日本栄養・食糧学会誌
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38 巻, 2 号
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  • 篠原 和毅
    1985 年 38 巻 2 号 p. 83-95
    発行日: 1985年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
  • 金子 佳代子, 加藤 有美子, 小池 五郎
    1985 年 38 巻 2 号 p. 97-100
    発行日: 1985年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1) 新しく開発されたGCによるD2O分析法を用いて, 男女大学生の全体水分量およびその代謝速度について検討した。
    2) D2Oを経口投与後, 2~3時間で体内のD2O濃度は平衡に達し, その後の減衰は指数曲線y=A0e-λtで表わされることを確認した。 全体水分量はt=0のときの濃度A0あるいは, 平衡に達した時点におけるD2O濃度から算出でき, また体水分の生物学的半減期はA0が1/2になる時間として算出できる。
    3) D2O服用後90日めには, 体内に残存するD2Oは服用前と同じレベルに減少していた。
    4) 女子運動選手14名, 女子一般学生8名, 男子運動選手12名について測定した体水分量の体重に対する割合は, それぞれ57.8±2.4%, 51.6±2.9%, 67.1±2.4%であった。 また体水分の生物学的半減期は, それぞれ6.1±0.9日, 10.5±1.7日, 6.6±2.1日であった。
  • 豊田 正武, 四方田 千佳子, 伊藤 誉志男, 一色 賢司, 加藤 丈夫, 神蔵 美枝子, 白石 由美子, 西島 基弘, 林 弘道, 深澤 ...
    1985 年 38 巻 2 号 p. 101-107
    発行日: 1985年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1) 1983年11月中旬~下旬に, 食品添加物摂取量調査用のマーケットバスケット方式に従い, 各種食品を, 東京, 札幌で大手スーパーより, 東京, 大阪で中堅スーパーより, 仙台, 和歌山, 北九州で中小スーパーより, 山梨, 長野, 松江で地元小売店より購入し, 1人1日喫食量に相当する試料量を採取し, 8食品群ごとに集め, 18種食品添加物含量を分析し, 1日摂取量を求めた。
    2) 18種食品添加物の10機関の平均1日摂取量はそれぞれ, フマル酸45.9mg, コハク酸103mg, リンゴ酸176mg, 酒石酸31.2mg, クエン酸693mg, 酢酸254mg, グルタミン酸1,118mg, アスパラギン酸296mg, グリシン201mg, イノシン酸3.35mg, ウリジル酸0.34mg, グアニル酸0.86mg, シチジル酸0.15mg, オルトリン酸433mg, D-ソルビット986mg, α-トコフェロール2.9mg, β-カロチン0.53mg, カルシウム366mgであった。
    3) 各種添加物の摂取量はADIの0~15.3%の範囲内にあった。 また購入先別平均摂取量に大きな差は見られなかった。
    本研究は昭和58年度厚生科学研究課題 「食品添加物の1日総摂取量調査に関する研究」 の一環としてこれを実施した。
  • 高瀬 幸子
    1985 年 38 巻 2 号 p. 109-116
    発行日: 1985年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    高脂肪食による糖新生亢進時の代謝変動は高タンパク質のそれとは異なり, ひいては糖新生と尿素生成との関連にも違いをもたらすかどうかを検討した。
    離乳直後の雄ラットを, 無糖質からなる高タンパク質食および高脂肪食 (corn oil と MCT) の3群の試験群と対照群 (高糖質食) に分け, 10日間飼育し次の結果を得た。
    1) 摂食ラットでは, G6Pase活性はどの試験群でも増大した。 しかしGAT, PC, arginase活性は各群間一様ではなかった。 すなわち, (1) HP群では, GATとarginase活性が上昇したが, PC活性は増大しなかった。 (2) 高脂肪食群のcorn oil群では, pc活性が著しく増大したが, GATとarginase活性は増大しなかった。 MCT群ではPC活性は増大せず, むしろGAT活性が増大した。
    2) 24時間絶食により, 3試験群のG6Pase活性は摂食ラットの約80%に低下し, 対照群とほぼ同し活性レべルとなった。 しかし各群間のGAT, PC活性の違いは, 摂食ラットの場合のそれと同じであった。 高脂肪食の2群とも絶食時のarginase活性は他群に比べ低値であった。
    以上より, 高脂肪 (長鎖) 食による糖新生亢進過程の代謝変動は, 高タンパク質のそれとは異なり, 尿素生成系酵素活性の増加を伴っていないことがわかった。
  • 宮武 和孝, 南川 美幸, 中野 長久, 北岡 正三郎
    1985 年 38 巻 2 号 p. 117-122
    発行日: 1985年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    ユーグレナ中に高度不飽和脂肪酸が含まれ, 全脂質の30~40%をしめた。 光独立栄養では, リノレン酸が多く, 従属栄養では, アラキドン酸, エイコサペンタエン酸が多くなった。 それぞれの含量は, 15, 10~15, 3~5mg/g乾重量であった。 これらの脂肪酸は, いずれも極性脂質画分に含まれ, ペリクル, 細胞膜複合体では, オレイン酸, 葉緑体では, リノレン酸ミトコンドリア, ミクロゾームでは, アラキドン酸, エイコサペンタエン酸が含まれていた。 光と酸素濃度と不飽和脂肪酸生成との関係について検討したが, 光はリノレン酸生成のみに関与し, アラキドン酸, エイコサペンタエン酸生成にはまったく関与しなかった。 低酸素濃度では, 飽和の脂肪酸とくにミリスチン酸がワックス・エステルの主成分として多量に含まれていた。 ユーグレナは, かく必須脂肪酸を多く含むのですでに明らかにしたように, 単に高タンパク質源として, またビタミンC, E, β-カロチンの給源としてだけでなく, 栄養的にすぐれた健康食品や, 家畜飼料などへの利用の可能性があることを考察した。
  • 菊永 茂司, 高橋 正侑
    1985 年 38 巻 2 号 p. 123-128
    発行日: 1985年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    野菜中のCaの利用性を知るために, Caの生体への吸収利用に密接に関与するシュウ酸を細管式等速電気泳動法により定量を試みた。また, 市販野菜13種類中のシュウ酸とCa量を測定した。
    1) IPには島津製のIP-1B, 検出器にPGD-1を使用した。泳動条件は, リーディング液にその各pHにおけるシュウ酸を含む8種有機酸のPU値から0.01N HCl-β-alanine (pH4.0), ターミナル液に0.01N n-capro-ic acid (pH 3.4), 泳動電流150μA (8分) →50μAとした。
    2) 上記1) の泳動条件でのシュウ酸の定量性については, 20nmol/μl以下でもY=0.988X+0.249の直線性が得られた。 また, この泳動条件でシュウ酸, オキザロ酢酸, α-ケトグルタル酸, クエン酸, コハク酸の分離が可能であった。
    3) 野菜のシュウ酸抽出液中のIPによるシュウ酸の分離ゾーンは, oxalate decarboxylaseを作用させると消失することから, シュウ酸の単一ゾーンであることを確認した。
    4) 分析した13種類の野菜中のシュウ酸量は, 100gあたり, ホウレン草, 1,339mg, ショウガ239mg, パセリで177mgなどであった。 またCa含量は, 100gあたり, ヨモギ307mg, クレソン256mg, フキ (葉) 243mg, ホウレン草150mgなどであった。
    5) ホウレン草の 「ゆで」 時間と沸騰水量は, ホウレン草重量の5~10倍量で2~3分間 「ゆで」 ることによって, 遊離型シュウ酸のほぼ全量を除去でき, また生体に最も吸収されやすいと考えられる遊離型Caの損失も少なかった。
  • 横澤 隆子, 中川 眸, 大浦 彦吉
    1985 年 38 巻 2 号 p. 129-133
    発行日: 1985年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    イオン交換クロマトグラフィー, 三次元展開法を用いた高速液体クロマトグラフィーにより, 北海道産大豆中の遊離アデニンを定量した。これを元の乾燥生大豆当たりに換算すると, 約0.05%含有する結果を得た。
  • 後藤 砂智子, 青山 昌照, 阿部 宏喜
    1985 年 38 巻 2 号 p. 135-139
    発行日: 1985年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
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