レーザー光は, 臨床的に鎮痛や創傷治癒, 骨折治癒促進の効果が高いことが報告されている. 近年, レーザー光の骨形成促進作用が注目され, 様々なレーザーを用いて, 研究が行われるようになった. 生体に対するレーザー光の作用を検討する場合, 波長, 平均パワー密度, 総照射量などが重要なパラメターになってくる. さらにパルス波レーザー光の場合,上記のパラメターに加え, 繰り返し周波数, パルス幅, ピークパワーの検討が必要である.
本稿では, これまでに得られている連続波レーザー光およびパルス波レーザー光による骨形成に関する代表的な知冕を整理し, 概説するとともに, パルス波レーザー光に期待される効果などについて言及する.
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