昭和医学会雑誌
Online ISSN : 2185-0976
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65 巻, 4 号
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  • 保阪 善昭
    2005 年 65 巻 4 号 p. 275-276
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • ―distraction osteogenesisについて―
    佐藤 兼重
    2005 年 65 巻 4 号 p. 277-280
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 大久保 文雄, 保阪 善昭
    2005 年 65 巻 4 号 p. 281-284
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 友紀, 倉林 仁美, 百瀬 之男, 槇 宏太郎, 保阪 善昭, 門松 香一, 土佐 泰祥
    2005 年 65 巻 4 号 p. 285-288
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 木村 直弘, 斉藤 昌美, 佐藤 兼重, 保阪 善昭
    2005 年 65 巻 4 号 p. 289-292
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 清水 祐紀, 保阪 善昭
    2005 年 65 巻 4 号 p. 293-298
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • ―いわゆる人工皮膚―
    加王 文祥
    2005 年 65 巻 4 号 p. 299-301
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 土佐 泰祥, 保阪 善昭, 堤 清明
    2005 年 65 巻 4 号 p. 302-306
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • ―生命の戦略と遺伝子プール―
    野嶽 幸正
    2005 年 65 巻 4 号 p. 307-317
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 井出 宏嗣
    2005 年 65 巻 4 号 p. 318-324
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 野田 弘二郎, 保阪 善昭, 村松 英之, 上田 拓文
    2005 年 65 巻 4 号 p. 325-336
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    顔面骨骨折の診断と治療方針決定に役立てるため, 過去10年間に当院を受診した症例について統計的検討を行った.1994年度より2003年度までに当院を受診した顔面骨骨折1415症例を対象とした.患者数は増加傾向にあり形成外科全患者中の割合も増大していた.平均で7割が救急外来を初診していた.性差は3: 1, 年齢平均は33.3歳であり受傷原因は男性では暴力, スポーツが, 女性では転倒・転落, 交通外傷が多かった.10歳代ではスポーツと暴力が, 高年齢層では転倒・転落が多かった.部位別では鼻骨, 頬骨, 下顎骨, 眼窩, 上顎骨の順に多かった.鼻骨骨折は若年層に多く, 高年齢層では頬骨骨折, 下顎骨骨折が多かった.下顎骨骨折では関節突起, 頤, 下顎角, 体, 筋突起, 歯槽突起の順で多かった.複数骨折での組み合わせは片側関節突起と頤が最も多かった.手術を行った症例が56.3%, 保存的治療は43.7%で, 手術は鼻骨骨折, 眼窩骨折, 下顎骨骨折の約半数で, 頬骨骨折, 上顎骨骨折ではより多く行われていた.症例数は単一施設としては本邦の報告中最多であった.患者数の増加傾向は顔面骨骨折治療の重要度が高まりを示している.受診経路は7割が救急外来でありプライマリケアの重要性が裏付けられた.年齢, 性別は他の報告と概ね一致していた.受傷原因は暴力が多く当院の立地等に影響されていると考えられた.受傷原因の性別, 年代別の差異は社会生活における行動傾向, 社会活動の活発さ, 反射的回避能力, 骨強度の年齢による変化等に起因すると考えられた.骨折部位別頻度は他の報告と同様の結果であったが, 当院の症例では鼻骨骨折の占める割合が高く, 上顎骨骨折も49例の受診があり軽傷から重症例まで幅広く扱う当院の性質を表しているものと考えられた.若年層で鼻骨骨折が特に多く, 中年以降では頬骨骨折の割合が高いが, 若年層ではスポーツや暴力による比較的軽傷の症例が, 高年齢層では転倒・転落など不慮の事故に関わる比較的重症な症例が多い傾向があると言い換えることも出来る.下顎骨骨折の部位別骨折頻度は他の報告と概ね一致していた.下顎骨骨折における複数骨折は, 関節突起や頤との組み合わせが多く, これらの骨折では高率に複数骨折があり注意を要する.全症例の56.3%が平均受傷後8日で手術されており再手術を要した症例は0.7%に過ぎなかった.
  • 大下 優介, 蒋 星紅, 萩原 久子, 梅澤 輝泰, 渡辺 実, 岡田 まゆみ, 郭 試瑜, 久光 正
    2005 年 65 巻 4 号 p. 337-344
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    我々は寒冷ストレス負荷や水浸拘束ストレス負荷によりラット脾臓ナチュラルキラー細胞 (NK細胞) 活性が低下し, その際に視床下部室傍核 (paraventricular nucleus, PVN) と脳幹青斑核 (locus ceruleus, LC) に当該細胞の活性化を示すc-Fos発現がみられることを報告した.これらはストレス負荷が内分泌系や交感神経系を介してラット脾臓NK細胞活性を抑制することを示唆している.本研究ではアジュバント関節炎モデルラットを用い, 炎症性ストレスによりラット脾臓NK細胞活性がいかに変化するかを測定し, またその機序を探るためPVNおよびLCのc-Fos発現について検討した.Sprague-Dawly (SD) 系ラットの右側後肢足底皮下にmycobacterium butyricum含有AJUVANT COMPLETE FREUND液 (AJ液) を注入しアジュバント関節炎ラットモデルを作成した.後肢関節腫脹は後肢容積の変化を示標とした.足容積はAJ液注入3日目から有意に増大し, 炎症の発症が確認された.ラット脾臓NK細胞活性は51Crアッセイ法により測定した.アジュバント関節炎ラットのNK細胞活性は, AJ液注射後3日目から対照群ラットと比較し有意な減少を示し, 7日目で最も低い値となった.その後NK細胞活性は次第に回復し, 21日目では対照群と同程度になった.PVNのc-Fos発現はAJ液注射後3日目と7日目で増加したが, LCのc-Fos発現は認めなかった.これらの結果から, アジュバント関節炎ラットでは脾臓NK細胞活性が低下することが明らかになった.しかし寒冷ストレスや水浸拘束ストレスとは異なり脳内PVN内のc-Fosは一時的に発現したが, LCのc-Fos発現はほとんど観察されなかった.アジュバント関節炎ラットの脾臓NK細胞活性低下には脳内視床下部-下垂体-副腎皮質系がある程度関与しているが, 青斑核-ノルアドレナリン系は関与せず, 他の経路で調節されている可能性があることが示唆された.
  • 城丸 瑞恵, 中谷 千鶴子, 副島 和彦, 松宮 彰彦, 高 用茂, 渡辺 糺
    2005 年 65 巻 4 号 p. 345-355
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    近年, 罹患率が増加している乳癌の治療方法としてホルモン療法がある.ホルモン療法によって腫瘍の縮小が期待されるが, 更年期症状の出現に伴うQOLの低下が予測される.そこで本研究はホルモン療法による更年期症状の出現状況とそれに関連した心理・身体・社会的状況について検討した.対象はホルモン療法実施中の41名で, そのうち治療前に閉経していたのは19人であった.手術後1.9±1.4年経過しており, 平均年齢は55.2±5.0であった.Kuppermanの更年期指数及びHADS指数を含めた調査項目を基にして半構成的面接法を行った.結果として, 約61%に何らかの症状が出現しており, 特に患側の肩・腕に関連した症状が出現する傾向がみられた.更年期スコアの総得点の平均値は20.5±9.5で血管運動神経障害の出現頻度が高く, 治療による卵巣機能の抑制が影響を及ぼしていると考えられる.更年期症状と不安・抑うつ度は正の相関がみられ, 身体症状と精神症状が強く関連することが示唆された.治療前に閉経していた対象よりも閉経をしていなかった対象群のほうが経済的負担について気にしており (p<0.05) , また年齢が低いほど家族に迷惑をかけていると感じている (r=.55, P<0.01) ことから, ライフステージに応じたサポート体制の必要性が考えられた.
  • 並木 淳郎, 片桐 敬, 嶽山 陽一
    2005 年 65 巻 4 号 p. 356-364
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    左心不全を伴う急性心筋梗塞の治療には, 急性期の血行動態の改善と慢性期の左室リモデリングの抑制をはかることが重要である.このため我々は, 抗心不全薬であるcarperitide (α-hANP) の左室リモデリングに対する抑制効果について検討した.対象は左心不全を合併した発症12時間以内の初回前壁梗塞で, 緊急経皮的冠動脈インターベンションにて再疎通に成功した42例である.再疎通後, 硝酸薬などの従来の治療方法で経過観察された21例を対照 (C群) とし, 従来の治療に加えcarperitideを持続点滴静注した21例をH群として, その抗心不全作用および左室リモデリング抑制効果について検討した.血行動態がForrester分類のH-1へ改善するまでの時間はC群の1.6±3.5時間に対し, H群で1.0±0.7時間とH群で有意に短時間で改善した (p<0.05) .血漿中の脳性ナトリウム利尿ペプチド (Brain Natriuretic Peptide: BNP) 濃度の第2ピーク値はC群で201±101pg/ml, H群で119±61pg/mlとH群で有意に抑制された (p<0.01) .また左室拡張末期容積係数 (LVEDVI) の拡大率はC群で3.2±13.6%, H群で-3.2±8.4%とH群で慢性期に有意にLVEDVIの拡大が抑制され (p<0.05) , 左室駆出分画 (EF) の改善率もC群で5.7±10.6%, H群で12.2±12.5%とH群で慢性期に有意な改善を認めた (p<0.05) .以上の結果から, 左心不全をともなう急性心筋梗塞に対するcarperitideの投与は, 急性期の血行動態の改善に有効であるだけでなく左室リモデリングを抑制し, その結果慢性期の左心機能の改善にとっても有効である可能性が示唆された.
  • 本江 朝美, 川口 毅, 谷山 牧, 平吹 登代子
    2005 年 65 巻 4 号 p. 365-373
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    本研究は, 女子看護学生におけるSOC (Sense of Coherence; 調和感覚, 以下SOC) の関連要因を検討することを目的として, 全日制3年課程の看護短期大学の1年生から3年生を対象に, 留め置き法による自記式質問紙調査を実施し, 255名を分析対象とした.解析は, 看護学生の全学年と学年別で, SOCを目的変数に, 看護学生の各種生活環境要因を説明変数とした重回帰分析 (ステップワイズ法) を行なった.その結果, 学年別での重回帰分析結果では, 各学年共通して, ストレスコーピングと自分に対する好感度を有意な正の関連要因として認めた.それ以外では, 1年生では看護教育に対するストレス度を有意な負の関連要因, 2年生では看護教育に対するストレス度のほか実習に対する不安度を有意な負の関連要因, また友人関係を有意な正の関連要因として認めた.さらに3年生においては有意な負の関連要因は認められず, 看護職への欲求度と相談できる人の有無を有意な正の関連要因として認めた.これらより, 看護学生のSOCの発達形成には, 看護への志しを持ち続け自分自身を肯定化できるような支援と, 相談などのサポート体制を整えるなどの教育方略や教育環境の充実を図ることが重要であると示唆された.
  • 神山 吉輝, 白澤 貴子, 永井 直規, 宇佐美 千恵子, 鈴木 章記, 福田 祐典, 川口 毅, 久野 譜也, 福永 哲夫
    2005 年 65 巻 4 号 p. 374-383
    発行日: 2005/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    わが国において, 第1次予防としての地域における運動介入の医療経済効果の評価に関する研究はほとんどみられない.我々は, 以前A村で実証した高齢者に対する運動の医療経済効果についての追跡並びに他の1市, 1町, 1区での高齢者への運動介入の医療経済効果の検証を通じて, 運動介入の医療経済効果を評価する新たな方法について検討した.A村では, 持久的運動とマシンを用いた筋力トレーニングによる運動群と同人数の対照群について, 運動開始から5年間の年間医療費を追跡した.各年次の医療費をみるだけではなく, 開始時の医療費に翌年以降の医療費を加えていく累積医療費の推移もみた.B市では, 持久的運動と自重を用いた筋力トレーニングを行った運動群と運動群に性・生年を一致させた3倍の人数の対照群とをとり, 運動開始前3点と開始後2点の5月分の医療費を追跡した.各年の5月分の医療費をみるだけではなく, 開始前3点の医療費の平均値に開始以降の5月分の医療費を加えていく累積医療費の推移もみた.C町では, 自重を用いた筋力トレーニング, 輪投げ, ボールエクササイズの3種類のいずれかを行う運動群と運動群に性・生年を合わせた対照群について, 運動開始前2点と開始後2点の5月分の医療費を追跡した.開始前の2点の医療費の平均値に開始以降の5月分の医療費を加えていく累積医療費の推移もみた.東京都のD区では, 自重を用いた筋力トレーニングを行う運動群の5月分の医療費について開始前2点と開始後2点を追跡した.対照群をとる代わりに区全体の医療費から算出したシミュレーションと運動群との医療費の比較を行った.運動開始初年の5月分の医療費に2年目の5月分の医療費を加えた累積医療費の比較も行った.A村では, 累積医療費をみることで, 運動群と対照群の医療費の差の拡大がより明確となった.B市やC町では, 医療費の推移をそのままの形で示すと, 運動と医療費との関係は判然としないが, 累積医療費の形で経年的に追跡するとその差が判りやすく示された.D区における運動群とシミュレーションの比較でも, 累積医療費を見ることで, 両者の差の拡大はより明確となった.毎年5月分の医療費は, 個人的に通知される制度があり, 本人の合意が得られれば手に入る資料である.本研究では, 全国どこの市町村や健康保険組合でも, 何時でも出来る簡便で説得力のある医療経済効果の新たな評価方法を提示した.今後, これらの方法の有効性をさらに実証していく必要がある.
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