情報知識学会誌
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28 巻 , 2 号
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  • 2018 年 28 巻 2 号 p. 77-78
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー
  • 村井 源, 川嶋 稔夫
    2018 年 28 巻 2 号 p. 79-84
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     台湾総督府文書は戦前の台湾統治における日本政府の公式行政文書集であり、保存状態が良好で研究に利用可能な形で一般公開されている.そのため,当時の日本政府の資料が未だに全面公開されていない状況において非常に希少性の高い歴史的資料となっている.文書本体は現在中京大学においてデジタル化が試みられてきている.その中ですでにデジタル化の終了した明治期の目録部分を対象に計量的な手法を用いて,当時の行政文書の時代による変遷の分析を行った.分析の結果、役所内での人事や通達,規則関係の資料を除くと最も多いのは衛生問題に関する資料であり,特に牛痘とコレラに対する言及が多いことが明らかとなった.

  • 深澤 克朗, 沢登 千恵子
    2018 年 28 巻 2 号 p. 85-96
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     本稿は,2017年の第25回情報知識学会年次大会において発表した「和歌集における計量分析と機械学習による判別」の続編としての研究報告である.分析対象は,鎌倉時代初期から室町時代中期までの「十三代集」と呼ばれている勅撰和歌集である.前回の発表は「八代集」であり,これで勅撰和歌集「二十一代集」の計測を完了するものである.
     分析手法としては前回の研究と同様の計測を行うものである.具体的には,和歌集間での品詞使用率の統計的な差や,また季節歌と恋歌に関して名詞率とMVRとを調査し,そして同様にNaïve Bayesにより判別を試みた.さらに,この時代は武士政権の時代であるために,「武士歌」もより多く選抜されてきている.その「武士歌」についての特徴について主成分分析法による計測を試みるもので ある.

  • 相田 満
    2018 年 28 巻 2 号 p. 97-104
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     明治12年(1879)に建議から36年間の歳月を費やして完成された『古事類苑』全1000巻は、近代古典学の精華を体現した明治の代表的一大類書(古典的百科事典)といえる。本叢書の膨大なデータベースは、約2割の全文テキストデータベース以外は・画像・抄出・インデックスによる形態で複数のサイトから作成・公開が行われ、各公開データの組み合わせによって、その全貌を分析することが可能となってきた。
     本発表では、その全引用書の特質から、『古事類苑』が提示した学問の総体と、編纂者達が独自の知見により本文校訂を行って『古事類苑』本とでもいうべき資料があったことを提示する。

  • 河瀬 彰宏
    2018 年 28 巻 2 号 p. 105-110
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     本研究の目的は,R.Schumann 作曲《子供の情景》とA.C.Debussy 作曲《子供の領分》の旋律を計量比較し,作曲家ごとの子供らしさの描写の差異を明らかにすることである.本研究では《子供の情景》と《子供の領分》の共通点・相違点を探るために,比較対象として同時期に作曲された両作曲家の作品群を用意した.計77 曲のデータから音高の使用頻度を特徴量として抽出し,線形判別分析を用いて両作曲家の「子供らしさ」の差異を明らかにした.

  • 高久 雅生, 小幡 将司, 江草 由佳
    2018 年 28 巻 2 号 p. 111-120
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     図書館資料を対象とした文献検索における適合度順による検索結果ランキングを改善する手法として,OPAC 利用ログを用いた,A)書誌情報の閲覧回数の重み付けによるリランキング手法,B)同一セッション内で使われたクエリキーワードを加味する検索手法の2 つの手法を提案した.筑波大学附属図書館OPAC における約46 ヶ月間にわたるOPAC 利用ログを用いて,提案手法を適用して評価した.評価にあたっては,春日ラーニングコモンズにおける質問事例を参考にした評価用クエリセット16 件を作り,それぞれの手法による検索結果を人手により適合判定して評価した.結果,手法A とB はいずれもベースライン(書誌項目を用いたBM25F ランキング手法)に比べて高い評価が得られ,さらに,手法A よりは手法B のほうが高い評価が得られることが分かった.

  • 西澤 正己, 孫 媛
    2018 年 28 巻 2 号 p. 121-126
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

    我々はこれまで大学に関連したプレスリリースを調査しており、それが近年大幅に増加し、それに対応して新聞への掲載も増加していることがわかってきた。また、これまでに2012年の大学関連機関から発行されたプレスリリースの元になった学術論文のDOIを特定し、オルトメトリック指標を得ている。ここでは、さらに2013年、2014年のデータを加えて分析を行うが、ここではSTAP細胞に関する過熱報道があり分析に影響を及ぼしている。これらの影響を考慮し、プレスリリースされた原論文のオルトメトリックス指標、新聞掲載状況との関係等について年次変化を含め、分析、考察を行う。

  • 久永 忠範, 渕田 孝康
    2018 年 28 巻 2 号 p. 127-133
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     近年,多くの行政・団体がオープンデータの公開,活用に取り組んでいるが政府の推進する「機械判読可能で人手を多くかけずにデータの2次利用が可能である」というデータ活用までには至っていない.これらのオープンデータを共通の述語を用いて簡易にRDF 形式に変換できれば、データの連携によるオープンデータの活用が促進される。本研究では、オープンデータとして開示されているデータのRDF[1]形式への変換をするためにWord2Vec[2]というアルゴリズムを活用した述語の自動生成の応用を考えた.オープンデータの各データ項目をベクトル化する述語ベクトル法という統計的処理を用いて項目名にあたる述語の共通化を図り、RDF 形式に変換するための述語の推薦手法の提案をおこなう.

  • 新井 叡樹, 阪口 哲男
    2018 年 28 巻 2 号 p. 134-139
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     近年Linked Open Data (LOD) としてデータの公開が促進されつつあり,様々な主題領域のLOD データセットが多くの機関等から提供されている.それらの活用のためにはデータセット間のリンクが重要であり,同一あるいは関連のある事物について網羅的なリンクをいかに軽便に行うかが課題である.そこで,本研究では近年活用されつつあるマイクロタスク型クラウドソーシングをリンク付けに適用することを提案し,その適用手法の開発とサンプルデータを用いた実験結果について報告する.

  • 本田 正美
    2018 年 28 巻 2 号 p. 140-146
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     自治体において,広報誌とは別に政策情報誌を発行する事例がある.自治体における政策については広報誌にも記事が掲載されるところであるが,広報誌にはその他の様々な情報が掲載されている.対して,政策情報誌は政策に焦点を当てて,政策に関わる情報が専ら掲載されているのである.本研究は,政策情報誌の事例を分析することによって,自治体における政策に関わる情報の公開と流通のあり方について考察する.

  • 森林 美咲, 大槻 明
    2018 年 28 巻 2 号 p. 147-154
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     平成20年9月のリーマンショック直後に大学生の就職状況が悪化したことは記憶に新しいが,2017年時点においても,新規学卒者の就職を取り巻く環境は極めて厳しい.また,最近ではグランドデザインを想定した大学におけるキャリア教育の重要性が主張されている.ゆえに,本研究では,大学学部生の就活に役立つ知見の導出を目的として独自にアンケートを作成及び実施し,得られたアンケート結果(114 件)を分析した結果について述べる.特に,就職した業種の違いによって,就活に関する取り組み方や,役にたった授業の内容に違いが見られたことが興味深い点である.

  • Ramadhani Katunda
    2018 年 28 巻 2 号 p. 155-160
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

    The use of License Plate Recognition Systems (LPR) has proved to be important in the detection of many offences, including locating stolen vehicles, tackling uninsured vehicle use and solving cases of terrorism, major and organized crime. The current existing ALPR solutions in the market are very expensive and require a high level of connectivity which means many developing countries including Tanzania cannot deploy such systems to to limited funds and poor network communication infrastructure. In this paper, the portable LPR implemented on Android is presented as a means of reducing the total cost of acquiring such technology while still offering high standards of image recognition and processing.

  • 堂前 力真, 大槻 明
    2018 年 28 巻 2 号 p. 161-166
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     日本のスポーツ市場は長期において停滞している。産業の成長を促進するひとつとしてマーケティング研究が挙げられる。その中に消費者の意思決定に至る過程を分析してモデルとして提示する消費者行動分析ある。しかし、従来の消費者行動分析モデルでは、脳科学的な側面から消費者行動を説明することはできない。他方,脳科学の分野では、脳スキャンを利用して脳の刺激を理解することができるようになり、脳の反応と人間の意思決定に深いつながりがあることが明らかにされている。ゆえに,本研究では,サッカーファンを対象として,脳科学の知識・技術を融合させることで、消費者行動の説明する理論モデルについて提案する.

  • 幸野 晶
    2018 年 28 巻 2 号 p. 167-173
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     本調査は哲学研究の引用行動の把握を試みるために,引用の理由や機能等を分析する引用文脈分析を行なった.引用の理由や機能等を意味するカテゴリを作成し,哲学論文の引用箇所を対象にして他の学問領域との違いを分析した.分析の結果,哲学分野では他分野と比較して他の研究者への批判や否定を行なう目的での引用が行われること,また自身の論旨の展開に関わる研究を説明する目的のために行われる引用行動が多いこと,儀礼的な引用が比較的少ないことなどが明らかとなった.人文科学の下位領域とされる哲学に否定的な引用が多いという点は,先行研究を裏付ける結果となった.

  • 叢 艶, 高久 雅生
    2018 年 28 巻 2 号 p. 174-185
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     本研究では,平成28 年度使用の中学校と高等学校の現行教科書に含まれる唐詩作品を研究対象とし,現行教科書の原版面を尊重したデジタル化として,唐詩作品の本文フルテキストのTEI マークアップ手法を提案する.唐詩作品の訓読文における返り点や送り仮名などの訓点情報やルビを表現する方法を検討し,現行教科書の原版面を尊重した上で,テキスト化することを目指す.

  • 小林 祐介, 大槻 明
    2018 年 28 巻 2 号 p. 186-193
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     2018年現在,日本ではコメ(米)を食べない人が増加しており,実質的なコメ離れが起きている.そこで,本研究では,特に若者世代がコメを食べない理由について明らかにすることを目的に,独自にアンケート調査を行い,得られたアンケート結果データを元に,クラメール連携相関及び対応分析を用いた計量アプローチにより分析を行った.この結果,主食にコメを食べない人の特徴や原因が明らかとなった.

  • Nicholas-Ere Oyindeinbofa
    2018 年 28 巻 2 号 p. 194-199
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

    Over the years, rural farmers depend on indigenous or local knowledge and information for their daily farming activities. This knowledge and information (indigenous or local) refers to the experience or skills gained through oral tradition and practices that have been passed from generation to generation. This knowledge and information needs ranges from animal and plant disease prevention, planting of treated seeds, fertilizer applications, farm machineries, proper storage of farm products, marketing techniques, co-operative and agro-cultural activities among others. This study attempts to investigate the problems rural farmers face accessing agricultural knowledge and information, it attempts to determine and evaluate the types of information available to farmers. For data collection a self-prepared questionnaire was used and the data analyzed. The findings of the study were used to design and develop an improved ICT solution that would provide farmers with agriculture related information, improve farmers knowledge on current agricultural practices, improve crop production and quality, make market decisions, get access to modern agriculture machines and limit the involvement of middlemen in agricultural trade activities.

  • 松本 有加, 堂前 力真, 大槻 明
    2018 年 28 巻 2 号 p. 200-207
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     広告は,マーケティングにおいて重要な役割を果たすが,効果的な広告活動を行うには消費者を正確に理解する必要がある.本研究では,広告の中でも特に影響力を持つTVCM に焦点を当て,企業から実際のマーケティングデータを取得し,x-means クラスタリング及び主成分分析のアプローチから分析することによって,TVCM の影響を受けていた消費者がどのような個人属性及び消費価値観の特徴を持っていたのかについて明らかにした.

  • Meenanak Lemar
    2018 年 28 巻 2 号 p. 208-213
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

    This paper examines the major procurement problems Including lack of internal communication among procurement sections and languid procurement activities which hinders the implementation of procurement projects, as well as the agencies, cannot use the available annual budget completely, in this paper various methods have been used to better define the existing challenges of procurement, such as interviews, questionnaire, and literature review. This study introduces four applicatory goals in the area of electronic government procurement (e-GP). The main objectives of this study are: (i) To make the procurement process more efficient (ii) Optimal control and management of procurement activities, (iii) To actualized the transparency and accountability, and (iv) To change the conventional procurement to e-procurement system through a web-based application. And finally to find out the effectiveness of the system, it was shared with local procurement experts for test and validation.

  • 前田 将志, 吉田 知加
    2018 年 28 巻 2 号 p. 214-219
    発行日: 2018/05/26
    公開日: 2018/06/08
    ジャーナル フリー

     IT技術が発展した現在においても,多くの高齢者にとっては依然として,食料の購入機会が近隣のスーパーマーケット等に限定されている.そこで,我々は神戸市内の農家および地域密着型の電器店と連携し,オンライン販売も取り入れつつ,農産物の新たな販売チャネル構築に取り組んでいる.それにより,スーパーマーケットの宅配サービス等,既存のサービスとの差別化を実現できると考えている.本著では,当該電器店の顧客を対象に行った「食」に関する調査結果を分析し,新規販売チャネル開拓の可能性について考察する.

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