日本集中治療医学会雑誌
Online ISSN : 1882-966X
Print ISSN : 1340-7988
ISSN-L : 1340-7988
33 巻
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
症例報告
  • 最上 友紀子, 木水 友一, 稲田 雄, 野崎 昌俊, 平野 慎也, 竹内 宗之
    原稿種別: 症例報告
    2026 年33 巻 論文ID: 33_R2
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/01/14
    ジャーナル フリー

    小児期発症の障がい者における終末期医療についての報告は少なく,本邦ではterminal extubationに関する詳細な報告もない。今回,小児集中治療室におけるterminal extubationを行った障がい者症例を報告する。福山型先天性筋ジストロフィーの20代,男性。窒息による心停止蘇生後に集中治療を行ったが,大脳機能は廃絶した。家族と話し合い,倫理委員会の承諾を得た当院のフローチャートに則り,生命維持治療の中止を検討するカンファレンスを開催した。Terminal extubationの適応があると判断し,第25病日にterminal extubationを行った。治療の継続が最善の利益とは考え難い患者において,terminal extubationは重要な選択肢であると考えられる。

短報
委員会報告
  • 日本集中治療医学会遠隔集中治療タスクフォース
    原稿種別: 委員会報告
    2026 年33 巻 論文ID: 33_R3
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/02/01
    ジャーナル フリー

     日本集中治療医学会は,高度な専門性に基づく集中治療医療を遠隔診療システムという手段で提供する「遠隔集中治療(telecritical care, TCC)」の普及が,今後の医療提供体制において極めて重要であると認識し,このたびTCCに関するガイドラインを策定することとした。本学会はこれまで,「遠隔ICUの設置と運用に関するガイドライン」およびその改訂版(2023年5月)を公表してきた。今回新たに採用したTCCという概念は,従来のICU単位での遠隔支援(Tele-ICU)に限定されるものではなく,遠隔診療システムを活用した集中治療支援全体の運用プロセスを包括的にとらえるものである。本ガイドラインは,1. 遠隔集中治療の概要と本ガイドラインの目的,2. TCCに関する定義,3. TCCの導入,4. TCCクリニカル・プラクティス,5. TCCシステムの技術的指針の5つのセクションで構成されている。集中治療科専門医をはじめとする高度専門職の人材が十分に確保されていない日本の現状において,本学会は,専門性に裏付けられた倫理的かつ公平な医療の提供を可能とするTCCの普及に努めるとともに,本ガイドラインがTCCの円滑な導入および適正な運用のための指針として広く活用されることを期待するものである。

feedback
Top