図学研究
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40 巻, 2 号
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  • 石井 眞人
    2006 年 40 巻 2 号 p. 3-8
    発行日: 2006年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    本論文では, 感性情報を用いたカラー画像データベース構築において, 類似画像クラスターへの分類過程をシミュレートするTCCSについて述べる.
    TCCSは, 人が画像を順次比較しながら類似画像群を主観的に構築する過程をシミュレートする.クラスター化の判断は, 設定された閾値との比較により決定される.画像の感性情報値による非類似度と閾値を比較して, 閾値が大きいときは指定するクラスターへ, また小さいときは一時クラスターに所属するアルゴリズムである.
    TCCSの有効性を証明するため, 15人の評価者による21種のカラー画像のクラスター化実験が行われた.そして他の代表的なクラスタリング手法との比較を行った.得られた結果を以下に示す.
    (1) TCCSの処理時間は, C-平均法より短い.
    (2) TCCSと評価者によるクラスタリング結果の一致率は, シミュレーションでは平均56%, 予測では51%であった. (3) TCCSの一致率について, 評価者のクラスタリング手順別に検討した結果, 総合処理型よりも順次処理型が高かった.このことからTCCSは, 総合処理型より評価者が順次処理する過程をシミュレートしていることを示した.
  • 安福 健祐, 阿部 浩和, 吉田 勝行
    2006 年 40 巻 2 号 p. 9-14
    発行日: 2006年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    本研究は, 被験者にPC上でリアルタイムCGにより表現された仮想建物内部を自由に歩かせて, その空間構成をイメージさせながら, その建物の間取り図をスケッチさせるCGイメージマップテスト (CGIMT) を開発し, 以下の結果を得た. (1) CGIMTをリアルタイムCGで構成した結果, フレームレートが15fps以上という結果を得たことから, テストとしての操作性能を満たすことが確認できた.また, CGIMTの設問1の正答率が100%であったことから, 当該被験者の本テストに対する適用性の検証ができた. (2) 今回実施したテストの平均点は, CGIMTで35.4点 (44点満点) , PITで18.2点 (30点満点) , 標準偏差は, CGIMTで7.0点, PITで3.6点である. (3) CGIMTの解答に空白の部分が残っている被験者や空間構成の認識を誤っている被験者のPITの成績は低い傾向がみられた.
  • 2006 年 40 巻 2 号 p. 15-23
    発行日: 2006年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
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