民族衛生
Online ISSN : 1882-868X
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23 巻 , 1 号
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  • 古屋 靹彦
    23 巻 (1956 - 1958) 1 号 p. 1-11,A1
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
    終戦後の我国の人口動態にあらはれた諸現象のうちで出生率の激減は特に注目を要する問題である. 即ち昭和22年の3生3という高い幽生率は僅か8年後の昭和30年には実に197にまで降つたのである. 勿論昭和22年から昭和24年に到るまでの異常に高い出生率は, 戦時中及びその直後の低出生率に対する孚衡作用 (具体的には戦地及び海外からの引揚者の急増による出生率の高まりと, 外地から引揚げてきた結婚適齢者によつてもたらされた結婚ブーム) によるものと解されるが, 昭和25年以後の出生率の低下も相当激しいものであり, その原因及び効果を社会医学的観点から追求するこどは極めて重要なことである.
    世の多くの人は, これを所謂受胎調節の普及によつて起つたというよりも, より多く人工妊娠中絶に依つて起つたものとみている. 更にまた最近は不妊手術に依る産兒調節も急増してきて, それらの及ぼす社会的意義をいよいよ大ならしめている.
    然し一体, わが国民は何故にかくも急教速に暁入工妊娠中絶や不妊手術の如き烈しい手段に依つて産児の制限を思い立つに到つたのであろうか, またそれの及ぼす日本の社会制度や人口再生産に及ぼす意義いかに. これに関しては従来多くの学者がそれぞれ異なつた角度から異つた臆測を行つている. 例えば或る学者はこれを単純な経済現象と見, また他の学者は産婦入科医の金もうけ主義と結びつけ, また別の学者は原因を全く別の方面に求め, 戦後の日本人の文化生活への欲望の増大, 自己中心主義的意識の高揚, 家族主義観念の低下の反映とみようとしている. 然しこれらは何れも単なる臆測の域を出す, 何等実証を件うものとはなつていないのである. 勿論以上のようなわが国の最近の烈しい出生力の低下の原因, 動機, 叉その効果に関する立入つた詮索は, この小文のよくするところではないが, ただ私はそれの主な原因となつている入工妊娠中絶と不妊手術だけについて, その梨しい流行がいかなる動機に依つて起つたものであるか, またその人口再生産に及ぽす影響は如何なるものかを, 具体的実証的に調査研究した. こよにその大要を報告する.
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  • 荒川 孝子
    23 巻 (1956 - 1958) 1 号 p. 12-20,A1
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
    近代日本は社会的, 経済的に幾多の構造的欠陥を孕んでいたが, 今次の戦事までは壇加する入口をかなりよい生活水準に保つてきたといえよう. 戦後は狭い国土と乏しい資源に対する過剰の入口が現在並びに將来の大きな問題としてすでにあらゆる面から論議されている.
    人口動態統計については, 毎月, 毎年厚生省から, 5年毎には国勢調査による人口静態統計が発表されている. 水島等1) 2) によ6府県別或は大都市別にみた地理的なものの外に, 叉石田3) 等による職業別人口動態の解析が行われている. 幅田等4) による入口計画の基礎として地理的なある局地的実態調査を広汎に実施した文献もある. 西尾5) は人口現象が自然的, 社会的条件に規制され, 反映発現するものとして本邦入口を社会生物学的に観察している.
    人口現象はある地域の自然的, 社会的, 経済的諸条件のすべてを集約した形であらわす指標である. 死亡とか出生ということも入の集団である入口の一現象にすぎないのであつて, 種々の入口現象と相関聯しており, 人ロという全依膝に於て把握してはじめて意義を生すべきものである. 館6) のいうごとく人口現象は公衆衛生の対象の全体であり, その診断学的指標であり, その規制条件でもある. それ故入口現象を理解するには可能である限りの指標をあつめて, その開係に於いて入口を観察することが大切である. 人口は二つの環境即ち自然的, 社会的環境によつて影響されるのは当然である, この指標として生物学的, 経済学訥, 教育文化的, 社会学的等の因子を集めることが望ましい.
    著者は現佳する立揚から東京を控えた代表的農村県としての茨城県について, 上記の入口現象を入口静態, 動態統計及び社会生物学的因子を考慮して追求したのでこの結果について本報文以下3編に分けて報告したい.
    府県別生命表は水島等により作球発表されているが, 著者はこれにならつて茨鱗県の昭和25年の国勢調査結果をもとに同年及び翌26年の人口動態統計を用い簡易生命表を作成した. これは茨城県の衛生状態及び県民の健康状態を最も端的に表現するものと考えられる.
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  • 荒川 孝子
    23 巻 (1956 - 1958) 1 号 p. 21-27,A1
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
    本篇に於ては茨城県における動的人口現象の要因である出生, 死亡及び人口檜加等に関して報告し, 併せて主要死因の2,3について述べたいと思う.
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  • 荒川 孝子
    23 巻 (1956 - 1958) 1 号 p. 28-38,A1
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
    第3編に於ては相互に関聯した若干の社会生物学的事象を全国と比較し, 或は茨城県の各市郡別に分析綜合して, 茨城県人口を追求したいと思う.
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  • 猪飼 道夫, 山川 純子
    23 巻 (1956 - 1958) 1 号 p. 39-43,A2
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
    体力の評価とくに循環機能の評価法として握動による脈搏の増加およびその回復過程がとりあげられている. 運動による脈搏の変化は急激であるから, 触診法による脈搏測定法ではその過程を正確に追求することは困雜である. したがつて, 従来からも電気的方法が用いられ, 脈搏乃至心搏数を連続的に記録することが試みられている. しかし体力測定の現場においては, 器械を用いることはかなりの困難を件うこと, および触診法による脈搏測定によつて或る税度その目的を果すことができるため, 依然として触診法が主要な方法として用いられている. 本報でぽ身体運動, とくに疾走の場合の蓮続的記録法による成績乏触診法による成績とを比較し, 触診法の価値の限界を明らかにしようとした.
    従来, 脈搏乃至心搏数の連続的記録はその揚駈足, 膝屈伸, 自転車ergometerおよびthreadmillrlnなど身体移動を俘わない運動について行われたものが多ぐ, 身体移動を伴う疾走についてはわすかにBoas, E. P. 3) の研究を見るにすぎない. その後, 著者等7) は. 50m直線コースの疾走時の心搏聞隔の連続的記録を報告し, 岡12) は疾走時の心電図ゐ記録を得たことを報告した.
    Boas, E. P. 及びGoldschmidt, E. F. 4) は彼等のCardiotachometerにより, 日常起臥の場合の心搏聞隔の連続的記録を行つているが, 疾走の揚合は電磁計数器により15秒間毎の心搏数を連続的に記録している. したがって, その記録からは一搏動毎の心搏聞隔の浩長を知ることはできない. また心電図を連続的に記録することは価値の高いものであるが, 心搏数の変化の過程を追跡する目的には遺当でない. この点にかんがみ, 著者等は松田11) のCardiotachographに範をとり50-100mの全力疾走のときの全経過にわたる心搏聞隔の変化を連続的に記録することを試み, 心搏數の変化の様式を明らかにし, 更に触診法による脈搏測定法の限界を検討した.
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  • 水島 治夫
    23 巻 (1956 - 1958) 1 号 p. 44-51,A2
    公開日: 2010/12/22
    ジャーナル フリー
    The first life table in Japan was constructed by using the data for l891-98. Since then seven complete life tables were constructed at irregular intervals; and since 1949 abridged life tables were published annually.
    By using these life tables a generation life table was computed by the following procedure:
    It was assumed that 100, 000 babies were born simultaneously at the beginning of 1891 and exposed to the infant mortality (q0) shown in the first life table; when they became one year old in the next calendar year, they were exposed to q1 in that life table, and so on : When they became 8 years old in 1899 they were exposed to q8 in the second life table for 1899-1903, and so on.
    For the blank calendar years for which no life tables were constructed, the mortality rates required were estimated by weighted means derived from tables for preceding and following calendar years, more emphasis being laid on the nearer one.
    By this procedure lx, dx, qx, px could be computed till the age 65. As there are a considerable number of persons who were born in 1891 and have attained the age 65 this year (1956) still living today, ex can not be computed. But if it is assumed that the persons 65 years old today would have the same expectation of life in the future as e65 shown in 1955 life table (this assumption seems not very absurd), then ex of the generation life table for the people born in 1891 can be computed. This assumption was adopted in this life table.
    The result is shown in Table and Graphs in the text.
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  • 勝沼 晴雄
    23 巻 (1956 - 1958) 1 号 p. 52-54,A3
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
    The Division of Health Care and Nursing was established at the Faculty of Medicine, University of Tokyo in 1953, for the 'purpose of educating prospective nurses and multi-purpose health workers who have enough understanding and knowledge of medicine and public health, to be able to work in the field of nursing and public health for the sake of individuals and communities.
    The Curriculum of this division is composed of two parts, namely, the course of general education for biology and the course of specialization for health care and nursing.
    The former comprises cultural sciences, social sciences, natural sciences, foreign languages, and physical education, 1500 hours being assigned to this part.
    The latter part is given for the purpose of specialization after passing through the former. About 2500 hours are scheduled for this part:
    Public Health is taught in the course of the specializatipp, The speci* gravity, of Public Health is 19% of the total credit hours including, general education, and about 30%, of the professional subjects,
    The of the specialized subjects consist of basic meclicine, clincai metdiine, nursing arts, and clinical nursing. c
    The breakdown of the public health study is as follows:
    Lectures 240. hours
    Laboratory. practice 225 hours
    Field practice 225; hours
    Seminar 90 hours
    780 tours
    The contents of the public health studies carried out follow:
    1. Public Health (General Part)
    (1) Human Ecology
    Biota-biotop System
    Autoecology
    Synecology
    Structure of Population
    Analysis of Environmental Physiology
    (a) Homesotasis
    (b) Maximum Permissible Limit
    (c) Physical, and chemical Environment.
    Biological Environment
    Social Environment
    (d) Genetics and Nutrition
    (2) Statistical, Reasoning,
    (3) Epidemiology
    (a) Principles of Epidemiology,
    (b) Descriptive, Epidemiology
    Theoretical Epidemiology,
    Field, Epidemiology
    (4) Sanitation.
    (a) Environmental Sanitation
    (b) Food and Milk Sanitation
    (5) Medical Technology
    (6) Social Technology
    II. Public Health (Special, Part)
    (1) Public Health Methodology
    (a) Health Education
    (b) Health Administration
    (c) Health Service
    (2) Community Health Practice
    Urban Health
    Rural Health
    School Health
    Occupational Health
    (3) Research and Seminar.
    (1) Field epidemiological survey
    (2) Field study on intestinal parasites control
    (3) Intoxications chemical due to methaemoglobin formation
    (4) Care of premature infants
    (5) Technic of computation and calculation
    (6) Morphinism and other addictions
    (7) Eugenic counseling
    (8) Leprosy control
    (9) Tuberculosis control etc.
    The background philosophy of the curriculum was established on the following basis.
    (1) All the medical and health activities must be performed on the basis of public health in a wide sense ; accordingly all the medical and health personnel must by all means be public-health minded, so that the students who will later participate in these activities should obtain an adequate knowledge and comprehension of public health during their university education.
    (2) Either in a world-wide sense, or in a domestic sense especially, the most important philosophy of medical and health activity is to be communitydirected and patient centered.
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