情報知識学会誌
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13 巻 , 2 号
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論文
  • 飯村 伊智郎, 池端 伸哉, 中山 茂
    2003 年 13 巻 2 号 p. 1-17
    発行日: 2003/05/12
    公開日: 2016/12/12
    ジャーナル フリー
     遺伝的アルゴリズム(genetic algorithm : GA)には,集団内で同じ個体が急増するなどして,集団の多様性が失われてしまう過剰収束という好ましくない現象が生じ得る.一旦過剰収束が起こると交叉はその機能を失い,GAによる探索が殆ど意味のないものになってしまう.この過剰収束を回避して多様性を維持することが,GAを適用する際の重要なポイントとなる.本論文では,まず,並列GAの実装形態として,柔軟な分散並列処理の構築を提供し得るオブジェクト共有空間を用いた実装を提案する.次に,できる限り単純な仕組みで過剰収束を回避する手法として,並列GAにおけるノアの箱舟戦略を提案し実験によりその有用性を明らかにする.この手法は,進化の停滞した部分集団の個体の殆どを探索解空間から新たに迎え入れた個体群と入れ換えるものであり,非同期に均質個体を淘汰し集団の多様性減少に制限をかけることで過剰収束を回避する.
  • 田中 猛彦, 冨金原 賢次, 宇都宮 啓吾, 中川 優
    2003 年 13 巻 2 号 p. 18-31
    発行日: 2003/05/12
    公開日: 2016/12/12
    ジャーナル フリー
     日本の古代・中世を対象とする研究において,文献や人物の情報に関する本格的なデータベース構築とその検索サービスが望まれている.本研究では,当時の聖教,血脈および尊卑分脈に着目し,それらが持つ様々な属性を整理分類しながら,データベースを試作するとともにその検索サービスを実装した.人物検索システムでは,木構造をなす系図の表示にとどまらず,二人の人物を入力にとりその人間関係を系図で視覚的に表現する関係解明機能を実現した.さらに,人物情報や系図構成に関する大量なデータを効率よくデータベースに格納するための入力支援方式について検討し,まず一段の木を入力し,次にそれらをつなげていく方式を提案,実装した.本システムの利用により,研究者のデータベース構築作業の効率化や,今まで気付き得なかった新たな人間関係の発見が期待できる.
  • 大内 英範
    2003 年 13 巻 2 号 p. 32-40
    発行日: 2003/05/12
    公開日: 2016/12/12
    ジャーナル フリー
     『源氏物語』の本文研究はまだまだ途上にある.その大きな原因は写本の調査が不完全なことにある.今後とも世界中に存在するであろう未紹介・未翻刻の写本の調査・翻刻がおこなわれなくてはならない.一方,これまで調査された本文データおよびこれから調査されるはずの本文データを,研究者間で資料を共有するためにどのように整理すべきか,あまり議論されてこなかった.本稿ではまずCSV形式によるデータかんりについて述べ,ついで異文校合ツール「kogetsu」と諸本総当たりツール「kakai」によるCSVファイルの処理について述べる.数多くの写本の資料が蓄積されていったとき,こうした処理ツールが大きな役割を担うこととなろう.
調査報告
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