情報知識学会誌
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28 巻 , 3 号
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  • 佐藤 翔, 楠本 千紘, 服部 亮, 大菅 真季, 浅井 理沙, 河野 真央, 久山 寮納
    2018 年 28 巻 3 号 p. 223-252
    発行日: 2018/09/30
    公開日: 2018/10/19
    ジャーナル フリー

     本研究では百科事典記事の信憑性判断に「情報源がWikipediaであること」が与える影響を明らかにすることを目的に,日本の大学生を対象とする調査を実施した.Wikipedia日本語版と日本大百科全書JapanKnowledge版双方に存在する6つの項目について,それぞれレイアウトをそのままにした 場合と,レイアウト情報を除去した場合を用意し,どちらの方が正確であると思うかを被験者に尋ねた.分析の結果,回答者の多くはレイアウト情報が残っており,見た目からWikipediaであることが判断で きる場合には,日本大百科全書の方がWikipedia日本語版よりも正確であると判断した.一方,レイアウト情報が除去された場合,Wikipedia日本語版の方が日本大百科全書よりも正確であると判断した者が多かった.情報源がWikipediaであること自体が,記事内容の信憑性判断に影響すると考えら れる.

  • 財津 亘, 金 明哲
    2018 年 28 巻 3 号 p. 253-258
    発行日: 2018/09/30
    公開日: 2018/10/19
    ジャーナル フリー

     本論文は,電子掲示板の書き込みなどによるサイバー犯罪を想定し,その犯人性立証の一手法として,多変量データ解析を用いた計量的文体分析を提案するもので,実際に犯人性の立証が困難であったと思われるいわゆる「パソコン遠隔操作事件」に関する著者の識別を試みた.分析の際は,疑問文章(「パソコン遠隔操作事件」の9事件の文章),対照文章(「パソコン遠隔操作事件」の真犯人であったK氏が過去に敢行し,自供した通称「のまねこ事件」関連の5つの文章),無関係文章(K氏と性別年代が同じ30代男性10名のブログ文章と異なる4つの事件における文章)を対象に,①非自立語の使用率,②品詞のtrigram,③助詞のbigram,④文字のbigramに着目し,階層的クラスター分析を実施した.その結果によると,「パソコン遠隔操作事件」の一連の文章と「のまねこ事件」の一連の文章は,同一人が記載したものである可能性を示唆した.

  • 岡本 由起子
    2018 年 28 巻 3 号 p. 259-264
    発行日: 2018/09/30
    公開日: 2018/10/19
    ジャーナル フリー

     This is to report what was talked about and discussed in the session, “Seniors’ Round Table Meeting” given on March 1st at Tsurumi-University, under the above title. During my working on the translation of a book on Wittgenstein and William James, I frequently visited the site of the WAB to make use of its database. I owe much to its open-access circumstances and its welldesigned system. Most of all my exegetic questions were solved. The Open-access to data-basis or sites of any kinds appears now to meet the world-wide tendencies and needs. But there, along with it, emerges another horizon of complicated ethical problems. The wider the space opens, the more its unknown corners would be darkened. The freer the way runs, the more slippery the road becomes. However, we must solve our problems one by one, anchoring in our reality, our own rough ground of human-being-ness as Wittgenstein advocated.

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