本研究は, 看護師による静脈穿刺に関する既存の文献を整理し, 知識と技術の実態および技術教育や継承における課題を明らかにすることを目的として, PRISMA-ScRに準拠したスコーピングレビューを実施した. 医中誌Web, CiNii, PubMed, CINAHL, Cochrane Libraryを用いて文献を検索し, 最終的に19件の文献を分析対象とした. その結果, 多くの研究は合併症の予防と1回での穿刺成功を目指した血管選定, 血管怒張, 穿刺手技, 対象者への配慮といった視点から静脈穿刺の知識と技術を報告していた. また, 熟練看護師による視診や触診, 針の操作といった熟練した技術を分析した研究もみられた. これらの知見は実践を支える重要な根拠となっている一方で, 血管選定や血管怒張, 針の操作など, 静脈穿刺に関する知識と技術を体系化した研究は見当たらず, 部分的な知見の深化に留まっていることが課題として示された.
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