダーで複雑になるが, 定理3から5の3つの定理については, 対称性を利用して, 連鎖5, 7の場合を描いた.その際, 数式処理ソフトのMAPLEVを用いた.また, 外心の連鎖とその他の3つの定理に関しては, CADでその図を描いた.これらの定理と図が, 図形科学の発展の一助となれば幸いである.
  • 小山 清男
    2000 年 34 巻 1 号 p. 37-42
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • ―ベクトル幾何と3次元グラフィックプログラミング
    佐久田 博司
    2000 年 34 巻 1 号 p. 43-47
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 講演・討論会「設計にとって図学は必要か」
    吉田 勝行, 加藤 道夫, 鈴木 賢次郎
    2000 年 34 巻 1 号 p. 49-53
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
feedback
Top