図学研究
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37 巻, 4 号
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  • 佐久田 博司, 蒔野 雄介, 武士俣 貞助
    2003 年 37 巻 4 号 p. 3-8
    発行日: 2003年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    本研究は, 2000年より2002年度まで, 同一条件の実験環境において, 年度毎にほぼ同一人数の, 同じ学年と学科に対して行ったMCT実験を基にして, 動的な画像コンテンツによる図形認知の学習に対する効果を検討したものである.3年間の継続実験の結果を総合し, 各条件群をグループとして比較した.その結果各グループ別の以下の結論を得た.
    3次元モデルを使用した動的CAI教材は, 図形認知能力の育成において効果的である.特に, 空間認識力のうち量的分析能力を育成, 曲線などを含んだ複雑な立体に対する三次元立体のイメージ生成力の育成に効果的である.効果は被験者グループによって異なり, 図形に関する学習経験が豊富であったり, 空間認識能力を身に付けている被験者にとっては小さいが, 図形を認知する能力が十分に備わってない状態の被験者, または学習段階である被験者にはその効果が大きい.
  • 石井 眞人
    2003 年 37 巻 4 号 p. 9-14
    発行日: 2003年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    本論文では, カラー画像データベースにおいて感性情報を用いた画像群検索のため, 類似画像群構築の可能性について述べた.
    まず21種のカラー画像について, 35人の評価者が画像分類システムにより主観的に分類した主観的画像群と, 印象度に基づいて統計的に分類した印象度画像群の一致性を検討した.つぎにユーザモデルを決定するため, 評価者間の印象度の一致性と, 分類された主観的画像群の一致性を検討した.得られた結果を以下に示す.
    (1) 主観的画像群と印象度画像群の一致率は, 52%から86%の範囲であり, 高い一致性が証明された.
    (2) 評価者間の印象度の一致性を検討した結果, 一致性の高い印象語は, ‘女性的’, ‘繊細’, ‘明るい’などであった.一方低い語は, ‘シンプル’と‘レトロ’であった.
    (3) 評価者間の類似度を主座標分析による布置で検討した結果, 86%の評価者が類似性を表す空間内で近い位置を示し, 画像評価において近似する傾向を示した.
    これらの結果から, 印象語を用いた統計的な類似画像群構築の可能性は高いこと, および評価者モデルは, 代表的モデルで多くのユーザに対応できることが分かった.
  • 山内 一晃, 吉田 勝行
    2003 年 37 巻 4 号 p. 15-24
    発行日: 2003年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    神戸に実現した大規模複合商業施設「神戸HL計画」 (1992年完成) の基本計画過程に提出される模型, 平面図, 透視図等と, 「設計打合記録」に出現する言語との関係性を時系列的に分類整理し, その変遷をたどることで「神戸HL計画」の建築形態構成過程を考察する.その結果, 基本計画過程では, (1) 「概念語」は毎回異なる言語が出現しては消える言語の使い捨てが行われ, 設計者は特定の「概念語」にイメージを固定せず, 多方面から様々な概念を探る傾向がある. (2) ごく少数の「形態語」が頻繁に出現し, 設計者はこれらの語を一種のキーワードとして使用し, この傾向は建物完成時期においても同様である. (3) 基本計画過程に出現する「形態語」のおよそ半分が建物完成時期においても設計者の思考の中に温存され, 建物完成時期の建築形態の基本的イメージは, 既に基本計画過程に想起・認識されている. (4) 基本計画過程は, (A) 図面表現を行わず, 粘土模型により建物規模を大づかみに表現する段階, (B) フリーハンドによる手描平面図とダンボール模型により建物配置や空間構成を表現する段階, (c) 寸法線が記入された手描平面図と立面図を添付したスタイロフォーム模型により外観を表現する段階, (D) 模型の縮尺を上げたデザインボード模型により内部空間を表現する段階に分かれ, 建築形態構成は言語表現と図面表現の相乗作用によって造形化される.
  • 長島 忍
    2003 年 37 巻 4 号 p. 25-27
    発行日: 2003年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 小林 範夫, 鈴木 賢次郎, 加藤 道夫, 吉田 勝行, 近藤 邦雄
    2003 年 37 巻 4 号 p. 29-47
    発行日: 2003年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 尚
    2003 年 37 巻 4 号 p. 48-50
    発行日: 2003年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
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