Collagen 誘発性関節炎(CIA)マウスを用いて,発光ダイオード(LED)照射による抗炎症作用を検討した.CIA マウスは,抗原としてウシⅡ型collagen と完全アジュバントを乳化させたエマルジョンを背部皮内に免疫し作製した.動物は1 群5 匹とし,対照群,CIA 群,CIA マウスにLED 照射したマウスをLED 群とした.LED 群は,波長570 nm(LED-570)および波長950 nm(LED-940),照射時間500 秒としそれぞれ総照射エネルギー密度は5 J/cm
2 で1 週間に3 回,8 週間膝関節部位に照射した.関節炎の腫脹は,後肢足蹠の厚さにより評価した.血清中炎症性サイトカインとMMP-3 は,ELISA を用いて測定した. CIA 発症後4 週目のLED-570 , LED-940 群の腫脹抑制率は,18.1±4.9%,29.3±4.0 % を示した.LED-940 照射は,CIA マウスの血清中IL-1β,IL-6 およびMMP-3 の上昇を有意に抑制した.
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