情報知識学会誌
Online ISSN : 1881-7661
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18 巻, 1 号
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巻頭言
メルマガ再録
論文
  • 角田 裕之
    2007 年 18 巻 1 号 p. 4-21
    発行日: 2008/02/19
    公開日: 2008/02/28
    [早期公開] 公開日: 2007/12/20
    ジャーナル フリー
    従来用いられている引用に基づく研究貢献度指標(被引用数,被引用率,引用因子)は,評価対象のマクロな数量から導出され,被引用-引用行列に見られるミクロな情報が失われている.本論では,ミクロな情報を考慮に入れた国の研究貢献度指標としてNational Contribution (NC)を提案した。論文レベルでの国iから国jへの貢献素量(cij)を定義し,cijから導出される規格化被引用-引用行列の固有ベクトル解析により,各国のNCが得られる.NCは引用因子(C/C')と相関係数が高く類似した指標である.図書館情報学分野の4雑誌に掲載された論文を標本とした分析から,NCはC/C'より「貢献度の高い国からの引用は貢献度が高い」ことを反映した指標であることを示した.
  • イェレナ ソロビヨワ, 石塚 英弘
    2008 年 18 巻 1 号 p. 22-46
    発行日: 2008/02/19
    公開日: 2008/02/28
    [早期公開] 公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    我々は,XML/RDF (Resource Description Framework 技術をアレルギーに関する知識領域への適用を試みた.その領域には複雑なデータ構造と、データ要素・リソース間の意味関係が存在する.本論文の目的は次の3要素で構成される.(i)アレルギー疾患の要因に関する知識領域を最適に表現するために,概念の群およびそれら概念間の関係を記述するオントロジーを設計・開発すること;(ii)アレルギー疾患に関係する情報資源の主題索引に本オントロジーを適用すること;(iii)構築したオントロジーと索引を用いて情報資源からデータを検索することの3つである.メタデータの構造化,表現そして蓄積はセマンティクウェブ技術であるRDF とSimple Knowledge Organisation System (SKOS)を用いて実行した.一方,Web リソース自体の構造はXML フォーマットを用いて記述した.セマンティクWeb 技術とXML によって表現された情報を検索するために,我々はWeb アプリケーションのプロトタイプを開発した.また,RDF と他のセマンティクWeb 技術がこのライフサイエンス分野に蓄積された情報の探索,ブラウジング,検索に新しい可能性を提供することも示した.
  • 柊 和佑, 阪口 哲男, 杉本 重雄
    2008 年 18 巻 1 号 p. 47-57
    発行日: 2008/02/19
    公開日: 2008/02/28
    ジャーナル フリー
    毎日、膨大な数のWebページが発信者によって作成・更新され、それに伴って消えるWebページも多く、近年は様々な組織がWeb ページのアーカイブに取り組んでいる。既存のWeb アーカイブは独自に収集と提供を行うことが多く、発信者の意向を考慮した運用は困難である。そこで、先に我々は、発信者がWeb アーカイブと連携することで、収集と提供を効率よく行う組織内Web アーカイブを提案した。この組織内Webアーカイブの研究では、アーカイブの運営組織に改組が起きた場合の対応については未検討であった。そこで、本論文では改組の際に、複数のWebアーカイブが協調的に動作し、Web アーカイブを維持する方法を提案する。改組を分割、合併、消滅に分類、それらに共通した他のWeb アーカイブのデータを取り込む方法を確立し、これを統合と呼ぶ。統合では、各Web アーカイブで使われているメタデータのスキーマ変換と、データの分割を行う。本論文では統合を自動化するために、一連の処理を整理し、変換規則と分割条件を表現する記述を定義している。
解説・提案
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