日本図書館情報学会誌
Online ISSN : 2432-4027
Print ISSN : 1344-8668
59 巻 , 1 号
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論文
  • 進藤 透
    原稿種別: 論文
    2013 年 59 巻 1 号 p. 1-16
    発行日: 2013/03/31
    公開日: 2017/04/30
    ジャーナル オープンアクセス
    選書論の研究は,論文や研究書が数多く刊行され学界が注目するテーマとなっている。しかし発表される研究のほとんどが戦後,特に1970年代以降の議論を取り上げており,それ以前を含めての歴史的な研究が見落とされている感があった。本稿ではこのような認識に立ち戦前期,特に明治時代に刊行された図書館学や隣接分野の通俗教育書の図書や論文から選書に関する記述を摘出し,当時どのよう意見があったのか明らかにすることを目的とした。検討の結果,図書館学書は比較的利用者の立場を考慮しての選書を心懸けるべきとの認識が目立つ記述が多かったが,通俗教育書では国民を「良書」によって「良い」方向に導くべきとの見解を強調している書籍が多かった。このように明治期の選書論とひとくちにいっても多様な議論があったことが明らかになった。
  • 緑川 信之
    原稿種別: 論文
    2013 年 59 巻 1 号 p. 17-31
    発行日: 2013/03/31
    公開日: 2017/04/30
    ジャーナル オープンアクセス
    現在のファセット概念の広がりとその要因を探るために,ファセット概念の形成期(19世紀第4四半期から20世紀前半まで)に作成された主要な分類法を調査した。検討した分類法は以下の3種類である;(1)ファセットという用語が初めて導入されたColon Classification(CC),(2)記号が独立要素から成る分類法であるUniversal Decimal Classification(UDC)とBibliographic Classification(BC),(3)単一要素から成る分類法であるDewey Decimal Classification(DDC)とExpansive Classification(EC)。その結果,ある区分特性に基づく区分肢の総体という意味でのファセット概念は,すでにDDCの初期の版から使われていたことを確認した。また,このもともとのファセット概念が,後に,独立した構成要素をもつ記号法,合成,中間見出し,という様々な意味をもつ概念に拡張されていく要因も,CC第3版までに出そろっていたことを明らかにした。
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