日本栄養・食糧学会誌
検索
OR
閲覧
検索
37 巻 , 4 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
  • 市川 富夫, 富岡 和久
    37 巻 (1984) 4 号 p. 291-299
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    食品74種, 「茹」調理食品30種, 「炒」調理食品14種のトコフェロール含量を高速液体クロマトグラフィー法により測定し, 1日トコフェロール摂取量の算出を試みた。
    1) 穀類のトコフェロール含量は低かった。油脂類は多量のトコフェロールを含有していた。果実類では4.82~0.14mg, a-トコフェロール/100gと全種に含まれていた。野菜類では2.94mg~ND α-トコフェロール/100gであった。油脂, 豆類以外ではα体に比べて他の同族体の含量は少なかった。
    2) 「茹」調理食品中のトコフェロール含量は「生」に比べて減少する傾向であった。炒めた場合は「炒」に使用する油脂類がその食品のトコフェロール含量に大きく影響を与えた。
    3) 国民栄養調査方式により1日トコフェロール摂取量を算出した。その結果は「生食」の場合10.46mg総トコフェロール/日であり5.07mg生理活性合算値/日となった。これは今回測定しなかった検体があるため, 食品1日摂取量で約20%低く表われているため, 真の1日トコフェロール摂取量は上記数値の約20%増となるであろう。
    抄録全体を表示
  • 西川 勲, 吉田 晴彦, 阿彦 健吉, 上田 敦生
    37 巻 (1984) 4 号 p. 301-309
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    泌乳期の異なる人乳および牛乳のタウリンとその他の遊離アミノ酸を定量した。また育児用粉乳へのタウリン補足が乳児の血清タウリン値に及ぼす影響を母乳栄養児と比較した。
    人乳のタウリン含量は全泌乳期ともグルタミン酸についで多かった。初乳後期, 移行乳期の泌乳4~7日のタウリン値より, 泌乳30日の成乳では有意に低下したが, 全遊離アミノ酸中にタウリンが占める割合はほぼ一定であった。
    牛乳のタウリン含量は初乳期 (泌乳3日) では人乳と同程度の含量を示したが, 泌乳14日では初乳の約1/3, 育児用粉乳の原料に供せられる合乳では約1/10に減少し, 全遊離アミノ酸中に占める割合も減少した。全遊離アミノ酸の総量は人乳のほうが牛乳より多く, 泌乳期に伴いともに減少した。
    その他のアミノ酸含量は泌乳期によってさまざまな変化がみられたが, とくに初乳期における人乳のプロリンの高値, 牛乳のグリシンの高値が顕著であった。またリン脂質関連物質であるエタノールアミン, ホスホエタノールアミン, ホスホセリンが人乳, 牛乳ともに検出された。
    タウリン補足による乳児血清タウリン値への影響は, 未熟児および新生児初期に明らかに認められた。育児用粉乳に人乳レベルまでタウリンを補足することにより, 未熟児, 成熟児の血清タウリン値は母乳栄養児に近似した。
    抄録全体を表示
  • 兼松 弘, 知見 憲次, 牛草 寿昭, 新谷 勳, 藤田 忠雄, 亀井 正治, 神戸 保, 佐々木 清司
    37 巻 (1984) 4 号 p. 311-315
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    Three groups of weanling male rats were fed for five weeks on diets, which were added about 25 mg/100g of roughly equal mixture of α-, β-, γ; - and δ-tocopherol and lard, beef tallow or safflower oil as dietary fat (LA-25, BT-25, or 50-25, respectively). After feeding, the effect of dietary fat on tissue uptake and the accumulation of each of tocopherols were investigated by analyzing tocopherols in various tissues of those rats, using high performance liquid chromatography.
    1) During feeding, the body weight of rat in the group BT-25 fed on the lowest content of linoleic acid was significantly lower than those in other two groups. However, no significant differences were found among three grougs in the relative organ weight for both liver and lung after feeding.
    2) Comparisons of groups LA-25 and BT-25 showed that the concentration of each tocopherol in any tissue hardly changed by a deficiency of essential fatty acids.
    3) Comparisons of groups LA-25 and SO-25 showed a tendency that the concentration of α-tocopherol in any tissue decreased with an increase in the content of linoleic acid in the diet, while the concentration of β-tocopherol rather slightly increased. Thus, in terms of the composition of tocopherols, the percentage of α-tocopherol decreased while that of β-tocopherol increased.
    抄録全体を表示
  • 平松 直子, 名武 昌人, 小原 章裕, 源 伸介, 岸田 忠昭
    37 巻 (1984) 4 号 p. 317-322
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) ラットをVEレベルの異なる飼料で飼育し, AL投与前後の溶血率と血清VE量を測定することにより, 食餌VEレベルとALの摂取が, 生体内VEレベルによく反映されていることを確認した。また, 血清GOTおよびGPTの活性値は, どの実験区においても, AL投与後増加したが, とくに, VE欠乏区において顕著であった。
    2) NADPH-cytochrome c reductase活性は, どの実験区間にも有意な差は認められなかった。チトクロームP-450含量は, 対照区およびVE欠乏区と比較して, VE添加区で有意に高い値を示した。VE添加区のAL投与群と対照区のFL投与群のS-9画分だけが, 薬物代謝活性を発現したことから, AL投与による薬物代謝系の障害をVEが有効に防ぎうることが明らかとなった。飼料をご恵与くださったエーザイ (株) にお礼申しあげます。
    本報告の概要は昭和58年10月1日, 日本栄養・食糧学会第22回近畿支部大会で発表した。
    抄録全体を表示
  • 加藤 敏光, 竹本 和夫, 片山 博雄, 桑原 洋子
    37 巻 (1984) 4 号 p. 323-332
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    The Sprague-Dawley-strain rats were devided and classified into four groups: (1) the rats fed on the basal diets, (2) the rats fed on the basal diets containing 1% cholesterol, (3) the rats fed on the basal diets containing 16% spirulina, and (4) the rats fed on the basal diets containing 16% spirulina and 1% cholesterol.
    The results obtained were as follows. Elevation in total cholesterol, LDL+VLDL cholesterol, and phosholipids in serum caused by cholesterol feeding (Group 2) were reduced clearly by feeding (Group 4). Fall' in HDL cholesterol level caused by cholesterol feeding (Group 2) was reduced by feeding spirulina (Group 4). It was expected from these results that spirulina may prevent dietary hypercholesterolemia and arteriosclerosis. And, dietary hypercholesterolemia caused by cholesterol feeding was cured by spirulina feeding.
    The fatty liver caused by high-fat and high-cholesterol diets was also cured rapidly by feeding spirulina.
    抄録全体を表示
  • 苅谷 泰弘, 川崎 球子, 今村 知子
    37 巻 (1984) 4 号 p. 333-341
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) ビタミンB6不含アミノ酸合成培地に, アラニンの立体異性体 (D-, DL-およびL-) を200μg/ml添加したものに, 200回以上継代培養をくり返したStreptococ-cus faecalis R. ATCC 8043をビタミンB6欠乏アラニン生育菌とした。対照として, アラニン不含アミノ酸合成培地に, ピリドキサールを10μg/ml添加した培地をB6添加培地とし, その培地で培養した菌をB6生育菌とした。
    2) アラニン生育菌とB6生育菌の無細胞抽出液のアミノ基転移酵素活性を, アミノ基供与体やアミノ基受容体を変えて, 補酵素の添加されている系と無添加の系でそれぞれ比較した。
    アラニン生育菌では, アミノ基転移酵素全活性のうち80~90%がアポ酵素で, ホロ酵素は全活性の10~20%でしかないが, B6生育菌では, ホロ酵素は全活性のほぼ50%を占めており, アラニン生育菌よりもホロ酵素の占める割合は高く, ホロ酵素とアポ酵素の和で示される全活性もB6生育菌が高かった。Streptococcus faecalisR. ATCC 8043の生育1) やアミノ基転移酵素の形成に際して, アラニンが, みかけ上B6に代替しうる効果を示したが, 形成されるホロ酵素量やアポ酵素量に大きな差があることから, アラニソの生理的効果はB6と同一のものではない。
    3) アラニソ生育菌とB6生育菌の無細胞抽出液から, 硫安画分, DEAE-セルロース, ヒドロキシルアパタイトおよびセファデツクスG-150ゲルクロマトグラフィーによってアミノ基転移酵素を精製した。B6生育菌から回収率1.6%, 精製度13倍の標品を得た。D-Ala生育菌からは回収率11%, 精製度110倍; DL-Ala生育菌からは回収率3.4%, 精製度65倍; L-Ala生育菌からは回収率5.9%, 精製度40倍の標品を得た。精製酵素は, アクリルアミドディスクゲル電気泳動的には単一なタソパク標品であった。
    4) セファデックスG-150ゲルクロマトグラフィーによる分子量測定により, B6生育菌の酵素の分子量を約32,000と測定し, アラニソ生育菌の酵素をいずれも64,000と測定した。
    5) B6生育菌の酵素とアラニン生育菌の酵素のPLPに対するKm値はともに5.6×10-7Mと等しく, α-KGAやAspに対するKm値もそれぞれ3.0~6.5×10-4Mと2.2~5.7×10-3Mとほぼ等しく生育因子による明確な差は認められなかった。
    抄録全体を表示
  • 木村 恵子, 西村 弘行, 木村 いづみ, 岩田 伊平, 水谷 純也
    37 巻 (1984) 4 号 p. 343-347
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    タマネギを油で炒めると非常に香ばしい風味を生じるが, タマネギをシリコーンオイルで炒めることによっても, よい香りが生じた。そこで, 種々の夾雑物を避けるために, タマネギをシリコーンオイルで炒め, 生じた香気成分をGC-MSによって同定した。そして, 生タマネギの香気成分と比較した。さらに, 炒めたタマネギの香気成分をカラムクロマトグラフィーで分画し, よい香りがどのフラクションに溶出されるかを検討した。
    1) シリコーンオイルを入れ, 140℃に調節した電気鍋の中に, みじん切りにしたタマネギを加え, 25分間炒めた。急冷後, エーテルを加え, ナイロンゴースで搾った。搾り汁はエーテルを除去し, 4時間水蒸気蒸留して, 炒めたタマネギの香気成分を調製した。収率は, シリコーンオイルの熱分解物も含めて4mg%であった。
    2) GC-MSから, 炒めたタマネギの主成分は, 2, 4-dimethylthiophene, methyl propyl trisulfide, propylpropenyl trisulfide (cisおよびtrans) であったが, これらの化合物はネギ臭がし, 香ばしい匂いではなかった。
    3) 生タマネギの香気成分 (エーテル抽出物) では, 2, 3-dimethylthiophene, propyl propenyl disulfide (cisおよびtrans), dipropyl disulfide, dipropyltrisulfideが主成分であった。生タマネギに比べると, 炒めた場合は, より安定なtrisulfide類が増加した。
    4) 炒めたタマネギの香気成分を, カラムクロマトグラフィーによって分画すると, 単独では香ばしい匂いのするフラクションは見あたらなかった。しかし, いくつかのフラクションを混ぜ合わせると, 香ばしい匂いに近づいた。
    抄録全体を表示
  • 布施 眞里子, 早瀬 文孝, 加藤 博通
    37 巻 (1984) 4 号 p. 349-354
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    牛肉, ベーコン, アーモンドおよびパンを150~250℃にて20分間焙焼し, これらの食品に含まれるタンパク質中のアミノ酸残基の破壊およびラセミ化について, また焙焼食品のin vitroでのタンパク質分解酵素による消化性の変化について検討した。
    1) 焙焼食品中のアミノ酸残基は, 180℃以上の加熱において分解され, 高温になるほど分解が進行した。分解の激しいアミノ酸はセリン, スレオニンおよびアルギニンで, 250℃で40%以下となった。ついでチロシンとリジンも分解が激しかった。
    2) アミノ酸残基のラセミ化は210℃以上で激しくおこり, ベーコン>牛肉>アーモンド>パンの順でラセミ化率が高かった。この順序から, 食品中のタンパク質と共存する脂質は, ラセミ化に対して促進的に働くことが推察された。
    最もラセミ化率の高かったのはアスパラギン酸で, 250℃ではパン以外は77~86%であった。つぎがグルタミン酸で250℃では32~62%であった。
    3) 焙焼食品のタンパク質分解酵素による消化性は, 焙焼温度が高くなるほど低下し, 180℃で50~85%, 210℃で10~45%, 250℃では8~20%になった。この消化性の低下は, アミノ酸の分解によるだけでなく, ラセミ化の影響もその原因として大きいと推察した。
    抄録全体を表示
  • 古賀 民穂, 南部 庸子
    37 巻 (1984) 4 号 p. 355-361
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    女子大生摂取食事中のToc同族体およびPUFA量を調べた結果, α-Toc, PUFA量はそれぞれ, 7.28±1.39mg, 11.53±1.32gでα-Toc/PUFA比は0.63で摂取PUFAから要求されるHarrisの0.6以上とするα-Toc量は十分に満足するものであった。また総Toc量は17.55±4.20mgであった。
    食事の脂質量は摂取エネルギー比の21%で, 不飽和脂肪酸/飽和脂肪酸比は2.9, 高度不飽和脂肪酸/飽和脂肪酸比は1.1で問題のない脂質構成といえた。
    2回の採血による女子大生血清Toc値はそれぞれ0.98±0.15mg, 1.08±0.13mgで日本人の平均値といえた。採血間に個人により4%から50%の変動がみられ, 血清Toc値の上昇はPOV値の低下をもたらした。
    抄録全体を表示
  • 島田 彰夫, 加美山 茂利
    37 巻 (1984) 4 号 p. 361-366
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    Reduction of amount of salt intake is claimed to be one of the way to prevention of hypertension or cerebrovascular diseases. While the amount of salt intake is considered, the other nutrients in food are ignored. Amount of nutrients taken from the food containing one gram salt is calculated using the 4th edition of Japanese Food Composition Table for the Japanese foods popularly consumed. Miso-soup and salted foods are said that they are the source of salt in the Japanese diet, but, at the same time, the mean nutrient-values of miso-soup, which are calculated from 3, 888 meals, are very rich in protein, calcium, iron and vitamin A, and salted greens are well off for calcium. We have to consider not only for the salt, but also for the other nutrients of the foods and the survival value of our diet.
    抄録全体を表示
  • 長澤 孝志, 舩引 龍平, 安藤 明代
    37 巻 (1984) 4 号 p. 366-368
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ラット横隔膜のインキュベーション系で, 筋肉タンパク質の分解の指標としてチロシンとNτ-メチルヒスチジンのメディウム中への放出に対するプロテアーゼ阻害剤の影響を調べた。
    ロイペプチンはチロシン, Nτ-メチルヒスチジンの放出速度を抑制したが前者のほうをより強く抑制した。ペプスタチンは抑制効果を示さなかった。
    以上の結果から, 少なくともロィペプチンにより阻害されるcathepsin Lなどの酵素が分解に関与しており, それらはミオフィプリルタンバク質より細胞質タンバク質の分解により深く関係していることが示唆された。
    抄録全体を表示
  • 山田 和彦, 佐々木 光美, 合田 敏尚, 細谷 憲政, 野田 節子, 森内 幸子
    37 巻 (1984) 4 号 p. 369-372
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    発癌剤であるMNNG投与による胃の腸上皮化生の発生過程に及ぼすデンプン食ならびにショ糖食摂取の影響を経時的に観察した。
    1) 胃の腸上皮化生はMNNG投与により経時的に発生率が増大し, その程度も発生初期においてはショ糖食に比較してデンプン食が高かった。
    2) MNNG非投与群においてもMNNG投与群よりも遅れたが, 加齢に伴い腸上皮化生の発生がみられた。
    3) 小腸粘膜の二糖類水解酵素活性はMNNG投与により, 近位部位において若干抑制された。
    それゆえ, 胃の前癌状態ともいわれる腸上皮化生の発生には, 加齢も大きな要因となるが, 動物の栄養条件によっても強く影響を受けるものと思われる。
    抄録全体を表示
  • 岩崎 満里子, 原田 禄郎
    37 巻 (1984) 4 号 p. 373-376
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ギンナンを長期間室温で貯蔵する際起こる品質の劣化は, その成分のいかなる変化に基づくものか, またその結果から考えて, ギンナンの劣化を抑え, 良好な品質を永く保つには, いかなる条件で貯蔵すべきかを知るために, A: 低温, 低湿下で開放, B: 低温下で密閉, C: 自然の温度および湿度下で開放, D: 室温下で密閉, E: 高温高湿下で開放の五つの条件でギンナンを5月初旬から10月下旬までの6か月間貯蔵し, その間2か月ごとに水分, 総脂質, 粗繊維, 灰分, 粗タンパク質およびSH基量を測定した。
    その結果, AおよびB条件下に貯蔵したものは6か月後, その約90%が硬化することなく, 見掛上変質しなかったが, C, DおよびEの条件下に貯蔵したものは, その80%以上が硬化した。
    変質した物の分析値には, SHおよび水分における大きな減少と, 総脂質および粗繊維におけるいくぶんかの減少が認められた。これら成分量の変化は, ギンナンの貯蔵期間中における劣化が, タンパク質の網状化, 脱水および脂質の酸化などによることを示しており, 炭水化物の変化との関係は不明な点が残るが, ギンナンの劣化の速さに最も大きな影響を与えるものは, 貯蔵中における温度で, 相対湿度および空気との接触の多少は大きな影響を与えないと考えられた。
    したがってギンナンの品質を長期間良好な状態に保つためには, 低温で貯蔵することが最も重要である。
    抄録全体を表示
  • 日本栄養・食糧学会誌編集委員会
    37 巻 (1984) 4 号 p. 377
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top