日本運動器看護学会誌
Online ISSN : 2435-001X
Print ISSN : 2186-635X
11 巻
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  • 野村 佳香, 松井 美帆
    2016 年 11 巻 p. 37-45
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/05/14
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は整形外科外来または整形外科病棟を有する医療施設15施設において,運動器疾患患者を看護す る看護師294名を対象に,疼痛評価の実施状況や疼痛評価方法,疼痛看護の実際とその困難感や満足感, さらに看護師の実践の質との関係性について明らかにすることを目的として,自記式質問紙調査を行ったそ の結果,疼痛評価の実施頻度は1日に1~3回行い,疼痛評価ツールはフェイススケールを多く用いていた高 齢者の疼痛評価については9割以上の看護師が困難感を抱き, 8割以上の看護師が疼痛評価に自信がなく, 疼痛看護の満足感は5割以上の看護師が満足していなかったが,自信や満足感と看護実践の質において有意 な正の相関がみられたまた,痛みの研修会の受講経験は2割程度であった以上から,高齢者の特徴を踏 まえた,運動器疾患患者の疼痛看護に関する専門的な知識や技術を習得できる研修の機会が必要であるこ とが示唆された
  • 飯田 佳奈美
    2016 年 11 巻 p. 46-50
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/05/14
    ジャーナル オープンアクセス
    今回, RAが進行し, さらに環軸椎亜脱臼を生じて神経症状の悪化によりAOLに支障が生じた患者が,後 頭頸椎固定術後に唖下障害を生じて誤唖性肺炎を繰り返したさらに日常生活意欲も低下したが,患者は経 口摂取を希望していた. そこで,唖下障害に対しては,口腔ケアの徹底と唖下リハビリを行い,摂食動作制限 に対しては,離床を促しPSBを用いた上肢のリハビリを行ったそして,多職種との連携では,目標値の設定 と訓練内容を話し合い,継続したケアをするためと患者が主体的にリハビリに取り組めるようにするために病棟 看護師は,訓練室で実施したことを生活の中に取り入れて訓練を実施したまた,生活意欲向上のために,患 者の要望を全て禁止せずに関わりたいと考え,食事形態や唖下方法を工夫して誤唖性肺炎のリスクをより低く し,安全に要望が叶えられるように支援をした結果,摂食動作獲得には至らなかったが,誤喋性肺炎の再 発を防ぎ,経口摂取ができるようになったまた,自己で経口摂取の目標を立てたことや離床を拒否しなくなる など生活意欲向上ができたこのような支援により,患者の日常生活活動と生活の質の向上を図ることは運動 器疾患のある患者に対する看護として大切である.
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