日本レーザー医学会誌
Online ISSN : 1881-1639
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24 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 山田 裕道
    2003 年 24 巻 1 号 p. 1-2
    発行日: 2003年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 細川 豊史, 大森 美佐子, 河端 恭代
    2003 年 24 巻 1 号 p. 3-10
    発行日: 2003年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    低出力レーザー照射が帯状疱疹後神経痛や頭痛, 関節痛, 筋々膜性疼痛などの疼痛疾患に対して臨床的に有効であることはよく知られている. 最近ではかゆみを生じる代表的疾患であるアトピー性皮膚炎に対しても臨床応用され, その疲状とかゆみの軽減に有効であることが報告されている. しかしその機序についてはほとんど解明されてはいない. 我々の研究では低反応レーザーの星状神経節近傍照射による交感神経活動の抑制と小腸腸間膜の細動脈に対する直接照射による血流増加が示された. 低出力レーザー照射のかゆみに対する効果はこれらの作用から生じうる可能性があると考えられた.
  • 森田 秀樹
    2003 年 24 巻 1 号 p. 11-14
    発行日: 2003年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    アトピー性皮膚炎の治療方針は一時, ステロイドの副作用について過剰な報道がなされたため, ステロイドの外用を希望しない患者が多く, 混乱した. 当科では, 低出力レーザーはステロイド外用を希望しない患者を中心に使用していたが, 最近は, ステロイド外用が治療の基本であることが再確認され, 外用を拒否する患者は減少した. その結果, 低出力レーザーのアトピー性皮膚炎皮疹部への使用頻度は減少した. 今回, 当科における低出力レーザーの治療を混乱期と現在を比較し, 現時点における低出力レーザーのアトピー性皮膚炎治療における有用性について考察した.
  • 庄司 昭伸
    2003 年 24 巻 1 号 p. 15-23
    発行日: 2003年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    アトピー性皮膚炎を通常の対症療法に加え睡眠, 糖分の減量, アルコール等のライフスタイルおよび低出力レーザー療法にて治療した. GaAlAs 半導体を使った出力1000mW, 波長830nmのレーザー光を出す半導体レーザー照射装置 (Mochida LUKETRON Medilaser soft Matsusita Osaka) を使用した. 照射方法は頚部の星状神経節近傍に片側1分で両側に計2分間照射 (SG-LLLT) した. 照射は原則として1日1回とし, 週1~2回の頻度で実施した. 症状の観察項目は?痒, 紅斑, 乾燥および総合的に見た症状である総合的症状の4項目とし, 評価方法は初診時を10, 症状のない状態あるいは理想的な状態を0とし, その時の症状を患者自身が判断し数値化した, その結果, スコアが5点以上低下した改善症例は?痒が100例中75例 (75%), 紅斑が96例中71例(74%), 乾燥が89例中47例 (52.8%) および総合的症状が101例中72例 (71.3%) であった. 睡眠と各々の皮膚症状との関係は SG-LLLT 後5≧に改善した症例数で X2 乗検定にて検討した. その結果, 睡眠の改善が5≧の症例数はそれぞれの症状が5≧の症例数と比較すると, ?痒 (p<0.0005), 紅斑 (p<0.00001), 乾燥 (p<0.001) および総合的症状 (p<0.000001) できわめて有意な一致をみた. SG-LLLT の照射日数 (n) と睡眠との関係は睡眠の改善が5≧の症例数は1<, 2<, 3<, 4< および5< の症例数に比べそれぞれ1≧(p<0..05), 2≧(p<0.05), 3≧(p<0.01), 4≧(p<0.01) および5≧(p<0.05) で有意に少なく, 睡眠の改善には SG-LLLT が5日以上が望ましいと考えた.
  • 伊藤 友章, 加藤 雪彦, 茂田 江理, 辻 香, 斉藤 万寿吉, 住田 治子, 磯部 環貴, 玉城 毅, 古賀 道之, 坪井 良治
    2003 年 24 巻 1 号 p. 25-29
    発行日: 2003年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    アトピー性皮膚炎患者に対し, 半導体低出力レーザーによる星状神経節近傍照射を実施し, アセチルコリン皮膚反応で生じる遅延蒼白反応に対する影響を検討した. Ga-Al-As 半導体, レーザー (メディレーザーソフト1000®) は波長830nm, 光出力1000mW, 連続波で1回20分照射した. 皮膚反応はアセチルコリン1.0m mol/lを0,05ml注射し, 15分後の蒼白斑面積を測定した. 入院患者週5回照射群は, 10回照射後の皮膚反応が8例中6例で, 蒼白斑の面積が有意に減少した. 外来患者週1~2回照射群でもある程度の蒼白斑面積の減少を認めた. 以上の結果から半導体低出力レーザーによる星状神経節近傍照射は, アトピー性皮膚炎患者に認められる遅延蒼白反応を抑制することが判明した
  • -イメージカラーメーターを用いた検討-
    畑 三恵子, 石崎 純子, 秋本 眞喜雄, 佐々木 映子
    2003 年 24 巻 1 号 p. 31-36
    発行日: 2003年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    重症のアトピー性皮膚炎患者10例に, 従来の治療に加え, 星状神経節に低出力レーザーを用いたところ, 全例で皮疹の改善を認めた. 皮疹の重症度, そう痒・不眠のスコアを用いて判定し, さらに我々が開発した Image Colorimeter を用い, 皮膚色の定量を行い客観的に紅斑の改善を数値で比較検討した. また血液検査による比較も実施した. その結果, いずれの数値も改善され, 治療効果が客観的に示された.
  • -患者アンケートから-
    山田 裕道
    2003 年 24 巻 1 号 p. 37-41
    発行日: 2003年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    アトピー性皮膚炎における低出力レーザーの星状神経節近傍照射治療の効果を患者の自己評価により検討した. アトピー性皮膚炎患者(重症度は中等症以上)の内, 低出力レーザーの星状神経節近傍照射治療を希望する患者16名を治療対象とした. 用いた機種はメディレーザソフト®(波長830nm, 出力150mW および 1000mW) である. 従来アトピー性皮膚炎に対して行なっていた治療はそのまま継続とし, 新たにレーザー治療を追加した. 星状神経節近傍照射は1回につき片側5分, 両側で計10分, 治療頻度は週に1回~2週に1回とした. 治療効果はアンケート方式による患者の自己申告評価法にて行なった. その結果は, 治療回数平均32.5回, 平均治療期間12.2 ヵ月において痒みの点数は10→4.4点, 皮疹の面積 100→50.6%, 皮疹の重症度10→4.4点と減少した. 治療の満足度は満足以上が50.0%, ほほ満足以上では87.5%で, 満足指数(100点満点)は75.0点であった. なおレーザー治療による副作用は認められなかった. 以上の結果より重症度が中等症以上のアトピー性皮膚炎に対しては低出力レーザーの星状神経節近傍照射は治療効果のある補助療法である可能性が示唆された.
  • 2003 年 24 巻 1 号 p. 43-56
    発行日: 2003年
    公開日: 2012/09/24
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