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日本運動器看護学会誌
Online ISSN : 2435-001X
Print ISSN : 2186-635X
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整形外科病棟における運動器看護の特徴
エキスパートナースヘのインタビューから
堀之内 若名, 柳本 優子
2012 年 7 巻 p. 18-25
発行日: 2012年
公開日: 2020/05/14
DOI
https://doi.org/10.34324/jsmn.7.0_18
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A市近郊にある300床以上の8医療施設の看護管理者から推薦された,各施設1名合計8名の運動器看護のエ キスパートナースを対象とし,整形外科病棟における運動器看護の特徴を明らかにするためのフォーカスグルー プインタビューを行った.112の発言内容が抽出され,28のコード,9のサプカテゴリーに整理され,最終的に 【患者と家族が持つ力を最大限に活かす関わり】【治療や看護の効果に伴う感情のゆらぎ】【運動器看護の特殊性】 という3つのカテゴリーに統合された.運動器看護の今後の課題として,入院早期からの包括的退院支援の強化, 運動器看護の専門的知識・技術の明確化と伝承,新人看護師への教育などが示唆された.本研究の結果には研究 対象者の所属する施設の特性が反映されており,すべての運動器看護の場における運動器看護の特徴をあらわす ものではない.今後は対象施設の幅を広げ,広い視野から運動器看護の特徴を明確にし,更に運動器看護の専門 性を明確にしていくことが課題である.
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(5105K)
関節鏡視下腱板修復術の術後5日間のクリニカルパスの妥当性の検討
笹森 正子, 小形 松子
2012 年 7 巻 p. 26-30
発行日: 2012年
公開日: 2020/05/14
DOI
https://doi.org/10.34324/jsmn.7.0_26
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近年,関節鏡手術手技の進歩とともに関節鏡視下腱板修復術(以下鏡視下腱板修復術)による良好な成績が報 告され.腱板断裂に対する一般的な手術となっている. しかしながら,鏡視下手術においても術後の疼痛は改善 すべき点と考えられており,術後の強い疼痛により患者の身体的,精神的な回復が遅れ,入院期間が長期化する ことが予想される.当院では特別な疼痛対策を行っていなかった頃は術直後のVisualAnalogue Scaleが高値で術 後の鎮痛剤の使用率が嵩かったそこで,疼痛管理の必要性を感じ試行錯誤した結果,現在は疼痛管理として術 後2日間持続皮下注射法を用い,術後5日間のクリニカルパスを運用している. 2日間持続皮下注射法の有効性 は実証され,そのクリニカルパスの妥当性は高い.
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(2451K)
脊髄損傷患者の呼吸状態改善へのアプローチ
背側からの陽・陰圧式体外式人工呼吸器使用の1例
渡部 真理, 須藤 彩季子, 佐野 富士子, 中村 雅樹
2012 年 7 巻 p. 31-36
発行日: 2012年
公開日: 2020/05/14
DOI
https://doi.org/10.34324/jsmn.7.0_31
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人工呼吸器装着中のC4脊髄損傷患者に対し,無気肺改善目的にて陽・陰圧式体外式人工呼吸器Biphasic Cuirass Ventilator (RTXR (株) IMI,以下RTXとする)併用療法を行う上での看護問題,ケアの内容をまとめた のでここに報告する.医師の指示のもと受楊後 84日より 30日間,持続陰圧モードー 15cm・1 日1時間を目標と し,腹臥位の状態で背部からRTXを装着した.患者にとって,腹臥位やRTX装着は苦痛を伴うことが予測され たため,治療に伴う苦痛以外に楽しみを見つけたり,苦痛から気持ちを紛らわせることができるようケアの検討 を行ったまた,車椅子に乗車し自宅で飼っていた愛犬に面会することを目標とし,病棟外への散歩を計画した. 結果,平均装着時間52.3分/日でRTXを装着,画像上の無気肺改善などの変化は見られなかったが,一回換気量 が50mlより200mlへ増大する変化が見られた.呼吸状態の改善をはかるには,訓練のみに目を向けるのではなく, 患者の生きがいとなるものを見つけ,患者が生きることに希望を見出せるよう,家族を巻き込みケアを行ってい くことが重要である.
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(3252K)
整形外科病棟における深部静脈血栓症の予防と早期発見に対 する取り組み
一條 久美
2012 年 7 巻 p. 37-40
発行日: 2012年
公開日: 2020/05/14
DOI
https://doi.org/10.34324/jsmn.7.0_37
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整形外科手術後は,術中操作や術後の安静などにより深部静脈血栓症(以下DVT)が発生しやすく、.その予防 が重要となる.当病棟では2000年より本格的な深部静脈血栓症の予防を開始した.確実な予防を行い,深部静脈 血栓症が発症した場合に早期に発見するためには.看護師と患者の両者が深部静脈血栓症に対する知識と意識が 必要であると考え.看護師用マニュアル,患者用パンフレットを作成した.現在は.新しく病棟に配属となった 看護師には看護師用マニュアルを用いたDVr講義を実施している.また.手術を受ける患者には術前オリエンテー ションの際に,患者用パンフレットを用いたDVTの要因,予防法についての説明を行っている.看護師.患者へ の指導とともに,いろいろな予防法を組み合わせ,深部静脈血栓症の予防に取り組んでおり.当病棟での発症は 少数であるが.それ故に,予防法の実施がルーチンワーク化し,看護師のDVTに対する理解や判断に差が出てい る印象がある.看護師一人一人が, DVTの危険性を意識し.確実な予防法が実施できるよう,看護師に対する指 導方法の改善が必要である.
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(1927K)
運動器リハビリテーションセラピスト資格取得の意義と活動による資格取 得者の認識
齋藤 ひとみ, 三村 大輔, 吉田 美知子, 高橋 理恵, 山越 房枝, 湯沢 祐子, 星川 智也, 小嶋 友香里
2012 年 7 巻 p. 41-43
発行日: 2012年
公開日: 2020/05/14
DOI
https://doi.org/10.34324/jsmn.7.0_41
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B病棟看護師は運動器リハビリテーションセラビストの賓格を取得し,入院患者のリハビリテーションを行っ てきた. しかし, 7:1入院基本料の導入に伴い,専従でリハビリテーションに携わる時間が減少した.セラピス トは,セラピストの資格と活動についてどのような認識を持っていたのか,活動範囲の変化はセラピストのリハ ビリテーション支援に対する役割意識やモチベーションに影響があったのか,セラビスト12名を対象に質問紙調 査を行った.その結果,整形外科看護師として従事しながら自己啓発やキャリアアップのため資格を取得し,や りがいや達成感をもって実践していた.活動範囲の変化によってセラビストとして専従の活動ではなくなったた め, リハビリテーションを行っても加算がなくモチベーションが低下したという結果であった.今後は資格を生 かし, リハビリテーションの質を高める方策の検討が望まれる.
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