情報知識学会誌
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29 巻 , 4 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 2019 年 29 巻 4 号 p. 303-304
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー
  • 堀井 洋
    2019 年 29 巻 4 号 p. 305-308
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー

     日本国内には多種多様な歴史資料・文化財が現存し,それらは学術研究に資する”学術資料”としてのみではなく,社会的な振興・発展に資する文化資源しても注目されている.その一方,学術資料の保存・継承に関しては,地震などの自然災害に起因する所謂’突発的な資料喪失’と併せて,特に地方において急速に進む人口減少や少子高齢化による過疎化に起因する’緩やかな資料喪失’への対応など,過去の高度経済成長期とは異なった,より現実的かつ実践的な概念および手法の導入が急務である.本発表では,学術資料の整理および活用の事例を地域の現状とともに紹介 する.さらに,それらを基に将来に向けた学術資料の継承・活用のかたちについて,情報資源化・オープンサイエンスの視点から参加者全員で考えたい.

  • 後藤 真
    2019 年 29 巻 4 号 p. 309-314
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー

     本報告においては、特に地域歴史資料のデータ化とオープン化について検討を行う。特に、地域歴史資料をどのように長期的に保存し、未来に長く伝えていくのか。それを支える情報技術について検討を行うとともに、デジタルデータそのものの長期的な維持と実物の関係について、実際のシステムに言及しつつ検討する。
     歴史資料の危機的な状況に対応すべく、いくつかのプロジェクトが並行して進みつつあるが、これらのプロジェクトの鍵の一つと目されているのが、いくつかの情報技術である。とりわけ、地域資料のデータプラットフォームの構築とその活用は、歴史資料の現状把握と緊急時対応、そして地域における資料活用への可能性という観点からの期待が大きい。本発表では、これらの事例について報告を行うとともに、歴史資料とそのデータを長期的に維持し、活用するための見通しを述べることとした

  • 黒田 智, 吉岡 由哲
    2019 年 29 巻 4 号 p. 315-322
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー

     1980 年代に圃場整備事業にともなう広域水田遺跡の緊急調査として出発した中世荘園・村落の景観復原研究は,高齢化・過疎化によるインフォーマントの減少から従前の調査が困難な状況に直面している.また,近年の学校現場の多忙化は,これまで地域の歴史学を担ってきた高校・中学校の社会科教員たちから地域史研究の芽を着実に摘みとりつつある.

     本報告では,次世代の地域史研究を担う学校教員の養成を目的とした〈草の根歴史学〉の実践例を紹介したい.具体的には,金沢大学学校教育学類社会科教育専修において毎年実施している「歴史学実習」,卒業論文・修士論文等の制作にあたって実施してきた地域史料・文化財の調査・撮影と研究の事例を紹介する.これからの地域史研究と歴史(社会科)教育を考える機会としたい.

  • 鳥居 拓馬
    2019 年 29 巻 4 号 p. 323-329
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー

     石川県金沢市には加賀友禅と呼ばれる着物制作を中心とした伝統的な染色技法がある.その伝統工芸もまた加賀友禅と呼ばれる.著者はあるきっかけで友禅作家の一人と交流をもち,その友禅作家のご厚意で彼の加賀友禅の図案(デザイン画のこと;意匠ともいう)を電子データ化する機会に恵まれた.本稿では著者が進めている加賀友禅図案のデジタルアーカイブ化の試みを報告する.合わせて,著者自身の研究経験をもとに,データサイエンス時代にデジタルアーカイブが秘める価値について著者の考えを論じる.デジタルアーカイブに有用で機械可読なメタデータを付与することで,データサイエンス分野との直接・間接的な連携が生まれ,その活用がアーカイブ自体の価値をさらに高めると思われる.

  • 小川 歩美, 堀井 美里, 堀井 洋, 川邊 咲子, 後藤 真, 高田 良宏
    2019 年 29 巻 4 号 p. 330-333
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー

     日本国内には,多種多様な歴史資料が現存し,それらは学術研究資料だけでなく,社会的な振興・発展への文化資源としても注目される.今後,地域の学術資料と関連する専門家の役割は重要である.一方,学術資料の保存・継承に関しては,自然災害による’突発的な資料喪失’と,人口減少などによる’緩やかな資料喪失’への対応が喫緊の課題である.これらから合同会社AMANEでは,国立歴史民俗博物館などと地域の学術資料の保存・継承・利活用をテーマとした「学術野営2019 in 能登半島」を開催した.本発表では,学術野営2019の論点および成果を紹介し,多様な分野・立場の専門家が社会的な課題を共有して実践的な議論を行う研究集会に関する基礎的な考察を行う.

  • 藏野 晴基, 高橋 幸雄, 河村 奨, 一島 力男, 布田 徹, 卯木 輝彦
    2019 年 29 巻 4 号 p. 334-336
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー

     現在多くの職業において情報関連技術,知識が求められる.情報関連技術,知識を養う基盤の整備が課題となっている.このような知識を学ぶためのオンライン学習コンテンツは多数存在するが,他の教科のように課程を通じて教育する状況になっていないといった問題がある.そこで様々な学習コンテンツで学べる内容をコンピュータサイエンス分野の標準カリキュラムの知識体系を用いて分析を行ない,各コンテンツの分類をする.本研究はオンライン学習コンテンツから得られるIT 分野のスキル,知識を抽出し,これらを体系的に分類することで学習の継続,IT スキル養成に効果があるかを調査した結果について報告する.

  • 茂田 健, 久枝 嵩, 高橋 翔太, 高橋 幸雄
    2019 年 29 巻 4 号 p. 337-339
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー

     オンラインゲームにおいて状況に応じて勝利するためのスキルを獲得することは初心者にとって難しい作業である.オンラインゲーム上達のためには長い時間練習をして攻略のコツを習得したり,コーチの指導を受けて学んだりするということが考えられるがこれらにはコストがかかるという問題がある.本研究はオンラインゲームのプレイログを抽出し,勝敗に寄与する特徴がユーザスキルによって異なるのかを分析 した.分析の結果,ユーザスキルによって勝敗に寄与する特徴が異なることが分かった.

  • 長塚 隆
    2019 年 29 巻 4 号 p. 340-343
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー

    近年,郷土史・地方史などの地域資料のデジタル化が進展しているが,具体的にどの程度デジタル化され,公開されているのかを把握するのは難しい.本発表では,国立国会図書館サーチ(NDL Search) やジャパンサーチ(Japan Search)などの検索ポータルを使用してメタデータおよびデジタル資料の搭載調査からデジタル化の進展の程度を推測した.また、郷土史・地方史などの地域資料のメタデータおよびデジタル資料を搭載する県単位の地域ポータルが,全国的なポータルであるNDL SearchやJapan Searchにどの程度収載されているかについても調査し,今後のデジタル化された地域資料のオープン化の課題について検討した.

  • 寺尾 承子, 堀井 美里, 堀井 洋, 寺口 学
    2019 年 29 巻 4 号 p. 344-347
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー

     発表者らは,石川県能登町黒川地区において地域資料を題材とした動画制作およびSNS上での発信プロジェクトを2018年度に実施した.黒川地区は能登天領の一村であり,県指定文化財中谷家住宅といった文化財や能登独自の習俗等の”地域資料“が数多く残されている.現在,地域住民が中谷家住宅を利用して地域活性化や交流活動を行っているが,文化財や伝統的風習,中谷家文書は,十分に周知されていないのが現状である.また,過疎高齢化等の要因により地域資料の継承が困難となりつつある.同地区の歴史的価値を高め,かつ地域資料の継承を継続するためには,歴史・文化の詳細と魅力を広く発信する事が必要である.本発表では,地域住民と連携して黒川地区の歴史・文化を全国への周知・普及させる事を目指した取り組みについて紹介し,SNSを利用した地域文化情報発信手法に関する考察を行う.

  • 堀井 美里, 堀井 洋, 阿児 雄之, 高田 良宏
    2019 年 29 巻 4 号 p. 348-351
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー

     発表者らは,学術資料の調査・整理過程において生成される情報を,その進捗状況に従って順次公開していく“逐次公開”の考え方を検証するため,2018年8月よりOpen Repositoryの公開を実施している.“逐次公開”の意義をオープンサイエンスの観点からみると,調査・整理の段階から資料の存在が公に肯定されることで研究の根拠が明確となり,調査・整理データの生成過程が可視化されることで,調査・整理データの質・信頼性が評価されるという点がある.しかし,この学術資料が地域資料としても存在する場合,“逐次公開”を実践する際には,いくつかの問題が発生する.本発表は,この課題について考察するものである.

  • 河合 秀明, 笠原 禎也, 高田 良宏, 林 正治
    2019 年 29 巻 4 号 p. 352-355
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー

     近年, 世界では論文や研究データを始めとした研究成果などに対してアクセスを容易にし, データの発信,共有, 再利用を促すことを目的とした「オープンサイエンス」と呼ばれる試みが活発になってきている. これに伴って, 国内では, リポジトリシステムであるWEKO を利用して多くの学術研究機関でリポジトリの構築が行われている. しかし, データリポジトリとして利用することを考えた場合, メタデータを画一化できないことから, ユーザが所望したデータにたどり着けないことがある. そこで本研究ではこれを解決できるより利便性を向上させるインターフェースの開発を目的としている.. 本インターフェースは, アイテムにタグを割り振ることで管理を行うシステムであり, 機能としてはタグ検索・編集, 外部用API などがある. これによってメタデータに欠けているものを後から補完し, ユーザがより容易にアイテムにたどり着けることを目的としている.

  • 朝岡 誠, 林 正治
    2019 年 29 巻 4 号 p. 356-360
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー

     現在,我が国の人文社会科学データはデータを共有するインセンティブがないことから研究データが死蔵され,散逸することが危惧されている.

    そこで日本学術振興会は研究者が共にデータを共有・利用しあう文化を醸成し,データ分析に基づく研究の飛躍的発展を目的とした人文学・社会科学データインフラストラクチャー事業を新設し,データを共有する基盤の構築を進めている.

     本発表ではこの事業で弊所が構築している総合的データカタログについて取り上げ,地域資料の継承と情報資源化について検討する. データカタログとはこれらの機関が管理する研究データのポータルサイトであり,日本の人文学社会科学データを横断的したデータ検索環境である. 現在は本事業に参加する研究機関のメタデータを機械的に収集できるシステムを構築しているが,将来的にはこのデータカタログに直接,地域資料等の研究データとメタデータを登録できるように設計する予定である.

  • 五島 敏芳, 戸田 健太郎, 水島 和哉, 高田 良宏
    2019 年 29 巻 4 号 p. 361-366
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー

    地域資料は,その地域に伝存するだけでなく,しばしば大学・研究所等の教育研究機関にも伝存する.典型例は,ある地域を研究対象に取り上げた研究者の研究活動の過程において,その地域の個人・家・団体の持つ一次資料(アーカイブ資料)が教育研究機関へ寄託,寄贈される,というものだ.こうした地域資料は,大学・研究所等の教育研究資料として把握され,その属性を前提に保存・活用されるが,研究成果発表とともに資料公開に至らず地域への還元・貢献が不十分となることもある.この原因の一つにアーカイブ資料の特性があると推測でき,教育研究機関におけるアーカイブ資料管理の過程に沿ったソールで解決できる可能性がある.ここでは京都大学デジタルアーカイブシステムPeekの事例を紹介し,教育研究機関における地域資料管理のあり方を展望する.

  • 小野 永貴, 常川 真央, 岡野 裕行, 谷村 順一
    2019 年 29 巻 4 号 p. 367-370
    発行日: 2019/11/23
    公開日: 2019/12/23
    ジャーナル フリー

     文芸同人誌は,将来的な文学研究に資する重要な資料になり得るにも関わらず,体系的なアーカイブ化がなされていない.そこで筆者らは,文芸同人コミュニティの代表例である「文学フリマ」の作品を対象としたデータベースの研究開発に取り組んでいる.今回,開発に向けた事前調査として,データベース化のニーズに関するアンケートを実施した.本稿では,アンケート結果の中から定量的項目を抽出し,その集計結果を報告する.

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