光線力学的治療 (Photodynamic Therapy: 以下PDTと称す) 用のレーザー光源として. Q-SWパルスYAGレーザー励起光パラメトリック発振器 (Optical Parametric Oscillator: 以下OPO) を使ったPDT装置を開発した。この装置は, レーザー発振器, 操作スタンド, 冷却装置. 光ファイバーから構成されており, 各種光感受性物質を励起できるように, 波長620~670nmのピーク・パワーの高いパルス光を出すことができる。このレーザー光を腫瘍部位に応じたファイバー・チップを使って腫瘍部に照射する。
操作は. 全て操作スタンドの液晶カラータッチパネルから可能とし, 出力安定化機能波長安定化機能, ファイバー校正機能などを装傭している。
また. YAGレーザーの基本波を使ったレーザー・メス機能を付加することも可能である。
この装置を使い, 動物試験の結果, レーザー光の安金性と光感受性物質との治療効果が確認できたので, 平成7年5月より, フォトフリン注を用いた臨床試験を開始した。
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