半導体レーザ装置 (SKL-101) を試作した。本機器は半導体 (Ga・Al・As) によりレーザ光を発振し, 波長は780nm, 連続波, 出力10mw, 5チャンネルを有していた。プローブは吸着型, 筒型, ペン型を有する。本器の性能を検討するため二重盲検法によって効果を評価した。
疼痛を訴える患者62名を被験者とした。痛みは筋肉炎, 腱鞘炎, 関節炎, 神経痛に随伴していた。レーザ照射を5分間, 週2~3回行なった。その結果レーザ照射群のうち有効は32例中25例 (有効率78%), レーザ非照射群の有効は30例中3例 (有効率10%) であった。x
2検定でx
2=15.91, 有意水準1%でレーザ照射が疼痛緩解に有効であった。赤外線診断装置を用い, レーザ照射によって微小循環の改善と血管運動神経に対する作用が推察された。
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