日本図書館情報学会誌
Online ISSN : 2432-4027
Print ISSN : 1344-8668
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54 巻 , 3 号
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論文
  • 小田切 夕子, 永田 治樹
    原稿種別: 論文
    54 巻 (2008) 3 号 p. 145-162
    公開日: 2017/05/04
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では情報検索における適合性判定において,検索利用者は検索結果のテキストを理解するためにどのような表象を構成するのか,その際に利用者の表象とテキストが示す内容とはどのように一致しどのように異なるのか,また,利用者の情報要求はこのプロセスにいかに関与しているのかを明らかにしようとする。図書館情報学及び獣医学の学生3人大学院学生4人を被験者とし適合性判定の実証実験を行った。発話思考法によって得たプロトコルデータから,被験者が適合と判定したいいまわし(適合要素)を抽出し,被験者が検索結果のテキストをどのように理解し適合要素としたかを分析した。その結果,適合性判定ではテキストに記述されていない事項を含んだ表象を構成しテキストに記述されていない主題あるいは根拠として適合と判定する場合があること,そこでは情報要求と推論が作用していることが示された。
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  • 野口 久美子
    原稿種別: 論文
    54 巻 (2008) 3 号 p. 163-187
    公開日: 2017/05/04
    ジャーナル オープンアクセス
    近年,子どもの読書活動が活発に行われている。なかでも学校教育は大きな役割を果たしている。これまでも,学校教育では読書指導が行われてきた。したがって,今後の読書指導のあり方は,これまでの読書指導の展開過程を踏まえて考えることが重要である。本稿では,戦後の読書指導を主導した滑川道夫の読書指導論について検討を行い,その特徴を明らかにし,滑川読書指導論の意義と限界を考察した。その結果,(1)滑川読書指導論には「読書に関する生活指導」と「読書による生活指導」の2つの観点があること,(2)読書指導では「読書に関する生活指導」に加え,「読書による生活指導」を重視するべきであるという考えを段階的に明確に示したことが明らかになった。滑川読書指導論の意義としては,子どもの情操や知力を育てる読書指導が重要であることを提起したこと,限界としては,読書指導のあり方を示すにとどまったことを挙げることができる。
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  • 今井 福司
    原稿種別: 論文
    54 巻 (2008) 3 号 p. 188-203
    公開日: 2017/05/04
    ジャーナル オープンアクセス
    日本の占領期には多様な教材を用いる学校教育が占領軍,文部省の双方から提唱され,戦後新教育と呼ばれる教育運動が展開していた。本論文では占領期に学校図書館がどう求められていたかを探るため,戦後新教育の代表例であるコア・カリキュラム運動の実践が資料を活用した教育をどう扱っていたかを考察することを目的とし,運動のモデルとなったアメリカのヴァージニア・プログラムとともに,実践の事例として明石附小プランを検討した。その結果,ヴァージニア・プログラムが多様な資料を用いた教育活動を提唱したこと,明石附小プランが資料を活用する能力の育成や図書館の利用を提唱していたこと,が明らかになった。よって,明石附小プランは資料を活用した教育のために,部分的に学校図書館の利用を想定していたと考えられる。また,プランが運動においてモデル事例であったことから,運動全体においても資料を活用した教育が想定されたことが示唆された。
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  • 中村 百合子
    原稿種別: 論文
    54 巻 (2008) 3 号 p. 204-221
    公開日: 2017/05/04
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,戦後の日本において読書指導の実践および理論の発展を導いた滑川道夫の読書指導論がいかに形成されたかを,氏の読書指導の定義の戦前と戦後に注目して検証した。具体的には,1950年までの氏の著述を時系列に整理・検討した。結果,滑川の読書指導の定義の戦前から戦後への連続と断絶の各面が明らかになった。滑川は1930年代後半期に,児童文化運動の広まりのなかで,読書指導への関心を深めており,1941(昭和16)年に出版された共著書『児童文化論』中に,戦後の同氏の読書指導論の本格形成につながる端緒が認められた。その後,終戦後の占領下にあって,CIE教育課側の指示を契機に滑川の読書指導論は具体化され,指導要項として整理された。そして1949(昭和24)年になる頃までには,戦後をとおして氏がもちつづけた,生活指導に統合される読書指導という考えを構成する重要な要素が見出されていた。
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