日本栄養・食糧学会誌
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37 巻, 1 号
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  • 井口 正典, 片岡 喜代徳, 郡 健二郎, 八竹 直, 栗田 孝, 中野 和美, 木村 朝美, 佐々木 勲
    1984 年 37 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    The purpose of this study was to examine the nutritional effect on calcium stone disease in Japan following World War II and secondly to investigate the relationship between urinary electrolyte excretion and dietary intake clinically. The following results were obtained.
    1) tone disease and nutritional environment: Renal stone disease in the late 1970's increased by about three times than that of the 1940's. Fats and oils, animal protein and calcium intake increased emarkably after the World War II and consumption of milk plus milk products, meat and animal products also increased remarkably compared with 1950's values.
    2) Calcium stone former and dietary habbits: A survey of the diet was made in approximately 140 male calcium stone formers, ranging from 20 to 59 years of age, (41.6±0.9: Mean±Standard Error) for periods of successive five days to two weeks. The results were compared with the data of healthy Japanese resulting from the National Nutrition Survey (1980) and the Recommended Allowance for Daily Nutrients Requirement (1975-1985) in Japanese (recommended by the Japanese Ministry of Health and Welfare). The ingested amount of calcium was unexpectedly small (432 mg/day) and did not reach the level of the allowance (600 mg/day). It was found that the ingested magnesium in stone formers was very small because the insufficient ingestion of vegetable. The ratio of milk and milk products to the ingested amount of calcium was under twenty-five per cent and under 200 mg/day in most cases.
    3) Diet and urinary electrolyte excretion: A comparative study of urinary electrolyte excretion and the ingested nutriment on the same day was made. The ingested amount of total protein correlated with urinary calcium excretion (p<0.01) and had the highest coefficient of determination to the urinary calcium excretion by multiple regression analysis.
    From these results we have concluded that the individual dietary guidance fitted to individual dietary habits should be the primary measure for the prophylaxis of renal stone disease.
  • 加藤 秀夫, 斉藤 昌之, 嶋津 孝, 大ケ瀬 浩史, 谷岡 博昭
    1984 年 37 巻 1 号 p. 9-12
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    ヒトの副腎皮質ホルモンの日内リズムと食物摂取パターンの関係を明らかにする目的で, 成分栄養剤を経腸的に投与されている被検者の血中コルチゾール濃度の日内リズム変動を調べた。午前7時から午後9時まで明, 残りを暗とする明暗交替条件下で, 一日中持続的に栄養剤を投与された被検者では, 約2週間後にはコルチゾールリズムは完全に消失していた。しかし午前7時から午後11時までの16時間のみ投与する周期投与法を受けた被検者では, 投与開始時の午前7時にピークとなる明瞭なコルチゾールリズムが維持されていた。このリズムは, 通常の食習慣により朝, 昼, 晩と食事を摂っている場合のコルチゾールリズムと基本的には同じパターンであった。
    これらの結果から, ヒトの副腎皮質ホルモンの日内リズムは, 明暗サイクルよりは栄養物摂取の周期性に同調するものと結論された。このことはまた, 経腸栄養を含む人工栄養法の新しいあり方を示しでいると思われる。
  • 多田 真瑳子, 杉山 理, 小澤 高将
    1984 年 37 巻 1 号 p. 13-17
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    アセチルカルニチントランスフェラーゼを用いる酵素法によって食品中カルニチン, FC, SC, LC, TCの各型に分けて定量した。
    1) カルニチンは, 植物性食品にはほとんど含まれていないがそのなかでただ一つ, アボカドに顕著な含有量を検出することができた。
    2) 魚介類のFCは, 白身の魚およびいわゆる背の青い魚に類するものでは比較的低く, 筋肉質のたこ, もいか, 貝柱, 赤貝等の含有量が高い。FC/TCは比較的新鮮なものに高く示された。
    3) 獣鳥肉類において最も高い含有量を示したのは, 牛肉 (ランプ), サラミソーセージ, ハムB, ならびに豚肉 (ロース) でハムAは比較的少なくソーセージ類のほうが一部高く検出された。
    4) 定量した動物食品のカルニチン含有量のおのおのの比率は一部を除いておよそ, FC 50~80%, SCは魚介類で30~50%, 獣鳥肉類20~35%, LCは両者を通して1~6%存在することが確認された。
    5) 牛乳は他の研究者の分析値と同じくカルニチンの含有量は低かったが, FC/TCの比率は高く91%であった。
    6) 豆乳にはカルニチンをほとんど含まず, 鶏卵ではまったくカルニチンを検出することができなかった。
  • 菱沼 宏哉, 木村 修一
    1984 年 37 巻 1 号 p. 19-24
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    卵黄の摂取がラットの成長および血漿脂質に及ぼす影響について, とくに低タンパク食条件下での影響をみるために飼料中のタンパク質含量を変えて検討した。その結果,
    1) 20%カゼイン食の場合, 成長, 摂食量, 血漿コレステロール, HDLコレステロール, 血漿トリアシルグリセロール, 血漿リン脂質, 肝臓コレステロール, 屠体成分には乾燥卵黄添加の影響は認められなかった。
    2) 10%カゼイン食の場合, 乾燥卵黄の添加によって, 成長, 摂食量および屠体成分は20%カゼイン食に匹敵する値を示した。HDL2コレステロールは飼育4週目をピークとして増加から減少へと変化し, それにつれて血漿コレステロールも同様の挙動を示した。HDL2コレステロールの4週目における高値は摂取コレステロールの増加に対する一種の防御機構であろうと推察され, 8週目には摂食量の増加に伴う摂取エネルギーや摂取タンパク質の絶対量の増加によって, 栄養状態がある程度改善されたために, 血漿コレステロールやHDL2コレステロールが正常値まで低下したものと考えられた。血漿トリアシルグリセロールは, 乾燥卵黄の添加によっても低値のままであった。
  • 兼松 弘, 知見 憲次, 牛草 寿昭, 新谷 勲, 藤田 忠雄, 亀井 正治, 神戸 保, 佐々木 清司
    1984 年 37 巻 1 号 p. 25-29
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    Three groups of weanling male rats were fed for five weeks with diets, to which were added 0, 20 and 200mg/100g of roughly equal mixture of α-, β-, γ- andδ-tocopherols (Toc-0, Toc-20 and Toc200, respectively). After feeding, a comparative study on tissue uptake and accumulation of each tocopherol was made by analyzing tocopherols in various tissues of those rats, using high performance liquid chromatography.
    1) No significant differences were found among three groups in growth of rat during feeding and in the relative organ weight after feeding.
    2) In general, α-tocopherol showed the highest concentration of four forms in various tissues, and the tissue level of each tocopherol had a tendency to increase with increment in the diet. But, the extent of the tendency varied with different tissues and tocopherols; thus, that was the most manifest with each tocopherol level in small intestine, α-tocopherol level in liver and with δ-tocopherol level in adipose tissue. However, there was no significant difference in each tocopherol level in brain between Toc-20 and Toc-200 groups.
    3) In Toc-20 group, showed nearly normal vitamin E level, no marked difference was noted in the concentration of α-tocopherol among various tissues except serum. In Toc-200 group, showed excessively high vitamin E level, it was found to accumulate preferentially α-tocopherol in liver, and δ- tocopherol in adipose tissue.
  • 趙 英子, 石橋 源次, 古賀 民穂, 今泉 勝己, 菅野 道廣
    1984 年 37 巻 1 号 p. 31-35
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    健康な成人女性の血清 (15例×2) および外科手術時に得られた各種脂肪組織 (13例) ならびに大学食堂の定食 (18日分) 中のt酸含量をしらべた。ほとんどの場合, これらの試料中の主要なt酸はt-18: 1であり, 少量のtc-あるいはct-18: 2が検出された。脂肪組織では全脂肪中t酸の占める割合は5%以下であり, 平均2.5%であった。一方, 血清のt酸の割合には三食とも同じ食事を摂取しているにもかかわらず, かなりの個人差があったが, 1.5~8.3%, 平均4%前後であった。大学食堂の定食のt酸の割合は全脂肪酸の0.7~3.6% (平均1.5%) で1日当たり約0.8gが供給されると見積もられた。日本人のt酸摂取量は欧米諸国に比べかなり少なく, したがって体内蓄積量も少ない。
  • 梶本 五郎, 吉田 弘美, 芝原 章
    1984 年 37 巻 1 号 p. 37-43
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1) 13種類の精製油脂中のα-Toc量とPUFA量からα-Tocmg/PUFAgの比を求めた。比の高い油脂はオリーブ油の1.32, パーム油の1.18で, 逆に比の低いものは, 大豆油および落花生油の0.20および0.21であった。
    2) 加熱により大豆油中のTocは減少し, なかでもα-Tocで, 200, 10時間加熱でおよそ77.0%分解した。加熱時間が長ぐなるにしたがい, α-Tocmg/PUFAgの比は漸次減少した。揚げ物をした油脂 (160℃で, 揚げの所要時間1.5時間) のα-Tocmg/PUFAg比は, 揚げる前の油脂の比0.41から0.06に低下した。キャベツをいためた油脂中のα-Toc量は, 使用前の油脂に比べて約20.0%減少した。
    3) FO投与ラツトの肝臓および腎臓組織中のα-Toc量は18.Oμg/g肝臓, および11.7μg/g腎臓であったが, TO (200℃, 20時間加熱) 投与ラツトでは, 14.2μg/g肝臓, および9.8μg/g腎臓と少なく, 組織中のμmolePUFA/μmeleα-Tocの比はTO投与ラットで高かった。
  • 古市 幸生, 高橋 孝雄, 赤木 盛郎, 山田 哲也
    1984 年 37 巻 1 号 p. 45-50
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1) キシロース資化性の分離酵母Trichosporon sp. X-19を酸性下で大量培養し, 菌体外に生産されたタンパク質 (ECP) について栄養評価を行ない以下の結果を得た。
    2) アミノ酸組成から必須アミノ酸バターン (FAO/WHO, 1973年を基準とする) を算出すると, 第1制限アミノ酸は含硫アミノ酸で, アミノ酸価は45であった。
    3) 人工消化試験から, カゼインとほぼ等しいすぐれた消化性を有することが示された。
    4) 幼若ラットの飼育実験では, ECPのみをタンパク質源とするときには, PER, BVおよびNPUの諸点においてカゼインより著しく劣るが, 飼料の0.5%メチオニンを補足することによりカゼインの場合とほぼ同等となった。
    5) 以上の結果, 本ECPは含硫アミノ酸を補足することにより飼料タンパク質として利用できることが明らかとなった。
  • 奥 恒行, 神田 晃, 黄 雅文, 細谷 憲政
    1984 年 37 巻 1 号 p. 51-56
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    ヘミセルロースセルロースペクチンリグニンからなる調合難消化性多糖類を10%ならびに20%含む飼料を用いてラットを6週間飼育し, 消化管ならびに血清成分におよぼす影響を観察した。同時にペクチンまたはセルロースを20%に含む飼料を用いて同様に飼育し, 調合難消化性多糖類の作用と比較した。
    1) 調合難消化性多糖類は糞量を増加し, 食餌の消化管通過時間を短縮した。
    2) 調合難消化性多糖類は盲腸よりも結腸の肥大をもたらした。
    3) 調合難消化牲多糖類はペクチン, セルロースと同様に十二指腸粘膜アルカリ性ホスファターゼ活性を低下させた。しかし, スクラーゼ活性は有意な変化を示さなかった。
    4) ペクチンは血清トリグリセリドならびにカルシウム濃度を低下させたが, 調合難消化性多糖類は血清トリグリセリド, コレステロール, カルシウム, リン濃度には影響しなかった。
  • 渕上 倫子, 岡本 賢一
    1984 年 37 巻 1 号 p. 57-64
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1) ペクチン質の分別抽出方法として従来から用いられているBettelheimら1), 三浦ら2) の方法には問題があると思われるので, 野菜を0.01N塩酸溶液 (pH2.0) を加え摩砕後, 同溶液で35℃1日放置を繰り返し, ついで, 0.1M酢酸塩緩衝液 (pH4.0) で同様に数回抽出後, 2%ヘキサメタリン酸ナトリウム溶液 (pH4.0) で90℃, 3.5時間加熱抽出する方法を考案した。
    2) 塩酸抽出区分 (A区分) のペクチン質は酢酸塩緩衝液抽出区分 (B区分) と比べてペクチン質のエステル化度が高く, 中性糖含量が多い。A区分のペクチン質は塩化カルシウム添加により沈殿を起こさなかったが, B区分は同じ条件で沈殿を起こした。以上の結果から, A区分とB区分のそれを比較した場合, 前者がメトキシル基と中性糖含量を多く含み, また, そのメトキシル基はガラクチュロン酸からなる鎖に偏らずに分布していると考えられる。
    3) 検討した野菜のペクチン質の大部分がAおよびB区分に抽出された。そのため, これら野菜中には共有結合によって不溶化されたプロトペクチンは存在しないと思われる。細胞壁中のペクチン質はヘミセルロース等と共有結合により不溶化しているのでなく, おもにカルシウム等の多価陽イオンの影響により, また細胞壁中の高分子物質問の相互作用などにより不溶化していると考えられる。
    4) 野菜の種類によりペクチン質の溶出パターンに差がみられ, 調理の際比較的軟化しやすい野菜はA区分のペクチン質が多く, 軟化しにくい野菜はB区分のペクチン質の割合が多いという結果が得られた。
  • 小柳 達男, 千葉 茂, 鷹觜 テル, 及川 桂子, 赤沢 典子, 常松 澪子, 木村 武, 小山 寛
    1984 年 37 巻 1 号 p. 65-70
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    サイアミン, リボフラビン, ビタミンB6, ナイアシン, PA, トコフェロール, カルシウム, 鉄を玄米に含まれる量に似せて強化した新強化米を岩手県農村の高齢者に与え, 血圧, 血色素, 副腎皮質ホルモン代謝物の排泄量, 暗順応能力などに及ぼす影響について調べた。それまでサイアミンだけを強化した米を食べていた人々がこの新強化米を1年間摂取した結果, 1) 最低血圧が81±3から76±3mmHgに低下し, 2) 血色素が13.2±0.2から14.8±0.3g/100mlに増加し, 3) 尿中17-OHコルチコイドが2.4±0.1から1.1±0.1mg/8hrに減少し, 4) 尿中パントテン酸は0.31±0.08が1.11±0.34mg/8hrに増した。
    これらの変化は従来の強化米に比べ新強化米にとくに多いパントテン酸による効果ではないかと考えられる。とくに血圧を降下させた効果について著者らは, パントテン酸の不足によって低下していた神経組織のアセチルコリン濃度がパントテン酸の供給増加によって改善され, 血圧上昇作用をもつアドレナリン系ホルモンの作用に拮抗したものと考えている。
    暗順応は新強化米だけでは9か月間の摂取でも暗順応の閾 (いき) 値は8.6±0.8が7.7±1.1mmへとわずかに改善されただけであるが, ビタミンAを補うと著しく改善されて4.5±0,6mm (やや不良) にまで改善された。これは被験者たちは栄養調査ではビタミンAを十分に摂取していることになっているがビタミンAの補給前はその不足があったものと考えられる。
  • 屋代 彰子, 菅野 道廣
    1984 年 37 巻 1 号 p. 71-76
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    糖質源としてスクロースあるいはα-コーンスターチを用いた際のタンパク質の管腔内消化・吸収に関して基礎的知見を得る目的でラットを用いて実験を行なった。胃におけるタンパク質消化および消化産物の小腸への移行は, スクロース摂取時よりもα-コーンスターチ摂取時のほうが速やかであった。タンパク質の吸収は, おもに小腸中部から下部にかけて行なわれており, 糖質源の違いに依存した吸収部位のズレは認められなかった。糖質は, 小腸上部で速やかに吸収されたが, 糖質源の急激な変換に際しては, 胃における糖質の滞留が認められた。
  • 菊永 茂司, 有森 三和子, 高橋 正侑
    1984 年 37 巻 1 号 p. 77-84
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    玄米中のIHPがZnや他のミネラルの代謝にいかなる影響をおよぼすかを知るために, ラットを用いて, 飼料中のIHP/Znのモル比10, Ca含量0.5%, タンパク質水準10%の餌を35日間与えて実験を行なった。また同時に添加したNa-phytateの影響についても調べた。さらにミネラルとIHPとの複合安定性の強さを各pHで測定した。この結果を以下に要約する。
    1) 玄米食区ラットの下肢左脛骨中のZnとCu, ひ臓中のFe, 血清中のCu含量は, 対照区より有意に低下しており, 玄米中のIHPにより飼料中のZn, Cu, Feの吸収が阻害されることを示した。
    2) Na-phytate添加区ラットのひ臓中のFe含量は, 対照区に比べて有意に低かった。この現象はひ臓のみで観察された。
    3) 肝臓, 腎臓, 睾丸, 筋肉中のミネラル含量には, 玄米中のIHPあるいは添加したNa-phytateの影響は認められなかった。
    4) モデル実験によるミネラルとIHPとの複合安定性の強さはpHによって変化し, pH7.0でCu>Fe>Zn>Ca>Mg, pH7.5でFe>Zn>Cu>Ca>Mg, pH8.0でFe>Zn>Mg>Cu>Caの順であった。これは本動物実験の結果を考慮する参考となるものと考えた。
  • 國崎 直道, 鷹田 馨, 白野 洋子, 浅草 すみ, 花岡 瞳, 松浦 宏之
    1984 年 37 巻 1 号 p. 85-97
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    病院給食の1人1日当たりの荷重平均栄養素量としてエネルギー1, 800kcal, タンパク質65gが摂取されるように調製された食事からのエネルギー摂取量, 各種栄養素摂取量, 無機質摂取量および脂肪酸組成を測定し, 次の結果を得た。
    1) タンパク質, 脂肪および糖質の1人1日当たりの平均摂取量は, それぞれ67, 50および330gでエネルギー摂取割合は約13, 23および65%であり, 総エネルギー摂取量は約2,100kca1 (Atwater係数) であっ た。
    2) 無機質はNa, K, Ca, P, Mg, Fe, Zn, Cu, MnおよびCdについて測定した。これら元素の1日の平均摂取量は, それぞれ5, 200, 2, 560, 560, 1, 030, 220, 17.3, 7.8,1.8, 3.4mgおよび検出不能であった。
    3) 摂取脂肪の脂肪酸組成を求めた結果, 飽和脂肪酸 : モノエン酸 : ポリエン酸の比は約1: 1: 1であった。おもな脂肪酸の摂取割合をC16, C18, C18: 1およびC18: 2についてみるとそれぞれ約7, 19, 32および25%であった。
  • 丸山 武紀, 兼松 弘, 新谷 勲, 相田 由美子, 大西 勝
    1984 年 37 巻 1 号 p. 98-102
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    Pyrolysis characteristics of honey and highfructose corn syrup (HF) were investigated by thermogravimetry (TG) and derivative thermo gravimetry (DTG). Used samples were 20 kinds of honey, of which floral and geographical sources were known, and 3 kinds of HF with different ratio of fructose/glucose (F/G ratio). Results obtained were as follows:
    1) By TG and DTG, rapid reduction in the weights of fructose, glucose and sucrose were observed in the ranges of 200-300°C and 500-600°C. But, pyrolysis behavior in the range of 200-300°C varied with the kind of sugars.
    2) In the TG and DTG curves of HF with the F/G ratio of 1.28, the stage of rapid weight reduction in the range of 200-300°C was divided into two steps. This seemed to be a characteristic behavior of glucose. In the case of HF with the F/G ratio of 5 or more, patterns of TG and DTG were analogous to that of fructose.
    3) TG and DTG curves of honey were classified into three patterns, and each pattern differed from that of HF. Patterns of Chinese milk vetch honey from Japan and China belonged to type I, and those of linden honey from Japan and China to type III. Particularly, DTG curves of the latter at final pyrolysis were characteristic.
    4) In TG and DTG test for mixtures of honey and HF (F/G ratio, 1.28), it was observed that the patterns of DTG curve of honey with the mixed of HF at 25% or more differed from that of the original honey.
  • 全 升珪, 朱 軫淳
    1984 年 37 巻 1 号 p. p47-p48
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
  • 美濃 真, 石井 侃, 清沢 功, 守田 哲朗, 竹内 徹, 古川 宣明, 松田 一郎, 近藤 敏, 二木 武, 堀内 幸子
    1984 年 37 巻 1 号 p. p49-p58
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
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