日本集中治療医学会雑誌
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11 巻, 2 号
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  • 黒田 泰弘
    2004 年 11 巻 2 号 p. 81-83
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
  • 丸山 征郎
    2004 年 11 巻 2 号 p. 83-85
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
  • 早期導入は予後を改善するか
    織田 成人, 平澤 博之
    2004 年 11 巻 2 号 p. 86-88
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
  • 廣瀬 稔, 佐藤 栄治, 小林 弘祐
    2004 年 11 巻 2 号 p. 89-96
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    医療機器に関連する事故原因の多くは,使用者の医療機器や関連する病院設備(電気設備および医療ガス設備など)の知識不足によって起こる誤操作や誤使用,保守管理を含めた安全に関する認識不足である。このような状況下で,医療機器の安全を確保するためには,医療機関において医療機器の異常や老朽化による不具合を早期に発見することや,医療従事者に対する医療機器や関連する病院設備の安全教育およびトラブル情報の管理などを行うことが必要である。このために医療機関内に充実した保守体制を確立することは非常に重要であり,医療の質を向上させる一法として今後ますます重要度を増すことになる。この論文では,医療機器や関連する病院設備のトラブル事例をもとに,医療機器の保守体制の必要性,運営形態,業務内容,人員配置,安全教育,トラブル情報の管理などについて述べた。
  • 離脱可能性の予測因子について
    坪井 英之, 上杉 道伯, 里田 雅彦, 森島 逸郎, 武川 博昭, 曽根 孝仁
    2004 年 11 巻 2 号 p. 97-103
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,循環器科領域における血液浄化療法の有用性(離脱可能性)を,導入時の臨床諸指標より予測可能か否かを明らかにすることである。過去7年間に当院CCUにおいて施行した循環器領域の浄化療法患者128例を対象にした。年齢,性別,導入直前の1日尿量,導入時血清BUN,Cre,K,BE,pH値,導入時収縮期血圧,利尿薬,カテコラミン(CA)投与量などの各指標が,浄化療法からの離脱を予測しうるかどうか,多重ロジステイック回帰分析を用いて検討した。離脱可能例は77例,不可能例は51例であった。上記諸指標のうち導入直前の尿量のみが有意に(P=0.02,95%信頼区間0.995~1.000)離脱可能性の予測因子になった。また導入時収縮期血圧は離脱可能性に影響を与える傾向(P=0.06)にあった。離脱可能例の導入直前の1日尿量は624±339ml,不可能例は320±350mlであった。可能例の導入時血圧は132±29mmHg(CA8.0±6.3μg・kg-1・min-1投与下),不可能例は104±27mmHg(CA14.7±8.6μg・kg-1・min-1投与下)であった。可能例は浄化療法導入2.7±3.3日で1日尿量1,000ml以上の発来をみた。以上の検討から循環器領域における血液浄化療法の適応患者に対しては,CA,利尿薬などによる薬物療法に固執することなく,1日尿量が600ml(可能群の平均尿量)を切る前に,同療法をより早期に,かつ積極的に導入すべきである。
  • 清水 敬樹, 杉田 学, 黒木 啓之, 横手 龍, 三宅 康史, 清田 和也
    2004 年 11 巻 2 号 p. 105-110
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    【背景】難治性心室細動にamiodaroneが有効との報告があるが本邦では注射用製剤が認可されていない。そのため唯一静脈内投与可能なIII群薬nifekalantの効果を院外心肺停止例において調べ,amiodaroneの代用として位置づけられるかどうかを検討した。【方法】2000年4月から2年間,当センターへ搬送された心原性心肺停止308症例のなかで,心肺蘇生中に心室細動を認めた80例をnifekalant使用群(N群)27例と非使用群(C群)53例に分けretorospectiveに検討した。【結果】N群は年齢が有意に若く,除細動回数が多かった。またN群で心拍再開率が高かったが予後に差はなかった。【結論】心拍再開にnifekalantが有効であった可能性が示唆された。本研究ではC群で心拍再開が得られないもののみがN群にエントリーすることから,N群の母集団がもともと予後不良群であると言える。それにもかかわらず心拍再開率が高かったことは,nifekalantは治療の選択肢の1つとなりうるが今後多施設での前向き研究を行う必要がある。
  • 大島 拓, 平澤 博之, 織田 成人, 志賀 英敏, 中西 加寿也, 松田 兼一, 仲村 将高, 横張 賢司
    2004 年 11 巻 2 号 p. 111-115
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    我々はViblio vulnificus感染症による敗血症性ショックからの救命例を経験したので報告する。患者は53歳男性,アルコール性肝硬変を指摘されていた。2001年7月19日に刺身を摂取。21日に39℃の発熱,血圧90mmHg台,ショックになり近医に入院。入院後,昇圧剤を投与されるも血圧はさらに低下し,22日に当院ICUに転院となった。Viblio vulnificus感染症による敗血症性ショックを疑い抗生物質セフタジジム(CAZ),ミノサイクリン(MINO)投与,カテコラミン投与により循環管理を行い,CHDFを4日間施行した。前医の血液培養にてViblio vulnificusが検出されたが皮膚所見は認めなかった。感染は次第に鎮静化し,8月2日軽快転院となった。本症は肝障害などで免疫能が低下した患者に多く発生し,ショックに陥れば致死的となる。今回の症例は早期の診断とショックに対する集中治療により救命しえたものと考えられた。
  • 宮田 和人, 伊藤 樹史, 柳田 国夫, 立原 弘章, 白石 修史, 伊藤 寛之, 山口 達郎, 星野 伸二
    2004 年 11 巻 2 号 p. 117-121
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    症例は68歳男性。近医で肩関節造影を受け,翌日意識混濁を来した。造影剤による遅発性ショックが疑われ当院ICU搬送となった。ICU入室時,血圧40/20mmHg,脈拍数130min-1とショック状態であった。輸液負荷,カテコラミン,ステロイドによる治療を開始した。検査所見では血小板の減少とfibrin degradation product (FDP)の増加を認めdisseminated intravascular coagulation (DIC)であった。またショックによる肝逸脱酵素の上昇と腎機能の低下を認めた。DICに対しては補充療法と抗凝固療法,腎機能低下に対しては持続血液濾過透析(CHDF)を施行した。循環動態の安定化とともに全身状態は改善し,第22病日に一般病棟に転室した。造影剤による遅発性副作用は多くの場合軽症である。本症例のように関節造影後約12時間で遅発性ショックを来した報告はない。造影剤検査後は遅発性副作用も念頭に置いた経過観察も大切である。
  • 下村 毅, 成田 裕司, 水谷 真一, 碓氷 章彦, 渡邊 孝, 上田 裕一
    2004 年 11 巻 2 号 p. 123-126
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    閉塞性肥大型心筋症患者の開心術後に発症した治療抵抗性心室頻拍に対してニフェカラントを投与することによって,心室頻拍の停止に成功し救命しえた症例を経験した。症例は71歳,女性で,僧帽弁狭窄兼逆流症を合併した閉塞性肥大型心筋症と診断され,中隔心筋切除術と僧帽弁置換術を行った。術後2日目より発作性心房細動が頻発し,各種I群抗不整脈薬を投与し洞調律に復したが,術後9日目に心室頻拍が出現し,循環虚脱になったため,直ちに心肺蘇生術を行い,直流通電,リドカイン,リン酸ジソピラミド,塩酸ベラパミルの投与は無効だったが,ニフェカラントの投与で心室頻拍の停止に成功し救命しえた。ニフェカラントは,1999年に認可された本邦で使用しうる唯一のIII群静注用抗不整脈薬で,有効性の評価には症例の集積が必要だが,閉塞性肥大型心筋症に合併した治療抵抗性心室頻拍では有用である可能性があると考えられる。
  • 湯本 正人, 中村 不二雄, 勝屋 弘忠
    2004 年 11 巻 2 号 p. 127-131
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    高気圧酸素療法(hyperbaric oxygen therapy, HBOT)はイレウスに対する治療法として確立されており,エンドトキシン血症の抑制にも有効であるとされている。しかし今回再発を繰り返す単純性癒着性イレウス症例に導入したところ,一過性に敗血症性ショック状態に陥り,短期間ではあるが集中治療を必要とした。動脈血液培養で腸内常在菌でグラム陰性桿菌のSerratia marcescensが検出され,イレウス症状は明らかに改善されていたこともあり,HBOTによる腸管血行改善と腸管透過性亢進改善のタイムラグにより,腸内細菌が血液内に流入したのではないかと推察された。今後HBOTを導入する際には注意が必要であることが示唆された。
  • 服部 憲幸, 平澤 博之, 織田 成人, 志賀 英敏, 中西 加寿也, 松田 兼一, 仲村 将高, 平野 剛
    2004 年 11 巻 2 号 p. 133-137
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    錐体外路症状が長期にわたり遷延した重症有機リン中毒の1救命例を経験した。患者は70歳女性。うつ病,本態性振戦の診断で精神科加療中,自殺目的にフェニトロチオン約190g,マラチオン約80gを服用し,当院に搬送された。来院時,意識障害,縮瞳,多汗,唾液分泌過多,両上肢の不随意運動を認めた。初療後,ICUへ入室した。意識障害が遷延し,循環動態も不安定となったため,活性炭による血液吸着療法および持続的血液濾過透析を施行した。循環動態は徐々に安定し,意識状態,コリン作動性症状とも改善したが,錐体外路症状が遷延し,服用から7ヵ月以上経過後もParkinson病治療薬の投与を必要としている。有機リン製剤による錐体外路症状についての報告は散見されるが,7ヵ月以上の長期にわたって錐体外路症状が遷延した症例は稀である。本症例は既往に本態性振戦があり,錐体外路の病的素因や遺伝的素因が錐体外路症状の重症化や遷延に関係した可能性が示唆された。
  • 守谷 俊, 大西 敦子, 櫻井 淳, 雅楽川 聡, 木下 浩作, 林 成之
    2004 年 11 巻 2 号 p. 139-142
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    これまでに全く報告がない脳動脈瘤破裂時の脳内グルタミン酸濃度変化をマイクロダイアリシス(microdialysis,MD)でとらえることに成功した。症例は51歳,女性。意識障害にて来院し,頭部CTでくも膜下出血を認め,神経学的にHunt & Kosnik Grade IVと診断し,頭蓋内圧管理を開始した。同時に脳組織に,MDカテーテルを設置した。経過中に血圧・頭蓋内圧の急上昇が認められた。その時期に一致して脳内グルタミン酸値は,正常上限値の190倍の388.5μmol・l-1まで急上昇した。その後,瞳孔,頭蓋内圧の順に正常化したが,グルタミン酸値は正常化までにさらに6時間を要した。その後,血圧・頭蓋内圧の上昇とともにグルタミン酸値は,467.1μmol・l-1まで上昇し,高値が持続した。頭蓋内圧は制御困難となり,死亡退院となった。今後,MDによる脳内グルタミン酸の経時的測定は,重症くも膜下出血に対する積極的治療の判断材料になる可能性があることから,さらに症例を積み重ねる必要性がある。
  • 桜井 淑男, 小幡 徹, 堀口 徹, 鳥海 和弘, 鹿瀬 陽一, 谷藤 泰正
    2004 年 11 巻 2 号 p. 143-144
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    We have developed a high sensitive method of measuring the serum endocannabinoids (anandamide, ABA and 2-arachidonyl-glycerol, 2-AG) by gas chromatography and mass spectrometry (GC/MS) with isotope dilution. We measured the serum endocannabinoids in 5 esophageal and 5 lung cancer patients perioperatively with GC/MS to clarify the relationship between perioperative inflammation and endocannabinoids. It was demonstrated that ABA didn' t significantly change perioperatively, although the pre and postoperative 2-AG concentrations in the cancer patients were significantly higher than the control value (P<0.05) and that AEA did not change perioperatively in significant manner. Therefore, 2-AG may play a pivotal role in perioperative inflammation.
  • 平山 徹
    2004 年 11 巻 2 号 p. 145-146
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
  • 安田 治正, 阪越 信雄, 三嶋 正芳
    2004 年 11 巻 2 号 p. 147-148
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
  • 高血圧緊急症例の検討
    笠岡 俊志, 金田 浩太郎, 河村 宜克, 山下 進, 井上 健, 鶴田 良介, 岡林 清司, 前川 剛志
    2004 年 11 巻 2 号 p. 149-150
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
  • 早川 峰司, 丸藤 哲, 松田 直之, 大城 あき子, 上垣 慎二, 星野 弘勝, 澤村 淳, 亀上 隆
    2004 年 11 巻 2 号 p. 151-152
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
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