日本看護技術学会誌
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最新号
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実践報告
  • 石川 彩実, 渡邉 順子, 倉本 直樹
    2022 年 21 巻 p. 1-5
    発行日: 2022/04/20
    公開日: 2022/04/20
    ジャーナル フリー

     カテコラミンは半減期が短いため血中濃度を低下させないようシリンジ交換を行う必要がある. 本研究の目的は, カテコラミン投与時の患者の血圧によってクリティカルケア病棟の看護師が選択する手動シリンジ交換法について実態を調査し検討することである. 東海北陸地域のクリティカルケア病棟に勤務する看護師にオンラインアンケート調査を実施し, すべての質問に回答した144人を分析対象とした. 医師から指示された患者の血圧目標値から20mmHg以上の場合を高血圧, 20mmHg以下を低血圧とし, カテコラミン投与時の患者の血圧によって1台法, クイック法, ダブル法の中から手動シリンジ交換法を回答してもらった. 結果は, 高血圧時には1台法45.2%, ダブル法33.3%, クイック法20.1%の順で, 低血圧時にはダブル法83.3%, クイック法11.8%, 1台法4.2%の順だった. クリティカルケア病棟の看護師は, カテコラミン投与時のシリンジ交換に伴う血圧変動を最小限にするために手動シリンジ交換法を適切に選択していたが, 看護師の30%以上が高血圧時にカテコラミンが重複投与となるダブル法を行うことが判明した.

その他
  • 山口 真弥, 宍戸 穂, 杉村 直孝, 安田 佳永, 丸山 朱美, 宮永 喜美子, 鈴木 美幸, 菱沼 典子, 矢野 理香
    2022 年 21 巻 p. 6-14
    発行日: 2022/04/20
    公開日: 2022/04/20
    ジャーナル フリー

     本研究の目的は, 高齢者を対象に, 腰背部温罨法 (丸山式) の安全性を皮膚温および皮膚状態の経時的変化より追加検証し, 安全性に影響する要因を検討することである. 調査方法は, 準実験研究デザインとし, 高齢者20名の腰背部に対して, 乾熱刺激を伴う温罨法 (丸山式) を20分間実施した. その結果, 低温熱傷などの有害事象は発生せず, 皮膚深部温度は38℃未満で推移した. 温罨法実施中から実施後の皮膚深部温度は, 前期高齢者群にくらべて後期高齢者群の方が有意に高かった. また, 温罨法実施前後では, 角質水分量は有意に減少していた. 以上より, 温罨法 (丸山式) によって高齢者に低温熱傷が生じるリスクは低いことが再確認できた. しかし, 後期高齢者においては温罨法により皮膚深部温度が上昇しやすく, 皮膚内部に熱が蓄積しやすいことが示唆されたため, 他の方法を用いた温罨法を行う場合は注意が必要である. 乾熱刺激を伴う温罨法は, 高齢者の皮膚の角質水分量の減少を促すため, 実施後には保湿ケアを行う必要があることが示唆された.

  • 佐藤 亜月子
    2022 年 21 巻 p. 15-22
    発行日: 2022/04/20
    公開日: 2022/04/20
    ジャーナル フリー

     目的:介護施設における介護職員の喀痰吸引の技術習得状況と研修の受講と失敗やヒヤリハットの経験との関連について明らかにする. 方法:介護施設で喀痰吸引の経験がある介護職員に自記式質問紙法を実施した. 結果:有効回答322名. 技術習得状況26項目のうち「できる」と「まあできる」の回答が90%以上であったのは22項目であった. 実施前の全身の観察, 挿入時に対象がチューブをかんだ時の対応は80%台, カーテンなどでのプライバシーの保護, チューブを適切に鼻腔内へ挿入は70%台だった. 喀痰吸引研修の受講と対象の状態を把握し, 吸引の適応を確認, 実施前の全身の観察, チューブを適切に鼻腔内へ挿入, チューブを回転させる, 痰の性状の観察と関連した. 失敗やヒヤリハットの経験はチューブを適切に鼻腔内へ挿入と関連した. 結論:看護職員は研修受講後の介護職員に対して学ぶ場を提供し, 失敗やヒヤリハットの経験を振り返り, サポートする必要がある.

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