情報知識学会誌
Online ISSN : 1881-7661
Print ISSN : 0917-1436
24 巻 , 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
特集 第19回情報知識学会フォーラム「教育データ : 創造される知識とその利活用」
  • 孫 媛
    2014 年 24 巻 4 号 p. 369
    発行日: 2014/12/04
    公開日: 2015/01/31
    ジャーナル フリー
  • 林 隆之
    2014 年 24 巻 4 号 p. 370-380
    発行日: 2014/12/04
    公開日: 2015/01/31
    ジャーナル フリー
     日本では大学の評価や質保証が2004年に本格導入され,10年が経過した.現在の新たな論点は,大学の中に「内部質保証システム」をいかに形成するか,同時に,大学改革が求められるなかでいかに実績を測定し,強みをさらに強化していくのか,である.その中で日本でもInstitutional Research 機能が導入され,学修成果測定や,戦略企画・評価の高度化が行われるようになりつつある.しかし,その助けとなるべき国レベルの共通的データベースが日本には欠けていた.本稿では,日本での新たな教育情報公開サイトである「大学ポートレート」やその背後のデータウェアハウスの状況を説明するとともに,過去のデータの分析から分野間で各種データの分布状況には大きな差異があり,データ収集や分析を実施する単位や比較対象の設定に注意が必要であることを述べる.今後,共通基盤を用いた定量的分析と,大学改革実績や学習成果の把握などの定性的分析の両面について,よりシステマティックな分析が必要となる.
  • 今城 志保
    2014 年 24 巻 4 号 p. 381-392
    発行日: 2014/12/04
    公開日: 2015/01/31
    ジャーナル フリー
     企業組織の存続や成長にとって、人的資源の効果的な活用は重要である。近年のグローバル化を受けて、人的資源管理は、より合理的で、科学的な方向性を志向しているように見える。そこで、ある管理職研修の効果検証結果について紹介しながら、今後日本企業がより科学的な人的資源管理を目指す際に、どのようなやり方がありえるのか、またどのような課題があるのかといったことを述べる。 さらに後半では、効果検証の際に結果変数としてよく用いられる自己評価や上司評価の扱いについて、また施策と結果の間のプロセスや個人と環境の相互作用を考慮することの重要性について、それぞれ関連する研究を引きつつ、論じる。最後に、研修にとどまらず、さまざまな人事施策の効果検証を行う際に考慮すべき点と、IT技術の活用による今後の可能性について述べる。
  • 成田 秀夫
    2014 年 24 巻 4 号 p. 393-403
    発行日: 2014/12/04
    公開日: 2015/01/31
    ジャーナル フリー
     現在,日本の高等教育は社会の変化に対応してその質的な転換が求められていると同時に,学修成果の可視化と教育の質保証が求められている.具体的には,従来の専門教育に加え社会人として活躍できる力(ジェネリックスキル)の育成と評価が課題となっており,特に評価については専門教育とジェネリックスキルなどを多元的に評価するモデルの構築が急務とされている.本稿ではジェネリックスキルを客観的に測定するテスト(PROG)について紹介するとともに,多元的な評価モデルの構築へ向けた取り組みの一端を概観する.
  • 山下 仁司
    2014 年 24 巻 4 号 p. 404-413
    発行日: 2014/12/04
    公開日: 2015/01/31
    ジャーナル フリー
     大学教育の質的転換が進み、教育の方法だけでなくその評価についても、従来のGPA等の成績評価のみならずルーブリックや標準化された汎用的能力を測定するテストなど、様々な評価のあり方について検討がなされている。本稿では、まず大学教育の改善に資する評価測定の構成概念や時間軸に沿った必要な情報を考察するとともに、ベネッセのテスト・アセスメントである「大学生基礎力調査シリーズ」の実際のデータを利用して教育の改善にどのようにデータを活かすかを検討する。
  • 植野 真臣
    2014 年 24 巻 4 号 p. 414-423
    発行日: 2014/12/04
    公開日: 2015/01/31
    ジャーナル フリー
     学習コミュニティは,①多様な熟達レベルの参加者が参加し,それぞれはその貢献度によって評価され,成長のための支援を受ける,②知識やスキルを発達させるという共通目標を持つ,③「学び方」を学ぶ,④学習成果を共有できる,といった特徴を持つ.本論では,これらの特性を支援するための eポートフォリオ推薦システムを開発した. 本システムの特徴は,1.当該学習者と類似の学習プロセスを持っており,可能な限り評価の高い学習者を推薦する,2.当該学習者と類似の学習プロセスを持つ学習者を可能な限り多様になるように選択し推薦する, が挙げられる.大学で実際に運用し,その結果について報告する.
  • 船守 美穂
    2014 年 24 巻 4 号 p. 424-436
    発行日: 2014/12/04
    公開日: 2015/01/31
    ジャーナル フリー
     高等教育のマス化が世界的に進行している.高等教育のマス化は,高等教育を受ける人材の裾野を広げ,社会に高度人材を多数輩出する可能性を与える一方で,大学には多様な人材,特に大学準備が十分でない学生の受入れと同時に,学生一人一人に合った,よりきめの細かい学習支援の提供を要求する.他方,高等教育のマス化は,学生一人当たりの資源が縮小することも意味するため,全般に,より少ない資源でよりきめ細かい学習支援を実現することが,要求されていることになる.
     オンライン教育やラーニング・アナリティクス等のデジタル技術は,こうした高等教育のマス化とは無関係に,技術の進展とともに高等教育に浸透してきているが,その技術は,広範な学生を対象に,きめ細かい学習支援を的確かつ瞬時,そして安価に提供できる可能性を秘めている.
     本稿では,高等教育のマス化が突きつける要求と,それに応えるデジタル技術の可能性について論じる.
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