【目的】職場学習が仕事の要求度–資源モデルの動機づけプロセスの資源として機能し,看護師個人と部署全体の就業継続意欲に与える影響を明らかにする。
【方法】無記名自記式質問紙調査により回収した(回収率68.4%)看護師2,007人のデータを用いて仮説モデルの検証を行った。分析は,マルチレベル共分散構造分析を用いた。
【結果】個人レベルでは,仕事の資源としての職場学習と個人の資源としての職場学習の両者がワーク・エンゲイジメントを介して就業継続意欲に対して有意な正の影響を認めた。また個人レベル,集団レベル共に仕事の資源としての職場学習は直接的に就業継続意欲に対して有意な正の影響を認めた。
【結論】職場学習はJD-Rモデルの動機づけプロセスの資源として機能し,看護師個人の就業継続意欲を高めることが示唆された。また仕事の資源としての職場学習は,看護師個人と部署全体の就業継続意欲を直接的に高めることが示唆された。
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