昭和医学会雑誌
Online ISSN : 2185-0976
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61 巻, 6 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • ―真に医療事故を防ぐために―
    加藤 済仁
    2001 年 61 巻 6 号 p. 591-599
    発行日: 2001/12/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 岡井 崇
    2001 年 61 巻 6 号 p. 600-610
    発行日: 2001/12/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 中館 俊夫
    2001 年 61 巻 6 号 p. 611-621
    発行日: 2001/12/28
    公開日: 2010/09/09
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  • 山口 真彦, 藤が丘病院感染対策マニュアル編集委員会
    2001 年 61 巻 6 号 p. 622-625
    発行日: 2001/12/28
    公開日: 2010/09/09
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  • ―Pityriasis lichenoides chronicaとの比較―
    寺田 都子, 小倉 美代子, 末木 博彦, 飯島 正文
    2001 年 61 巻 6 号 p. 626-635
    発行日: 2001/12/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    Pityriasis lichenoides et varioliformis acuta (PLEVA) とpityriasis lichenoides chronica (PLC) の免疫病理学的差異を明らかにすることを目的として, PLEVA 5症例7検体, PLC3症例5検体について蛍光抗体間接法および酵素抗体法を施行し, それらをHE染色標本と対比した.結果: ケラチノサイト; HLA-DRは, PLEVAでは全例で巣状・全層性に発現し, PLCでは5検体中1検体のみに発現していた.CDla陽性樹枝状表皮細胞はPLEVAでは病勢が強くケラチノサイトの変性壊死を伴う部位では減少し, 病変の辺縁部ではむしろ増加していた.PLCでも表皮肥厚を呈する部位の有棘層下層ではCDla陽性樹枝状細胞の密度は疎であった.ケラチノサイトのICAM-1発現はPLEVAでは巣状・全層性に, PLCでは基底層の一部に認められた.浸潤細胞; 表皮・真皮浸潤細胞はPLEVAではCD8陽性細胞優位で, PLCではCD4陽性細胞が優位であった.CD68陽性細胞の絶対数はPLEVAの方が多かった.真皮; 微小血管のVCAM-1およびE.selectin発現については両群間に明らかな差異はなかった.結論: PLEVAとPLCは表皮内の浸潤細胞の数やケラチノサイトの変性・壊死の程度に差はあるものの, 免疫病理組織学的に類似しており, 両者の病理組織所見の差は, リンパ球浸潤に関与するICAM-1などの接着分子と, 表皮ケラチノサイトのHLA-DR発現の程度の差に起因するものと考えられ, 両者は表皮に対する細胞性免疫の病勢の差に基づく一連の疾患であるという事が示唆された.
  • 松尾 光一, 川口 毅, 星山 佳治, 保阪 善昭, 吉川 厚重
    2001 年 61 巻 6 号 p. 636-644
    発行日: 2001/12/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    S病院において1994年から1998年の間に四肢の先天奇形児を出産した母親81名を対象に, レトロスペクティブにアンケート調査を行った.その結果, 四肢先天奇形児を出産した事に対する母親の感情としては, しかたがないと思う者が半数を占めていた.今後の出産に対しては, 産まないと回答した者がほぼ半数で, 四肢先天奇形児出産が次の妊娠に対してある程度精神的なブレーキになっていることが推察された.また, 術前後の心理的変化において, 納得して手術受けたいと回答した者の術後不満の率が有意に高かった.次にLocus of controlと先天奇形児出産に対する受け止め方やコーピングとの関係を評価した.奇形児であることを初めて知った時の感情について, 支配型では不安傾向の回答をした群の得点が有意に高かった.次子出産に対する不安感とLocusとの関連の評価では, もう産みたくないと回答した群は内在型傾向が強いことに有意差がみられた.また, 術後評価において満足であると回答した群は運命型の高得点者が, 不満であると回答した群では支配型と内在型の高得点者が多い事に有意差がみられた.以上, 本研究の結果, 母親のLocusによって分類される健康行動の型によって, 四肢先天奇形児を出産したことに対する受け止め方やコーピングが異なることが明らかにされた.人生にとって大きな出来事である奇形児の出産と対応について精神的なケアを行なう際には各母親の性格傾向を十分に把握して個々の特性に応じた精神的な不安感の解消についてのコーピングが大切である.
  • 陳 虹, 上野 幸三, 養父 佐知子, 高橋 円, 坂本 泰寿, 飯倉 洋治
    2001 年 61 巻 6 号 p. 645-650
    発行日: 2001/12/28
    公開日: 2010/09/09
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    近年食物アレルギーは世界中で大きな問題になってきている.人間の多くの器官が食物アレルギーによって障害を受けることはよく知られているが, その予防及び治療は, 今後の研究を待つところも多い.我々は補中益気湯を用いて, 食物アレルギーモデルマウスの肝臓障害に対する治療効果について検討を行った.まず, Hyper IgE血症を自然誘発するNc/Jic系マウスを卵白アルブミン (OVA) によって感作した.その後, それぞれに補中益気湯と生理食塩水を投与し, 肝臓における, 肝細胞の病理変化と細胞浸潤の有無について検討を行った.OVAを経口で負荷後, 血清のalanine aminotransferase (ALT) 値を酵素法 (POP) で測定した.サイトカインの検討は免疫染色 (streptavidin-biotin) 法で分析した.その結果, 補中益気湯内服マウスは, 生理食塩水投与の対照群と比べ, 血清ALT値が有意に減少していた.また, 補中益気湯内服マウスの肝臓におけるIL-4, IL-6, TNF-αの陽性細胞数は, 生理食塩水投与の対照群より有意に低かった.この結果から, 補中益気湯が肝臓のアレルギー反応を減少させ, 食物アレルギーによって起こされた, 肝臓障害を抑えることが示唆された.
  • 高崎 幸雄, 依田 光正, 笠井 史人, 川手 信行, 水間 正澄
    2001 年 61 巻 6 号 p. 651-654
    発行日: 2001/12/28
    公開日: 2010/09/09
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    症例は75歳女性.既往歴に慢性関節リウマチ, 全身性エリテマトーデス, 狭心症, 閉塞性動脈硬化症 (ASO) があった.脳梗塞による右片麻痺に対するリハビリテーション (以下リハ) 目的で当科入院中であったが, 経過中に狭心症を合併し, さらにASOの増悪により麻痺側の足趾壊死が出現したため, 足趾切断を行った.その後リハを行い歩行自立して退院した.今後, 本症例のように動脈硬化を基盤に臓器障害が多発した脳卒中患者の増加が予測され, 合併症に対する予防を含めた管理が必要である.また機能障害の変化に応じて目標を変更し, 内容を調節しながらもリハを継続することが重要である.
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