日本図書館情報学会誌
Online ISSN : 2432-4027
Print ISSN : 1344-8668
56 巻 , 4 号
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論文
  • 糸賀 雅児, 内藤 沙織
    原稿種別: 論文
    2010 年 56 巻 4 号 p. 177-189
    発行日: 2010/12/30
    公開日: 2017/05/04
    ジャーナル オープンアクセス
    図書館経営に活用できるデータとして館内閲覧量を測定する方法を提案する。測定単位としては,館内閲覧と館外閲覧(貸出)で重複の見られる閲覧点数や人数ではなく,時間を用いることで重複を回避した点に特色がある。市立図書館と県立図書館の2館において15分間隔で館内を巡回する方法で利用者を観察したところ,並行して実施した質問紙法と館内閲覧時間の総量がほぼ一致した。こうした調査から,館内閲覧量の測定が可能であり,また有効であること,貸出しサービスを中心とした立寄り型図書館と調査研究を重視した滞在型図書館といった公共図書館としての運営方針を反映した利用実態がより正確に把握できること,そして巡回間隔は測定誤差と調査労力から見て平日で3時間おき,週末(休日)で2時間おきの巡回で十分な推定値が得られること,などを明らかにした。これにより,時間を単位として館内閲覧量を把握することの意義と可能性が確認された。
  • 金井 喜一郎
    原稿種別: 論文
    2010 年 56 巻 4 号 p. 190-208
    発行日: 2010/12/30
    公開日: 2017/05/04
    ジャーナル オープンアクセス
    音楽資料の検索に関しては,典拠コントロール,シソーラス,OPACシステムなどの研究があるが,利用者が求める書誌情報を効果的かつ効率的に提供する研究は限られている。本研究では音楽図書館のOPACの検索機能について,利用者の検索要求に基づきその機能要件の導出を試みる。まず利用者の検索要求を把握するためにレファレンス記録の分析を行う。調査対象は国立国会図書館および昭和音楽大学附属図書館(2種類)の記録である。各記録の内容分析により音楽資料に関する利用者ニーズを類型化し,そのニーズを表現する典型的な検索課題を作成する。次にその検索課題を用いて国内の音楽図書館5館のOPAC検索機能を評価する。調査の結果,音楽資料に関するOPAC検索機能要件として12の機能が導き出された。このうち「音高や歌詞の検索」や「収録曲ごとの詳細検索」は現在のOPACでは実行が難しく,これらを可能にする機能は今後の課題である。
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