日本図書館情報学会誌
Online ISSN : 2432-4027
Print ISSN : 1344-8668
50 巻 , 2 号
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論文
  • 曺 在順
    原稿種別: 論文
    2004 年 50 巻 2 号 p. 43-57
    発行日: 2004/08/10
    公開日: 2017/05/04
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では, 1950年代米国教育援助の中で展開された韓国への図書館学教育の導入について,文献分析とインタビューによって,その背景を明らかにした。1955年までの米国教育援助政策は現職教員の再教育に止まっていたが, 1956年から養成へと変わった。図書館援助の面でも養成が重視され,ピーボディ大学の援助を受けて1957年に延世大学図書館学科が創設された。ピーボディ大学は優秀な図書館学校を持っており,これは同大学が米国務省国際協力庁により米国対韓教育使節団として選定される一因であった。ピーボディ大学プロジェクトには最初から図書館学科の設立計画が含まれており,その背景には1955年段階での韓国図書館界の強い働きかけがあった。延世大学が図書館学科創設の適地として選定された理由には,キリスト教系大学であったこと,総長の図書館への関心,副館長エルロドによる米国型図書館サービスの導入,韓国初の現代的図書館の新築などが考えられる。
  • 田村 肇
    原稿種別: 論文
    2004 年 50 巻 2 号 p. 58-78
    発行日: 2004/08/10
    公開日: 2017/05/04
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では経済状況の変化が公共図書館の利用に影響をもつかどうかを明らかにするための計量的な分析を行う。経済状況を表す指標としては有効求人倍率とインフレ率を採用し,図書館の利用を表す指標としては貸出密度を採用する。分析は個々の図書館を対象とするのではなく,都道府県単位に集計されたデータを用い,年次の時系列で積み上げてパネルデータ回帰分析を行う。分析のモデルとしては経済状況を表す変数に5期までのラグを認め,また都道府県効果(個別効果)の存在を認めて固定効果モデルを採用する。分析の結果,経済状況の変化は貸出密度で測った公共図書館の利用に統計的に有意な影響を及ぼすことが明らかになった。経済状況の悪化は公共図書館の利用を増加させる。有効求人倍率で測った労働需給の状態が悪化するとその年の貸出密度は上昇する。またインフレ率が上昇すると1年遅れで貸出密度は上昇する。
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