日本レーザー医学会誌
Online ISSN : 1881-1639
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33 巻 , 1 号
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一般
  • 野添 紗希, 本多 典広, 石井 克典, 粟津 邦男
    2012 年 33 巻 1 号 p. 7-14
    発行日: 2012/05/30
    公開日: 2014/07/06
    ジャーナル フリー
    近年,下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療(Endovenous laser ablation; EVLA)が盛んに実施されている.しかし,EVLA の作用機序の見解は統一されておらず,照射条件の最適化はなされていない.本研究では,レーザーの静脈組織に対する組織反応を,光学特性に基づいて評価し,波長980 nm および1470 nm のレーザー波長と照射条件の違いによるEVLA の有効性,安全性の比較検討を目的とした.ヒト静脈瘤血管組織を対象として,種々の照射条件で照射実験を行った.さらに,双積分球光学系とinverse Monte Carlo 法を組み合わせた光学特性値算出システムを用いて,波長980 nm および1470 nm におけるヒト静脈組織の光学特性を算出した.結果,波長1470 nm は波長980 nm のレーザーに比し,小さい平均エネルギー密度で収縮を誘起でき,治療の有効性が高いと考えられた.又,光エネルギーの侵達が浅く,治療の安全性が担保される可能性が示唆された
  • 王丸 陽光, 王丸 光一, 古賀 憲幸, 右田 尚, 清川 兼輔
    2012 年 33 巻 1 号 p. 15-18
    発行日: 2012/05/30
    公開日: 2014/07/06
    ジャーナル フリー
    尋常性疣贅の治療は,一般的に凍結療法が行われるが,合併症や再発が問題となる.英国の診療ガイドラインには,治癒には患者の免疫反応の賦活が不可欠であると明記されている.そこで我々は,光生物学的活性化作用を持ち,合併症をきたさないLow reactive Level Laser Therapy(LLLT)に注目した.尋常性疣贅36 症例に対してNd:YAG レーザーを用いてLLLT を行い,治療回数は平均10.2 回,治癒は36.1%,改善は25.0%,治癒と改善を合わせた有効率は61.1% であった.LLLT は尋常性疣贅の治療の一手段と成り得ると考えられ,今後はパルスダイレーザー治療などと併用することで,より高い治療効果が期待できると思われる.
  • 久保山 昇, 多田 充裕, 佐藤 裕介, 安孫子 宜光
    2012 年 33 巻 1 号 p. 19-25
    発行日: 2012/05/30
    公開日: 2014/07/06
    ジャーナル フリー
    Collagen 誘発性関節炎(CIA)マウスを用いて,発光ダイオード(LED)照射による抗炎症作用を検討した.CIA マウスは,抗原としてウシⅡ型collagen と完全アジュバントを乳化させたエマルジョンを背部皮内に免疫し作製した.動物は1 群5 匹とし,対照群,CIA 群,CIA マウスにLED 照射したマウスをLED 群とした.LED 群は,波長570 nm(LED-570)および波長950 nm(LED-940),照射時間500 秒としそれぞれ総照射エネルギー密度は5 J/cm2 で1 週間に3 回,8 週間膝関節部位に照射した.関節炎の腫脹は,後肢足蹠の厚さにより評価した.血清中炎症性サイトカインとMMP-3 は,ELISA を用いて測定した. CIA 発症後4 週目のLED-570 , LED-940 群の腫脹抑制率は,18.1±4.9%,29.3±4.0 % を示した.LED-940 照射は,CIA マウスの血清中IL-1β,IL-6 およびMMP-3 の上昇を有意に抑制した.
特別解説特集「レーザー医療におけるレギュラトリーサイエンス」
特集「下肢静脈瘤血管内レーザー治療の進展」
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