昭和医学会雑誌
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63 巻, 5 号
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  • 悪性リンパ腫の分類
    太田 秀一
    2003 年 63 巻 5 号 p. 453-461
    発行日: 2003/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 黒澤 太平, 長谷川 智華, 佐藤 啓造
    2003 年 63 巻 5 号 p. 462-473
    発行日: 2003/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • ―医師法21条および憲法38条1項とのかかわりにおいて―
    黒澤 太平, 長谷川 智華, 佐藤 啓造
    2003 年 63 巻 5 号 p. 474-476
    発行日: 2003/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • ―下肢関節モーメントとX線像による下肢アライメントの変化について―
    品田 充美, 福井 勉
    2003 年 63 巻 5 号 p. 477-485
    発行日: 2003/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    変形性膝関節症 (以下膝OA) の病因には, 荷重を含めた力学的因子が大きく関与している.特に姿勢, 動作の動的かつ定量的評価は, 直接因子と考えられる関節負荷の推定を可能とする点で注目できる.片脚立位動作を三次元動作測定システム (VICON370: OXFORD METRICS社) を用い, 前額面骨盤傾斜, 下肢関節モーメントを計測した.またX線下肢アライメントとの関連性について検討し, 膝OAの病態, 進行について運動力学的要素より考察した.対象は, 内側型OA患者21例42膝であり, 健常群の22例43膝を対照群とした.計測には, VICON370と解析用カメラ5台, 床反力計を使用した.計測項目は, 前額面骨盤傾斜角度, 股関節外転モーメント, 膝関節外反モーメント値 (以下モーメントは被験者が発揮する値を示す) であり, 身体への標点マーカーの貼付部位はVCMの定める計13マーカーとした.X線像計測では, 片脚立位下肢正面像にて, (1) 大腿脛骨角 (F.T.A.) (2) 大腿骨軸傾斜角 (∠TDK) (3) 下肢機能軸傾斜角 (∠CFK) (4) 脛骨軸傾斜角 (∠LGA) (5) 大腿骨のずれ (FD/TD) (6) 脛骨軸ずれ (FG/AG) を計測, (7) Grade分類は, 横浜市大式を用い評価した.X線像の測定による力学的因子の評価から, FTA, ∠LGA, FD/TD, FG/AGは, 股関節外転モーメント, 膝関節外反モーメントの指標になると考えた.膝OA進行に伴い, 膝関節外反モーメントが上昇した.このことは, 身体重心線が膝関節から離れたことと力学的に一致する.また, 股関節外転モーメントは, Gradeが進行するにつれ小さくなった.前額面骨盤傾斜角度はすべてのGradeで遊脚側に下制していた.これは内反変形が進行することにより, 身体上部を立脚側に移動させた結果によるものと考えた.以上より膝OAの進行要因には, 骨盤に付着する二関節筋, 特に大腿筋膜張筋の関与があると推察した.大腿筋膜張筋の重要な働きとして, 立位保持の左右動揺性に対する補正機能がある.初期OAでは, 内反変形に対して膝外側支持機構として作用するが, 末期OAになると大腿筋膜張筋の筋活動の低下が生じ, 股関節内外転, 膝関節内外反筋の筋不均衡により, 立脚側骨盤高位が生じ, 遊脚対側への重心変位が生じてくると考えた.以上の結果は, 膝OAの新しい病態を生体力学的に観察したもので, 今後の膝OAの評価や病態進行に関与する運動力学的解析に有益であるといえる.
  • 山本 弓月, 丸岡 直隆, 太田 秀一, 九島 巳樹
    2003 年 63 巻 5 号 p. 486-496
    発行日: 2003/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    腫瘍のDNA ploidyは疾患の悪性度と進展に関与していることが示されており, 近年そのデータが治療方針の決定に使用されることが増えてきている.一方, p53癌抑制遺伝子の変異はヒト癌の発生に最も密接に関連している遺伝子異常と考えられており, 治療への反応性の予測や治療手段の選択, そして, 予後因子としても重要な指針となっている.Propidium Iodide (PI) 染色を用いたDNA ploidyや, 抗p53抗体を用いた免疫組織化学的染色 (p53免疫染色) については検討の手段として使用されているが, 同一細胞で両者を同時に検討した報告は我々の知る限りでは見当たらない.Thinlayer法は細胞の重積が少ない細胞診標本であるが, 今回我々は卵巣腫瘍でThinlayer法を用いて検討した.症例は, 平成14年4月から平成15年4月の間に, 術中迅速診断を施行した卵巣腫瘍症例26例のうち, 永久標本で表層上皮性・間質性腫瘍と診断された18例を対象とした.Thinlayer法を用いて作製した標本にDNAとP53蛋白に対する蛍光二重染色を行い, Laser Scanning Cytometer (LSC) を用いて卵巣腫瘍の良悪性とDNA ploidyとP53蛋白との関係について解析した.DNA ploidyは悪性腫瘍は7例全てがaneuploid, 良性腫瘍は5例全てがdiploid, 境界悪性腫瘍3例はそのどちらかを呈した.p53免疫染色では, 悪性腫瘍は良性腫瘍に比較して有意にp53陽性となり, 境界悪性腫瘍はそれらの中間であった.境界悪性腫瘍や悪性腫瘍では同一細胞でもDNA量が多い細胞ほどp53蛋白の陽性率が高い傾向があり, p53遺伝子異常により細胞周期制御機構が働かず, その結果染色体不安定性が増加しaneuploidを呈するものと考えられた.卵巣表層上皮性・間質性腫瘍において, LSCを使用したDNA ploidyの解析とp53免疫染色の両者どちらも悪性度の判定, 治療手段の選択, 予後の推定などに有用である可能性が示唆された.
  • 桂 隆志, 片岡 喜直, 井上 紳, 田中 一正, 吉田 文英, 田崎 俊之, 桂 まゆみ, 足立 満
    2003 年 63 巻 5 号 p. 497-500
    発行日: 2003/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    症例は71歳の男性である.気管支喘息の病歴, 好酸球増加, 血管炎症状を認めたことからChurg-Strauss症候群と診断し副腎皮質ステロイドの投与を開始した.初期治療の段階ではステロイド薬に良好な反応を示していた.寛解に至った後に, 慎重にステロイド薬の減量を行っていたにも拘わらず, 血管炎症状が再燃し急性増悪の結果, 不幸な転帰をとった.Churg-Strauss症候群の患者におけるステロイド減量に際しては, 常に血管炎再燃の可能性を念頭に置き, 急性増悪に対応するためステロイドパルス療法などの早期導入も考慮しておくことが必要と思われる.
  • 佐藤 新介, 水間 正澄, 川手 信行, 依田 光正, 北川 寛直, 豊島 修, 波多野 文, 吉田 瑞, 松宮 英彦, 城井 義隆, 渡辺 ...
    2003 年 63 巻 5 号 p. 501-506
    発行日: 2003/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    ALS, 74歳男性.ALSと診断された後も通常の摂食を行っていた.転落による頭部外傷にて開頭術施行後, 経口摂取行うも肺炎を併発したために経鼻経管栄養となっていた.入院時に痴呆と四肢近位筋優位の筋力低下と共に, 嚥下造影にて咽頭残留と喉頭への侵入を認めるも, 少量の経口摂取は可能であった.入院中に自力摂取が可能な状態となったが全く摂食意欲は向上せず, 胃瘻を造設し退院.退院後に漸く摂食意欲が向上し, 3食とも一部経口摂取が可能となるが上肢機能低下に伴い再び自力摂取も困難となった.その後, 肺炎にて死亡.本例ではALSによる球麻痺は比較的軽度であったが, 摂食意欲低下を伴ったために予後予測が困難であった.またALSなど進行性神経疾患において, 重複障害を生じた場合は比較的早期に胃瘻造設を検討する必要性が示唆された.
  • ―医療過誤訴訟の最新動向を踏まえて―
    辻 純一郎
    2003 年 63 巻 5 号 p. 507-523
    発行日: 2003/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 藤谷 しのぶ, 宮沢 篤生, 広畑 裕子, 斉藤 多賀子, 阿部 祥英, 衣川 直子, 渡邊 修一郎, 小田嶋 安平, 松野 良介, 久野 ...
    2003 年 63 巻 5 号 p. 525-526
    発行日: 2003/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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