日本栄養・食糧学会誌
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38 巻 , 4 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
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  • 井崎 やえ子, 内山 充
    38 巻 (1985) 4 号 p. 241-258
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) 「日常食からの化学物質摂取量調査」のための詳細な食品リストを, 国民栄養調査の食品分類, 消費量を基礎として作成した。
    2) 国民栄養調査における季節的偏りを是正するために, 総理府家計調査の月別消費量データから「季節補正係数」を求め, これを用いて補正消費量を得た。
    3) 細目化が必要な食品カテゴリーについては, 農林水産統計, 食品産業総合統計などから得られる供給量データから各細目食品の占める割合を求め, 季節補正消費量の枠内で割りつけ配分して消費量を決定した。
    4) こうして導き出した食品リストを用いることにより, 食品汚染物, 食品添加物のみならず, 食品常在の微量活性成分の平均的摂取量を推定する基礎データを得ることができる。
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  • 井上 八重子, 森野 真由美, 川田 順子, 福川 美和子, 斉藤 容子, 香川 芳子, 石井 和, 柴田 博
    38 巻 (1985) 4 号 p. 259-264
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    食事記録法からの摂取Na, K, Na/K比と24時間尿中排泄Na, K, Na/K比の相互関係を検討した。対象者は東京在住の栄養学を専攻する健常な女子大生8名について, 期間は24時間蓄尿を3月初旬と4月中旬の各1週間, 食事記録法は24時間蓄尿前3目からそれぞれ10日間行なった。
    1) 24時間尿中排泄クレアチニン量の1週間の個人における変動係数は, 4.2~27.8%であった。
    2) 食事記録法からの摂取Na量と24時間尿中排泄Na量は近似値を示し, 両者の相関係数は0.44 (p<0.001) であった。24時間蓄尿の当日が, その1, 2, 3日前に比べて高い相関関係を示した。
    3) 食事記録法からの摂取K量より24時間尿中排泄K量は有意に低く, 両者の相関係数は0.32 (p<0.01) であった。
    4) 食事記録法からの摂取Na/K比と24時間尿中排泄Na/K比は尿中排泄のほうが高く, 両者の相関係数は0.42 (p<0.001) であった。
    5) 以上の食事記録法からの成績と24時間尿中排泄量の成績とは, 尿中クレアチニンの変動係数が小さい者ほど, いずれも全体に比べて, 高い相関関係を示した。
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  • 永山 スミ子, 池上 幸江, 斉藤 衛郎, 印南 敏
    38 巻 (1985) 4 号 p. 265-272
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    幼若ラット (Sprague Dawley系, 雄, 3週齢) を用いて, V.A貯蔵量および過酸化脂質量に対するPCBの作用が, DDTとの複合によって増強されるかどうか, およびこれらに対するP-450の誘導の関連, さらに過剰のMet, とV.Eの添加の効果について検討し, 次のような結果を得た。
    1) PCBをそれぞれ0.01, 0.025%含む飼料を10日間ラットに投与したとき, 肝臓重量の増加, 肝臓V.A量の著明な低下と過酸化脂質の上昇, P-450の誘導がみられた。また, 体重の増加はPCB 0.01%食では抑制されなかったが, 0.025%食において有意な抑制を認めた。
    2) DDTをそれぞれ0.005, 0.01, 0.02, 0.03%含む飼料を10日間投与したとき, ラットの体重増加の抑制はみられなかった。肝臓重量は, 0.01%食以上で有意な増加がみられた。肝臓のV.A量は, 0.02%食以上で有意な低下がみられた。これらの結果から, DDT投与の影響は0.01%食以上において肝臓重量の増加, 肝臓のV.A貯蔵量の低下などPCBと類似の作用を有することが判明した。
    3) PCB 0.025%+DDT 0.01%の複合投与時における体重増加は, DDT単独投与に比べ有意に低下したが, PCB単独投与時に対しては有意差はなかった。しかし, 肝臓重量はDDTとPCBの単独投与に比べて有意な増加を示した。
    4) PCBとDDTの複合投与時の肝臓および血清のV.A量は著しく低下するが, その低下はPCB単独投与とほぼ同程度であった。
    5) 肝臓の過酸化脂質は, PCBとDDTの複合投与による顕著な増加は認められなかった。
    6) 肝臓ミクロゾームのP-450は, PCBとDDTの単独および複合投与のいずれの場合も増加したが, 複合投与による作用の増強はみられなかった。
    7) PCBとDDTの複合投与による肝臓重量の増加, 体内のV.A貯蔵量およびP-450の誘導に対してMet. とV.Eの過剰投与の効果は認められなかった。過酸化脂質の増加は, 過剰のV.Eで抑制されたが, Met. には効果がなかった。
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  • 永山 スミ子, 池上 幸江, 斉藤 衛郎, 印南 敏
    38 巻 (1985) 4 号 p. 273-278
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    幼若ラット (Sprague Dawley系, 雄, 3週齢) を用いて, PCB (0.025%) とDDT (0.01%) の複合投与によるV.Aの体内蓄積, 過酸化脂質の生成, P-450の誘導に対する飼料中の脂肪の種類 (大豆油, ラード) と量 (5, 25%) の影響について検討し, 次の結果を得た。
    1) 飼料脂肪の種類と量を変えたとき, PCBとDDTの複合投与により, 高脂肪 (25%) の大豆油食で最も成長が悪く毒性が強くあらわれた。
    2) PCB, DDTの複合投与による肝臓内のV.A貯蔵量の低下は, 脂肪の種類と量による差は認められなかった。
    3) 高脂肪の大豆油食で肝臓の過酸化脂質が顕著に増加して, 成長の抑制と過酸化脂質の生成の関連が示唆された。PCB, DDTの複合投与による肝臓のV.E含量の低下は高脂肪食 (25%) で認められた。また両者の複合投与によって肝臓のGSHPx活性が有意に低下したが, 脂肪の種類と量の影響はほとんどみられなかった。
    4) PCB, DDTの複合投与により, 薬物代謝酵素系のP-450に対し, 飼料中の脂肪の種類と量の影響はそれほど顕著ではなかったが, 大豆油はP-450含量を高める傾向があった。
    5) 以上の結果は, PCBとDDTの複合投与による毒性が, 飼料脂質の条件によって影響をうけることを示唆している。
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  • 吉田 宗弘, 原 一郎
    38 巻 (1985) 4 号 p. 279-283
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    クロロベンゼンの毒性とクロロベンゼンによって惹起される代謝応答が, 食餌中のメチオニン含量の変化によってどのように修飾されるかを検討した。
    ラットを2群に分け, 10%カゼイン飼料 (基本飼料) および0.3%のDL-メチオニンを補足した10%カゼイン飼料で4週間飼育した後, 0, 0.2, 0.5, または2.0mmol/kg body weightのクロロベンゼンを腹腔内投与した。
    基本飼料群ラットにおいては, 0.5mmol/kgのクロロベンゼン投与によって肝TBA値が有意に上昇し, 2.0mmol/kgの投与では6匹中4匹が投与後48時間以内に死亡した。飼料へのメチオニン補足は, 肝TBA値の上昇を軽減し, 全ラットを生存させるとともに, 0.5mmol/kg以上の投与の場合に肝湿重量の有意な増大を生じさせた。また基本飼料群では, メチオニン補足飼料群に比して肝グルタチオン合成活性が有意に高いにもかかわらず, 低い肝グルタチオン濃度しか認められず, クロロベンゼン投与48時間後のグルタチオン濃度にも変化がなかった。しかし, メチオニン補足飼料群においては, 肝グルタチオン合成はクロロベンゼン投与によって亢進し, 肝グルタチオン合成活性とグルタチオン濃度の上昇が生じた。
    以上の結果より, 10%カゼイン食という含硫アミノ酸の少ない食餌条件下においては, 肝グルタチオン合成系よりのシステイン要求が充足されていないために, クロロベンゼンのような肝グルタチオンを消費する化合物を負荷した場合に, 過酸化脂質生成にもとづく重大な障害の発生する可能性があると判断された。
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  • 河野 節子, 堀 清記
    38 巻 (1985) 4 号 p. 285-290
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) 1% NaCl投与群における血圧上昇度は, SHR系のほうがWKy系のそれより大きかった。
    2) SHR系はWKy系に比し, 食塩食欲がつよく, その結果による細胞外液量の増加が, 血圧上昇をおこす一つの原因と推定される。
    3) 血圧上昇に伴って尿中カリクレイン排泄量が増加した。
    4) SHR系はWKy系と比較して, 尿中カリクレイン排泄量が抑制されている傾向を示した。食塩負荷のない状態ではSHR系の尿中カリクレイン排泄量はWKy系のそれより少ない。
    5) SHR系ではカリクレインの分泌抑制があり, カリクレインには水, NaCl排泄作用および降圧作用があるから, カリクレインの分泌抑制は高血圧の成因の一つである可能性がある。
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  • 黒田 圭一, 小畠 義樹, 久保田 美佳, 西出 英一, 印南 敏
    38 巻 (1985) 4 号 p. 291-299
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    2種類の魚油多価不飽和脂肪酸濃縮油を異なった投与法によりラットに与えたとき, 投与法の違いが各濃縮油の血清, 肝臓の各種脂質濃度に影響するかどうか検討した。ラットは成長期のSprague-Dawley系の雄を用いた。試験に用いた2種の多価不飽和脂肪酸濃縮油は, 純度66%エイコサペンタエン酸濃縮油 (EPAconc) と純度76%ドコサヘキサエン酸濃縮油 (DHAconc) であった。各濃縮油はラットに2週間投与した。濃縮油投与法は, 0.5%コレステロール (chol) を含む基礎飼料に各濃縮油を3%レベルで添加した飼料を摂取させる方法と, あらかじめ基礎飼料のみラットに摂取させ, 摂取飼料の3%相当の濃縮油を単独に胃内へ胃管で注入投与する方法の2種の方法を用いた。対照群には5%オリーブ油を投与した。各濃縮油を飼料に添加投与したとき, EPA-concは血清の中性脂肪 (TG) を抑制する作用がDHA-concやリノール酸より明らかに強かった。しかし血清, 肝臓, 心臓中のchol濃度に対しては上昇抑制作用が弱かった。一方DHAconcの血清TGの上昇抑制作用はほとんどみられなかった。胃管投与法では, EPAconc, DHAconcともに飼料への混合投与の場合と作用の傾向はよく似ていたが, EPAconcのTGに対する作用は強まり, cholに対する作用は逆に弱まった。血清PLは両投与法において同程度の低下を示した。血清と肝臓中の過酸化脂質 (TBA値) はEPAconcの飼料への添加投与では上昇したが, 胃管投与では上昇しなかった。DHAconcはどちらの投与法においても著しい上昇傾向を認めた。このように試料濃縮油の投与法の相違によりそれらの血清, 肝臓等の脂質への作用は一部異なった場合もあったが, 全般的にみて似たような傾向を示した。
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  • 梶本 五郎, 吉田 弘美, 芝原 章
    38 巻 (1985) 4 号 p. 301-307
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    加熱後の油脂の酸化安定性に及ぼすトコフェロールの役割を検討した。
    1) 大豆, とうもろこし, ハイオレイックサフラワーおよびオリーブの各油脂を180℃で10~25時間加熱して, 加熱後の油脂の酸化安定性を重量法試験とオーブン試験で調べた。
    大豆油, とうもろこし油よりも自動酸化に対し非常に安定なハイナレイックサフラワー油およびオリーブ油は, 加熱することにより油脂中のToc量と酸化安定性は急減し, それらの低下度合いは大豆油, とうもろこし油よりも大であった。
    2) 加熱により減少しただけのTocを補足した場合, 大豆油ととうもろこし油ではほとんど酸化安定性を高めなかったが, ハイオレイックサフラワー油とオリーブ油では酸化安定性を著しく高めた。
    3) Tocを除去した大豆油は, 未加熱時でも酸化しやすく, さらに加熱することにより酸化安定性は低下した。加熱したToc除去大豆油にTocを添加することにより, かなり酸化安定性は向上した。しかし, 加熱したハイオレイックサフラワー油およびオリーブ油にTocを添加したときの効果ほどにはいたらなかった。
    4) リン酸およびレシチンをオリーブ油に0.1%添加して加熱した場合, 油脂中のToc残存量は無添加油に比べて多く, また, 酸化安定性も高かった。
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  • 鬼原 彰, 山田 要子, 正見 秀子, 成田 博子, 東 貴代, 川崎 喜恵子, 菊地 真理, 堀江 俊子, 増井 秀子, 中村 恵美子, ...
    38 巻 (1985) 4 号 p. 309-312
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    Pancreatic exocrine function was investigated using PFD (Pancreatic Function Diagnostant) test in 162 patients with massive alcohol intake. The results obtained were as follows:
    (1) Significantly lower PFD values were observed in those patients with massive alcohol intake than in normal controls. Abnormally low PFD values below 70.0% were noticed in 81 (50.0%) out of an overall 162 patients.
    (2) No significant differences in PFD values were obtained among the patients who were classified into 3 categories according to age or duration of alcohol intake.
    (3) Only 25 (15.4%) patients indicated low bady weight below 89.9% of ideal body weight. PFD values in those patients tended to be lower than in other 2 groups.
    In conclusion, it was assumed that massive alcohol intake inhibited pancreatic exocrine function using PFD test.
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  • 兼松 弘, 知見 憲次, 牛草 寿昭, 新谷 勳, 藤田 忠雄, 亀井 正治, 神戸 保, 佐々木 清司
    38 巻 (1985) 4 号 p. 313-317
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    Two experiments were conducted to study the effect of emulsifiers on the incorporation of tocopherols to the rat tissues. As Experiment I, two groups of vitamin E deficient rats were forcedly administered roughly equal mixture of α-, β-, γ- and δ-tocopherol with or without monoglyceride (MG) p. o., and after the treatment, tocopherols in small intestine and liver of these rats were temporally analyzed by high performance liquid chromatography. Experiment II was made by analyzing tocopherols in small intestine at 7 hours and in liver at 10 hours after the same treatment, except using soya lecithin (LE), sorbitan tristearate (SO) or a lipophilic sucrose fatty acid ester (SU) instead of MG.
    1) Results of Experimeent I suggested that the addition of MG increased the uptake of each tocopherol to liver, but did not show increase of it in small intestine. The peak level of each tocopherol was generally attained at 7 hours for small intestine and at 10 hours for liver after the treatment.
    2) In Experiment II, the uptake of each tocopherol to small intestine was significantly decreased by the addition of LE, but its decrease was not observed by addition of SO or SU. The addition of those emulsifiers seemed to increase the uptake of tocopherols to liver.
    3) Examined distribution of each tocopherol in the liver at 10 hours after the treatment showed that the above effect of each emulsifier seemed to be higher by the order of MG>SU>SO≅ LE.
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  • 東元 稔, 俣野 景典
    38 巻 (1985) 4 号 p. 317-322
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    FTD付ガスクロマトグラフを用いて, 酒類中の1-MTHBCを定量した。市販の酒類中の濃度は, 一部の例外を除き, 50ppb以下であった。
    検液から, 3%イソアミルアルコールトルエン溶液および1N塩酸を用いて抽出したものをPFPAでアシル化したのち, GCで分析した。GCには, ソルベントレス試料導入装置をつけ, カラムは, 溶融石英キャピラリーカラム (シリコンOV-17, 25m L., 0.24mm i. d., SCOT) を用いた。
    1-MTHBCの濃度は, ビールにおいては, 127ppbのものがあったが, それ以外は3.4~49.8ppbであり, 種類やメーカーによる差は著明ではなかった。ワインでは, trace (<0.5ppb) ~40.4ppbであった。赤ワインの大部分は濃度が高く, ロゼと白はともに低かった。清酒では, 357ppbと高濃度の1例を除くと1.1~9.8ppbでむしろ他の酒類より低く, 等級や種類による差は明瞭ではなかった。その他の酒類では, リキュール類がtrace~38.1ppbとやや高いものがあったが, 甘味果実酒はn. d. (<0.1ppb) ~2.3ppbと低く, そのほかのものはn. d. ~10.7ppbであった。ウイスキー, ブランデー, 焼酎などの蒸留酒からは検出されなかった。本法の感度は, 酒類中の1-MTHBCを定量するのに十分であった。
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  • 藤沢 和恵, 吉野 昌孝
    38 巻 (1985) 4 号 p. 322-326
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    食用に利用される各種動物筋肉中のAMP deaminaseとAdenosine deaminase活性の分布を検討し, IMP生成能との関係を考察した。
    1) AMP deaminaseのきわめて高い活性とAdenosine deaminase活性の低いグループには, 脊椎動物の筋肉が属する。
    2) AMP deaminaseおよびAdenosine deaminase活性とも低いグループには, 無脊椎動物甲殻類のエビ, カニと弁鰓類の貝などが属する。
    3) Adenosine deaminase活性が高く, AMP deaminase活性のきわめて低いグループには, 無脊椎動頭足綱のイカが属する。
    第一のグループではIMP生成能が高く, 旨味成分IMPの蓄積が期待される。一方, 第二および第三のグループではIMPの生成能は非常に低いため, 旨味成分としてのIMPの関与は少ないと考えられるが, ヌクレオチド分解の形式も異なることが示唆された。
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