日本レーザー医学会誌
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21 巻, 3 号
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  • 石塚 雅治
    2000 年 21 巻 3 号 p. 185-200
    発行日: 2000年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    近年, 人の脳血流の自動調節に関して, 近赤外分光分析装置 (NIRS) を用いることによって, 秒単位の反応を測定することが可能となった. この近赤外分光分析装置を用いて, 安静仰臥位と80度傾斜の立位でのヘモグロビンの濃度血圧と心拍数の変化を測定した. 比較のために, 対象群を11名の急性心筋梗塞患者群, 6人の脳梗塞患者群, 7人の脊髄小脳変性症患者群と10人の健常成人群の4群に分けた. 測定の結果, 体位変換による急性心筋梗塞患者群の酸素化ヘモグロビン (以下酸素化Hb) 濃度の変化は健常成人群と同様の変化を示したが, 体循環の目安である血圧・心拍数の変動が少なく, 薬剤によるものと考えられた. 一方, 脳梗塞患者群と脊髄小脳変性症患者群の心拍数の変化は健常成人群と同様な変化を示したが酸素化Hb濃度は体位変換による変化を示さなかった. 以上から体位変換による脳内Hb濃度を測定することにより, 近赤外分光分析装置を用いて脳循環の異常を検出することが有用であることを示唆した.
  • 石井 準之助, 藤田 邦夫, 藤盛 真澄, 陳 明裕, 飯塚 譲二, 古森 孝英
    2000 年 21 巻 3 号 p. 201-207
    発行日: 2000年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    われわれは1979年以来, CO2レーザーやNd: YAGレーザーを用いて顎・顔面口腔外科領域の疾患に対して治療を行い, これまでに400例以上の経験がある. しかしながら, これらのレーザーはその波長の違いから, 必ずしも同一疾患に対して適応があるとは限らない.
    そのため, 1995年9月から1999年11月までの間に, KTPレーザーにて治療を行った顎・顔面口腔外科領域の疾患40例について臨床評価を行った.
    こられの症例の内訳は, 悪性腫瘍16例 (扁平上皮癌14例, 基底細胞癌1例, 舌転移性腎癌1例), 白板症14例, 良性腫瘍5例 (線維腫3例, 血管腫1例, 乳頭腫1例), 歯肉増殖症2例およびその他であった.
    これらの治療の大半は切開 (10W) による方法が行われたが, 3例は蒸散 (15W), 血管腫の1例のみは凝固 (1.5W) が行われた。
    KTPレーザーは口腔のあらゆる部位に照射でき, 操作性に極めて優れていることが確認された。KTPレーザーによる治療は術中の出血を十分にコントロールできた. そのため, 病変を一層よく明示できるため確実に切除できるとともに, 創の縫合の必要がないため手術時間が短縮できた.
    しかしながら, 褐色の防御メガネは彌爛や発赤を伴った口腔粘膜の病変と正常枯膜との境界を不明瞭にした. さらに舌や頬粘腹の病変で切除が筋層におよぶものでは, 術後7日あるいはそれ以上経ってから出血を認めたものもあり, 術後出血に対する十分な管理が必要であると思われた.
  • 2000 年 21 巻 3 号 p. 209-217
    発行日: 2000年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 2000 年 21 巻 3 号 p. 241-302
    発行日: 2000年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
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