図学研究
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46 巻, 4 号
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研究論文
  • 福江 良純
    2012 年 46 巻 4 号 p. 3-11
    発行日: 2012年
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    彫刻家石井鶴三は,人体に「生きて動く建築」という見地をもって,人体美の仕組を考察した.彼は,建築との構造的な共通性から彫刻の内部に柱を想定し,そこに直線として示される力学的な骨格を美的構成の本質とみなす造形の方法論を創造した.それは,美しさについて「形」ではなく力学性によって説明しようとするもので,建築における構造的論理とも等しいものである.本考察は,「動勢」という彫刻の造形要素が,力学的な軸線から導かれていることを,石井の言説と作品から明らかにする.また,これに関する制作事例として,彫刻家本郷寛氏による,故小山清男先生の全身像≪立つこと≫(2009)を取り上げる.
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