図学研究
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34 巻, 3 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 加川 穂積, 石井 賢一, 牧 博司
    2000 年 34 巻 3 号 p. 3-8
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, Delossの作図不能問題の解法にCAD機能を利用することにある.それは, 作図の理論的根拠の説明とその観点からのCAD作図例さらに作図精度測定からなる.関連して, 現代図学におけるCAD表示画面上で作図に必要な, Y=X1/3関数曲線の新たな創成法を述べる.又, CAD作業画面上での円周長さπdの直延とその線分積算法を示す.CAD作図の誤差は, πd値で4.7×10-8, 稜の長さで-4.3×10-5, 正六面体積の計算で-1.3×10-4であった.提示した作図方法の精度の向上と他の3-D図形への適用は今後の課題である.
  • ―アルベルト・サルトリスの建築表現
    加藤 道夫
    2000 年 34 巻 3 号 p. 9-14
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    本研究では, 二〇世紀初頭のモダニスム建築の台頭期に活躍した建築家であり, また, モダニスム建築に関する著述家としても著名なアルベルト・サルトリスをとりあげ, 図的表現法の立場から彼の建築ドローイングを再評価した.検証は主として二つの側面からなされた.第1は, 形成期における彼の受けた製図教育とその実践からの考察である.第2は, 上記に基づいて描かれたと考えられる具体的な建築ドローイング (図面) の分析である.その結果, 以下のことが明らかとなった.1) サルトリスはジュネーヴの美術学校で図法幾何学を習得し, これに基づいた幾何学的立体の製図教育を受けた.更に, これを建築へと応用する教育体系の下で製図技法を習得した.2) しかし, 彼の製図技法の習得は学校教育だけでなく自宅での実践によっており, その背景には彼のドローイングに対する並々ならぬ関心が存在する.3) 彼の現代芸術に対する関心は, 彼の父が木彫家であり, その装飾図面をよく見ていたこと, 並びに, 彼が無類の本好きであったあったことに由来する.また, 当時のアヴァンギャルド芸術家との交流も深かった.4) 彼の建築ドローイングにおける色彩利用の多様性は, 彼に先行するデ・スティルやル・コルビュジエに比して著しい.また, その多様性のピークは1932-3年と考えられる.5) 彼の建築ドローイングには自然物の形象描写が見られないという特徴が見られる.
  • 牧 博司, 加川 穂積
    2000 年 34 巻 3 号 p. 15-19
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    表題の答えは簡単である.教師 (複数) が必要と考えるか不必要と考えるかである.我が国の社会体制は一応民主主義なので, カリキュラム編成の単位である学科内の大勢が不必要と判断すれば図学という科目は消えていくのである.不必要と考える教師の教育理念を聞く場も無い.図と図面の違いも分からない, 図の種類も知らない, 図だからCADだと思い込んでいる教師に機械設計が分かるはずが無い.故に, 図学の必要性が分かるはずが無い.大学という名の教育機関の構成集団である教師と学生の水準に大きな差がある現状において, 図学教育が必要と考える学科のみで教育すればよいのではないか.この考え方に立って, 表題の題目について議論したものである.
  • 小山 清男
    2000 年 34 巻 3 号 p. 21-26
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 2000 年 34 巻 3 号 p. 35
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
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