昭和学士会雑誌
Online ISSN : 2188-529X
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78 巻, 5 号
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特集:麻酔科学の領域の広がり
講演
資料
  • 山本 将平, 外山 大輔, 杉下 友美子, 金子 綾太, 岡本 奈央子, 小金澤 征也, 藤田 祥央, 秋山 康介, 松野 良介, 磯山 恵 ...
    2018 年 78 巻 5 号 p. 513-519
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/13
    ジャーナル フリー
    15歳から29歳までの思春期・若年成人世代 (AYA世代)にもがんを発症するが,稀少性などの理由から対策が遅れている.また,就学,就労,結婚,出産などAYA世代特有の問題を解決することも重要な課題である.昭和大学藤が丘病院小児科ではAYA世代小児がん治療を積極的に行ってきたが,AYA世代特有の問題に対する対策が不十分であった.これらの問題を解決し,小児がんとAYA世代小児がんを包括的に診療できるよう,2017年4月に小児・AYA世代がんセンターを設置した.看護師,臨床心理士,ケースワーカーなど多職種が連携してAYA世代小児がん患者の治療にあたれるよう,小児・AYA世代がんセンター運営委員会を設置し,AYA世代小児がん患者の情報や治療上の問題点等を共有している.療養環境の整備として,静かな環境で学習できるような自習室や,同世代の患者が気軽に集えるようなリラックスルームの設置を検討している.高校生の学習支援については横浜市と連携し,ベッドサイドへの教師の派遣が可能となった.妊孕性の問題については院内だけでなく,他施設と連携をとることで積極的に取り組んでいる.小児・AYA世代がんセンターの設置によってAYA世代小児がん患者のニーズにあった診療体制を構築した.今後も更なる充実に努め たい.
原著
  • 嶋根 俊和, 櫛橋 幸民, 江川 峻哉, 北嶋 達也, 粟倉 秀幸, 内山 美緒, 安藤 いづみ, 水吉 朋美, 倉澤 侑也, 鴨志田 慎之 ...
    2018 年 78 巻 5 号 p. 520-525
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/13
    ジャーナル フリー
    頸部神経鞘腫の取り扱いは,経過観察,手術,また手術を選択した場合の手術方法など一定の見解がない.経過観察をされている症例も存在するが,実際にはどの程度の大きさになったら手術を選択すべきかの明確な基準はこれまで存在しなかった.今回,2005年4月から2017年5月までの間に昭和大学頭頸部腫瘍センターで頸部神経鞘腫に対し被膜間摘出術を施行した63例を対象とした.適切な手術選択時期を検討するために腫瘍の最大径を10〜35mm(33例)と36〜79mm(30例)の2群に分けて検討したところ,術後の神経脱落症状の発生は36〜79mm群の方が優位に多く発生していた.このことから腫瘍の最大径が36mm以上になると術後に神経脱落症状を呈しやすく,この大きさが手術選択の一つの目安になると考えられた.自覚症状がないため経過観察を選択するだけではなく,十分なインフォームドコンセントのうえ手術を勧めることも患者のQOLの向上につながると考えられた.
症例報告
第348回昭和大学学士会例会(保健医療学部会主催)
第349回昭和大学学士会例会(医学部会主催)
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