日本図書館情報学会誌
Online ISSN : 2432-4027
Print ISSN : 1344-8668
51 巻 , 1 号
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論文
  • 藤谷 幸弘, 前田 博子
    原稿種別: 論文
    2005 年 51 巻 1 号 p. 1-14
    発行日: 2005/03/15
    公開日: 2017/05/04
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿は, 1988年にロンドンのカムデン区で起きた公共図書館サービスの削減計画に対して, 当時の新聞記事等をもとに市民の反対運動の特徴をまとめたものである。職員のストライキ, 多数の人々の削減反対署名運動, 抗議の手紙, 有名俳優による図書館での朗読会, 抗議集会, 座り込み, 反対運動者の寄付による運営継続の提案など様々な方法よる反対運動が行われた。その結果, 図書館に対する市民の強い支持が認められ, 閉鎖対象となっていた2分館のうち1館は閉館を免れ, 3中央館のうち2館が分館に格下げされたが, 閉館は免れた。また開館時間を経年的にみると, 1984年には14館の1週間の総開館時間が790.5時間だったものが, 1993年には全13館となり, その総開館時間は一旦414時間に減少したが, 2003年には少々改善され, 514時間に上昇した。
  • 高橋 菜奈子
    原稿種別: 論文
    2005 年 51 巻 1 号 p. 15-24
    発行日: 2005/03/15
    公開日: 2017/05/04
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では, 韓国・朝鮮人名の特徴と書籍への記載のあり方から, NACSIS-CATの著者名典拠における標目記述をめぐる問題点を考察した。標目の採用の規則に例外規定が設けられているために, 規則の解釈にゆれが生じ, ハングル, 漢字形, 日本語ヨミ, ローマ字翻字形のどの形式で書誌を検索しても検索漏れの可能性があることを指摘し, 著者名典拠を活用した書誌検索のシステムが課題となっていることを示した。この問題点を解消するため, 「漢字‖日本語ヨミ‖ハングルヨミ分ち書き」または「ハングルヨミ」を標目の基本とすることを提案した。また, 著者名同定のために必要な項目は何かを探るため, 韓国出版物の著者略歴の特徴を抽出し, 学位・現職・出身校情報の有効性を示した。
  • 杉江 典子
    原稿種別: 論文
    2005 年 51 巻 1 号 p. 25-48
    発行日: 2005/03/15
    公開日: 2017/05/04
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では, 我が国の図書館先進地域の市町村立図書館で実施されているレファレンスサービスの現状と特性を明らかにすることを目的として, 滋賀県の市町村立図書館と東京都多摩地域の市町村立図書館の中央館を対象に行なった調査の結果を比較, 分析した。その結果, 両地域に共通する傾向として, 利用者への質問回答を中心としたレファレンス業務が実施されていること, 間接的, 準備的な業務への取り組みが消極的であること等が明らかになった。個々の業務ごとに比較すると, 自館製ツールの作成, レファレンスコレクションの配架スペース, レファレンス質問を受け付ける窓口, スタッフマニュアル, レファレンス統計, レファレンス記録, レファレンスサービスについての研修などにおいて相違が見られた。また図書館のレファレンス業務に対する認識についての問いでは, いずれの地域もレファレンス業務が他の業務に比べてあまり重点を置かれていなかった。
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