農業農村工学会論文集
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83 巻 , 2 号
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研究論文
  • Mohammad Raihanul ISLAM, Satoru ISHIGURO, Masayoshi YAMANAKA
    2015 年 83 巻 2 号 p. I_1-I_7
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/23
    ジャーナル フリー
    The study was an attempt to elucidate the compressive strength of oyster shell (OS) aggregate and ground granulated blast furnace slag mortar in different curing condition and to know their amount of solar reflectance, brightness and heat absorption characteristic of the pavements surface which was prepared with study mortar by top filling on open graded asphalt concrete. The compressive strength cylindrical samples were cured in 10℃, 20℃ and 30℃. Light irradiation test conducted in natural condition in 3 consecutive days also in environmentally controlled room, 3 hours light irradiation was applied on 7 types of sample pavements surface. The amount of solar reflection was measured by spectrometric analysis with the wavelength of 380-2,600 nm. At 28 days age, 30℃ water curing samples showed the highest strength for river sand mortar samples, and 20℃ water curing showed the highest compressive strength for OS mortar samples except high early strength Portland cement (HSPC)-OS mortar. Highest compressive strength of HSPC-OS mortar was for 20℃ air curing sample. In brightness, light irradiation test and spectrometric analysis showed that ordinary Portland cement (OPC)-Slag-OS sample is the brightest and highest solar reflector as well as it showed lowest surface temperature within the study pavements.
  • 武藤 由子, 渡辺 晋生, 山本 清仁, 倉島 栄一
    2015 年 83 巻 2 号 p. I_9-I_17
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/23
    ジャーナル フリー
    近年,農地の土壌水分や電気伝導率観測にDecagon社の5TEセンサーが広く使われており,日本の土壌に対する5TEの実用的な検量法や測定値の検証が求められている.そこで豊浦砂と岩手県内の土壌について,5TEの体積含水率θの補正法の検討と,1:5水浸出法による電気伝導率EC1:5と土壌水の電気伝導率ECpの推定値の検証を試みた.その結果,θについては5TEの出力値を数点の検量で補正できることを示した.また,EC1:5は土壌の電気伝導率ECaとの比例関係から,ECpECaからHilhorstモデルと簡単な検量作業で推定できることを確認した.ただし,θECpの推定精度はECpが豊浦砂で約1.0 S/m,岩大土で約0.8 S/m以上の場合に低下し,またECpθが豊浦砂で0.2,岩大土で0.275以下の場合に推定できなかった.こうした高溶質濃度と低水分量に考慮すれば,野外観測での5TEの実用性を向上できる.
  • Mariko SUZUKI, Kyoko KUBO, Takeshi SUZUKI, Yutaka SAWADA, Toshinori KA ...
    2015 年 83 巻 2 号 p. I_19-I_24
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/23
    ジャーナル フリー
    In this study, we investigates the relationship between the degree of degradation of biodegradable resin mortar and exposure conditions in order to use the mortar for temporary materials such as piles and sheet piles. The differences in exposure conditions had a strong correlation with the degree of degradation in the specimens and the rate of mass change, and the surface degradation and the mass changing were caused by microbial biomass. However, the effect of the exposure conditions on strength reduction was small because microbial degradation was very low. Therefore the degradation mechanism of the initial exposure was due to the reduction in bond strength between the biodegradable resin and aggregates by water, and the surface degradation and gradual strength reduction after two months of exposure was due to microbial degradation.
  • 武山 絵美, 笹山 新生, 野中 仁智, 九鬼 康彰
    2015 年 83 巻 2 号 p. I_25-I_31
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/23
    ジャーナル フリー
    本論では,樹園地を対象に,イノシシの生息地の集塊性と連結性を評価した.その結果,本来の生息地である雑木林パッチn=44に新たな生息地として放棄畑を加えると,雑木林間が放棄畑でつながりパッチ数がn=13と減少し,最大パッチサイズが12.3haから41.0haに拡大するなど,集塊性および連結性が高まることが確認された.これに加え,防護柵のない畑が生息地間のコリドーとして機能すると,生息地の連結性が更に向上し,生息地面積の80%が連結されることも確認された.すなわち,柵の設置には,内部の農地の被害防除だけでなく,生息地間の移動を妨げてイノシシが農地周辺に生息しづらい環境を形成する生息地管理の役割も期待できる.また,グラフ理論を用いた生息地ネットワーク分析により,生息地の連結性維持に重要な役割を果たすパッチやコリドーを抽出することが可能であることも示した.
  • 森下 智貴, 和田 信一郎, 金子 敏行, 柏原 司, 原 良治
    2015 年 83 巻 2 号 p. I_33-I_39
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/23
    ジャーナル フリー
    製鋼スラグは鉄鋼生産に伴う副産物であり,その有効利用用途の模索は有史以来の重要な課題である.近年,舗装材(スラグ舗装)としての利用が検討されている.スラグ舗装は経済性,施工性に優れるが,その固化メカニズムが解明されていない.本研究では,製鋼スラグのみの供試体と製鋼スラグに高炉水砕スラグを混入した供試体を作製し,材齢ごとの一軸圧縮強度と化学特性の関係について考察した.一軸圧縮強度は材齢とともに直線的に増加する傾向が見られ,高炉水砕スラグを含む供試体で3~4倍大きな値を示した.舗装を固化させるバインダ物質はケイ酸カルシウム水和物や炭酸カルシウムであり,特に炭酸カルシウムの生成は一軸圧縮強度と高い相関を示した.炭酸カルシウムの生成は上層,下層から中層に向かって生成する傾向にあり,二酸化炭素の供給元は上層で大気,下層で土壌空気であると考えられる.
研究報文
  • 廣内 慎司, 堀野 治彦, 團 晴行, 廣瀬 千佳子, Sampson AGODZO, P.S. KWAWUKUME
    2015 年 83 巻 2 号 p. II_1-II_8
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/23
    ジャーナル フリー
    サブサハラアフリカではコメの輸入が増えており,食糧安全保障の観点からコメの増産が必要である.コメの増産には灌漑水田が有効であるが,多くの水路は土水路であり急激な降雨などにより侵食し,配水機能が低下する.このため侵食を抑える構造が必要であるが,農家は十分な資本がないため,セメントなどによる強固な補強はできない.そこで農家が実施できる低コストな水路補強対策として,現地で入手できる貝殻(炭酸カルシウム)から,農家が容易に土壌硬化材(酸化カルシウム)を生成する方法を検討した.この結果,現地で築造できるかまどの上部を覆うことで酸化カルシウム生成に必要な800℃を得ることができることが確認された.また二段階燃焼を行うことで効率的に酸化カルシウムを得られることがわかった.さらにかまどの製作コストはセメント5袋(1袋50kg)相当であることがわかった.
  • 岡島 賢治, 酒井 俊典, 古根川 竜夫
    2015 年 83 巻 2 号 p. II_9-II_16
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/23
    ジャーナル フリー
    平成23年9月に紀伊半島を襲った台風12号は三重県紀宝町において,土砂災害,洪水による浸水などの多大な被害をもたらした.紀宝町相野谷川流域では,水防災対策事業により作られた輪中堤を越流する想定外の浸水被害が生じた.本報告では,相野谷川流域の鮒田地区自主防災会長へのヒアリングと紀宝町役場職員へのヒアリングから,この災害時に自主防災組織が果たした機能と課題を報告した.また,自主防災組織を支える紀宝町の公的役割について整理した.その結果,想定外の災害では輪中堤などのハード対策に関わらず自ら避難する意識が必要であること,自主防災組織の平時の活動が避難活動で効果を発揮したこと,災害時の共助では2次被害の可能性がありあらかじめ救助限界を定める必要があること,紀宝町の自主防災組織間の連携訓練が早期復旧に効果的であったことが分かった.
研究ノート
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