【目的】 COVID-19の感染拡大期には医療従事者の欠勤者が増加し病棟や外来の一部閉鎖などに影響を与えた。本研究は,COVID-19流行時の医療従事者欠勤者数からアブセンティーイズムを推計することを目的とした。
【方法】 沖縄県21重点医療機関を対象とし,医療従事者の欠勤者数を収集した。アブセンティーイズムの推計は,医療従事者の欠勤1日あたりのコストとして各職種の1年間の総賃金合計額を年間総労働日数で除したものに,沖縄県の医療従事者の人数の按分比を乗じた。
【結果】 医療従事者1人欠勤のアブセンティーイズムは約2万円であった。1ヶ月間の累積アブセンティーイズムは1医療機関あたりでは約3,000万円の労働力を損失していた。
【考察】 本研究では医療従事者全体を対象とし,1人あたりの1日あたりアブセンティーイズムを推計した。
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