日本レーザー医学会誌
Online ISSN : 1881-1639
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41 巻, 1 号
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会告
医療用光ファイバー技術の最先端
総説
レーザー医療機器の開発について~平成と令和~
総説
  • 金田 悠拓
    原稿種別: 総説
    2020 年 41 巻 1 号 p. 31-36
    発行日: 2020/04/15
    公開日: 2020/04/15
    [早期公開] 公開日: 2020/02/18
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    産学官において意見交換を繰り返した成果として,薬生機審発0629第4号通知「レーザ医療機器の承認申請の取扱いについて」が発出された.この通知は,治験不要となる仕様の範囲を通知したものではなく,レーザメス以外の製品も含めた開発の指針となる点に新規性があり,主に,非臨床評価項目,使用目的及び臨床試験の要否の考え方がまとめられている.本通知を解釈するにあたり,特に,既承認品との差分を非臨床試験によって評価可能か否かを判断する際には,独立行政法人医薬品医療機器総合機構と相談することを勧める.また,上記通知の対象外である市販後の安全対策は医療機器にとって重要であり,承認審査における論点の一つとなる.特に,レーザ医療機器に関しては,安全管理者の選定や安全管理区域の設定といった特有の安全対策が必要であることに留意しなければならない.引き続き,レーザ医療機器に係る医療現場における課題解決に向けて,産学官での継続的な議論と密な連携が重要である.

原著
総説
  • 河野 太郎
    原稿種別: 総説
    2020 年 41 巻 1 号 p. 44-46
    発行日: 2020/04/15
    公開日: 2020/04/15
    [早期公開] 公開日: 2019/12/14
    ジャーナル フリー HTML

    現在の皮膚科形成外科領域のレーザー治療における未承認機器の占める割合は少なくない.デバイスラグが問題の一つであるが,中にはFDAでの許認可のみならず,CEマークさえ取得していない機器が臨床研究を経ることなく使用されている現状がある.医学的に正しい機器が早期に承認されることは望ましいことであるが,本邦のように,科学的根拠の乏しい機器でも医師の裁量権で使用可能となっている現状に問題がないとは言い切れない.医師の倫理観のみでなく,美容領域のガイドラインの作成,合併症や事故情報の集積等学会ができることを粛々と進める必要がある.

特別解説
  • 須貝 辰生
    原稿種別: 特別解説
    2020 年 41 巻 1 号 p. 47-51
    発行日: 2020/04/15
    公開日: 2020/04/15
    [早期公開] 公開日: 2019/11/16
    ジャーナル フリー HTML

    先般発出された通知(平成28年6月29日,薬生機審発0629号第4号「レーザ医療機器の承認申請の取扱いについて」)に拠り,医療機器承認申請者側企業にとってどのような変化が起きたのかについて,所見を得るために日本医用レーザ協会所属会員企業にアンケート調査した件を報告する.また,アンケート調査を通じて得た各企業意見をもとに,現況下における医用レーザ業界の活性化を目指すための考察として,臨床家,学術者,行政,機器製造開発企業が新たな結びつきを目指し,いわゆる「臨・学・官・産」の全体システム構築が必要との知見を得たので,紹介とする.

令和2年診療報酬改定におけるレーザー治療
総説
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