日本レーザー医学会誌
Online ISSN : 1881-1639
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20 巻, 3 号
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  • 泉 貴文, 金井 督之, 脇田 邦夫, 藤田 一博, 金井 雄二, 久嶋 則行, 源田 辰雄, 蔵本 博行
    1999 年 20 巻 3 号 p. 207-214
    発行日: 1999年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    微小浸潤癌例に対するレーザーならびに高周波ループによる保存療法の治療成績につき検討した. 新分類によるIa1のうち癒合浸潤, 脈管侵襲のない135例を今回の検討対象とした.
    切除標本の辺縁に異形成以上の病変を認めた場合を断端陽性として浸潤深度別に検討したところ, 0.5mm未満では23% (26例中6例), 0.5mm~11mmで34% (32例中11例), 1mm~1.5mmで25% (24例中6例) に対して, 1.5mm~21mmで52% (25例中13例), 2mm~3mmで43% (28例中12例)と, 1.5mm以上では陽性例が増える傾向にあった (P<0.05). 全体での切除断端陽性は35.5% (135例中48例) であった.
    観察期間中における一回の円錐切除術のみにて治療が完結していた頻度 (初回治癒率) はレーザーでは95.4% (87例中83例), ループでは95.8% (48例中46例), 計95.6% (135例中129例) であった. 両者の初回治癒率の間に有意差を認めていない. 切除断端陽性の48例のうち術後経過で遺残と診断されたものは4例で, 切除断端陰性の87例中では遺残を認めなかった. 切除断端における病変の有無と遺残の間には有意差を認めた (P<0.05). 切除断端陽性例中1年以上の経過後に再発したのは1例, 陰性例での再発は1例で, 切除断端の病変の有無と再発の間には有意差を認めなかった, Kitasato University. 手術時間はループ例が平均4分, レーザー例が平均26分であった. 出血量では何れにおいても30ml前後であった. 術後経過中に, 大きな出血など副障害は認められなかった. レーザー治療16例とループでの8例は術後に妊娠し, それぞれの11例と4例で分娩を達成していた.
  • 川崎 宏一郎, 清水 典佳
    1999 年 20 巻 3 号 p. 215-222
    発行日: 1999年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は矯正学的歯の移動時に移動歯周囲への低出力レーザー照射が牽引側歯槽骨の骨形成に与える影響を検討することである。実験的にラット上顎切歯を10g荷重で離開させ, 移動歯周囲に低出力レーザー (Ga-Al-As半導体レーザー, 出力100mW) を毎日1回移動歯周囲に9分間, 12日間に渡って照射した。離開直後 (0日) および4, 8, 12日目にカルセインによる骨標識を行い非脱灰研磨標本を作製し, bone histomorphometry法を用いて牽引側歯槽骨形成量を定量的に検索した。その結果, 12日間の切歯移動中レーザー照射群の新生骨面積量は非照射群に対して, 1.3倍有意に増大していた。また移動期間0~4日においてはレーザー照射群の新生骨面積量は非照射群に対して有意に増大していたが, 4~8日, 8~12日では両群に差がなかった。これらの結果から移動歯への低出力レーザー照射は牽引側歯槽骨の骨形成を促進させ, その効果は移動初期により強く認められた。
    以上より歯科矯正治療時の低出力レーザー照射は, 移動歯牽引側歯槽骨の骨形成を促進させることにより治療期間の短縮や後戻りの防止に有効である可能性が示唆された。
  • 1999 年 20 巻 3 号 p. 223-226
    発行日: 1999年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 1999 年 20 巻 3 号 p. 255-317
    発行日: 1999年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
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