民族衛生
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12 巻, 6 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • -青少年に於ける調査にもとづいて-
    石橋 俊實, 岡 不二太郎, 和田 豊治
    1944 年 12 巻 6 号 p. 339-352
    発行日: 1944/11/30
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
  • 大澤 留吉
    1944 年 12 巻 6 号 p. 353-362
    発行日: 1944/11/30
    公開日: 2010/12/22
    ジャーナル フリー
    著者は阿片〓者の味覺及皮膚の空間知覺の敏さが著しく低まつてゐることを見出し,之を實地診療に應用して來たが,其れの對照として味覺閾及皮膚空間知覺閾の標準値を定めるべく且つは民族生物學的見地から健康滿人(漢人種)の調査をなしたものが本報告の内容である。
    1.味覺閾に就ては第7表(p.370)に示す樣な結果を得た。
    1.味覺閾には男女の差は證明されない。
    3.年齢による差は苦味(鹽酸モルフイン)鹹味(食鹽)酸味(鹽酸)に於て年長者は年少者よりも稍々鈍といふ形に現はれてゐる。
    4.酸味に於ては歐洲人に比して鈍感の樣に見られる結果が出たが,其の原因に就ては今後の檢討に俟たなければならない。
    5.同時空間閾をエステジオメーターで測つた結果は概括して第10表及第11表に掲げた。
    6.手背,足背,背部,上膊,上腿即ち總じて空間辨別の比較的精緻ならざる部位に對する閾値が諸書に引用されてゐるWeberの古典的な値に比して小さいが氏の値は一例的なものであり且つ概數で示されたものであるから,著者の成績と比較論評するのは適當でない。
    7.空間知覺は年齢の長ずるにつれ相對的に鈍化する傾向が認められる。
    8.男女差は背部,上膊,上腿の空間闘に於て認められ何れも女の方が敏感である。
    9.空間閾の計測法として從來から慣用されてゐるものは必しも端的切實なる知覺判定の精度を見出すに適せず,思考判斷の手續による高級な辨別能力の働きが關與した廣義の知覺の精度を見てゐるものであることを指摘し,且つそれが却つて著者の當面の目的に適ふものであることを述べた。
  • 塚田 勝, 轟 泰諄, 式場 浩, 上里 忠男
    1944 年 12 巻 6 号 p. 363-367
    発行日: 1944/11/30
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
  • 塚田 勝, 轟 泰諒, 式場 浩, 上里 忠男
    1944 年 12 巻 6 号 p. 368-369
    発行日: 1944/11/30
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
  • 内山 秋雄, 上里 忠男
    1944 年 12 巻 6 号 p. 370-380
    発行日: 1944/11/30
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
  • 山本 一男
    1944 年 12 巻 6 号 p. 381-388
    発行日: 1944/11/30
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
  • 奥 保男
    1944 年 12 巻 6 号 p. 389-398
    発行日: 1944/11/30
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
  • 梅澤 菊枝
    1944 年 12 巻 6 号 p. 399-409
    発行日: 1944/11/30
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
    1.我國の餘り裕かでない農山村の定型的と思はれるものに就き昭和11年から18年に亘つて乳兒及び幼兒の身體的測度を計測し全國の資料に就て發表されて居るもの(齋藤)及び都市の資料に就て觀察した所見(著者)と比較考察した。此の農山村は愛育會指定村として哺育及養護に關して指導が與へられて居る點は他の一般農村と異なる所である。
    2.大都市及び農村の乳幼兒の比較から次のことが言はれる。
    (A)乳兒期には(i)身長,體重ともに農山村は都市に劣る。(ii)上膊圍は農山村の方が都市のよりも大きい。
    (B)幼兒期には(i)身長,體重ともに農山村は都市に比し稍々劣る。(ii)Rohrerの充實係數を見るに幼兒期の前半に於ては農山村と都市との間に系統的差異を認め難いが後半に至れば兩者の間に差が表はれる。學齢期のものに就て既に知られて居る状態が早くも茲に始まつて居るのを認める。
    3.男女差は乳兒期及幼兒期の諸測度に認められるけれども,Rohrer係數に於ては系統的差異が示されずして學齢期に移行する。
    4.昭和11年から18年に至るまで毎年の年齢對體格測度の關係を3ケ年宛まとめて移動平均法によつて集計して年次的變遷が系統的に起きつゝありや否やを檢討した。其の結果平均5年間に身長2cm程度の増大を見た年齢層(男兒の0乃至4歳,女兒の0歳乃至2歳)があることが明かにされた。その意味に就て論議し,恐らく生活指導の影響が主因であらうと云ふ示唆を述べた。
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