日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
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41 巻 , 3 号
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  • 糸川 嘉則
    41 巻 (1988) 3 号 p. 165-173
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
  • 西川 公巳, 片岡 啓, 宮本 拓, 中江 利孝
    41 巻 (1988) 3 号 p. 175-183
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    本実験では, wistar系ラットを用いて, 乳糖分解吸収能の年齢的消長をLTTで調べ, さらに, この系統におけるLTT時の血糖上昇量, ラクターゼ活性の遺伝率を推定し, これらを指標として乳糖不耐症における遺伝要因について検討した。
    また, 各選抜群における他の二糖類分解酵素活性, 乳糖負荷後の臨床症状としてふん中水分量, ふん中の還元糖の有無について検討を加えた。得られた結果は以下の通りである。
    1) LTT時における血糖上昇量は, 5週齢から6週齢以降急激に低下することが認められ, 低下の程度, 低下しはじめる時期に個体差の大きいことが認められた。
    2) 11週齢時のLTTにおける血糖上昇量によって40mg/dl以上をH群, 29mg/dl以下をL群および30~39mg/dlをM群とした。
    このような3群に分けた場合のLTT時の血糖上昇量の週齢に伴う推移は, L群では5週齢から6週齢以降急激に低下するのに対し, H群では, 低下の程度は少なくほぼ6週齢時の値を維持し, M群は, 両群の中間の値を示すことが認められた。
    3) このようなH, L群間においてラクターゼ活性に有意差が認められた (p<0.05)。また, LTT時の血糖上昇量とラクターゼ活性との間には, 有意な相関がみられた (r=0.69)。
    4) LTT時の血糖上昇量とラクターゼ活性の遺伝率は, それぞれ0.736~0.799および0.403~0.624の値が推定された。
    5) 選抜に伴うLTT時の血糖上昇量の推移は選抜2世代でH群が40.5, L群が16.5mg/dlを示した。ラクターゼ活性は2世代でH群が16.4, L群が11.4unit/g. proteinを示した。このように, LTT時の血糖上昇量, ラクターゼ活性ともH群は高いほうへ, L群は低いほうへ選抜されていることが示された。
    6) グルコース+ガラクトース+エタノール負荷試験における血中ガラクトースおよびダルコース値の変化は選抜各世代のLおよびH群間で差は認められなかった。
    7) 0.75~2.5g/kgの各乳糖量を負荷した場合の下痢症状の発現は, 1.5g/kg以上でL群に軟便が認められ, 負荷乳糖量が多いほどL群で軟便を呈するものが増加した。各乳糖量を負荷した際の血糖値の変化では, 両群とも負荷乳糖量が増加すると負荷後の血糖値も高くなり, 最大値に達する時間が遅くなる傾向がみられた。
    8) 二糖類分解酵素活性は, ラクターゼ活性において, L群がH群に比べて有意に低い値 (p<0.05) を示したのに対し, スクラーゼおよびマルターゼ活性は, L群がH群に比べて低い値を示す傾向にあった。しかし, 各群間に有意差は認められなかった。
    以上のことから, slc-Wistarラットにおいて, 乳糖の分解吸収能には, 遺伝の関与の大きいことが示唆された。さらに, 乳糖負荷時の血糖上昇量およびラクターゼ活性を指標とした選抜によって, 乳糖の分解吸収能の異なった系統作出の可能性が示唆された。
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  • 中村 カホル, 早川 享志, 滝田 聖親, 福富 麻子, 西郷 光彦, 印南 敏, 福井 克任, 樋口 勝, 水口 和彦
    41 巻 (1988) 3 号 p. 185-189
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    微小繊維状セルロース-ペクチン (MFC-P) について, ラットを用いその投与量の多寡が成長・臓器重量・糞量ならびに消化管通過時間に及ぼす影響を検討し, 次の結果を得た。1) MFC-Pの5, 7.5および10%投与により, 飼料摂取量は投与しベルの上昇につれて増加の傾向がみられたが, 体重増加量は各群間に有意差は認められなかった。2) 睾丸, 副睾丸, 副睾丸周辺脂肪および盲腸を除く臓器重量は各群間に有意な差はなかった。盲腸重量は, セルロース粉末+ペクチン (CP+P) 群ではMFC-P群やセルロース粉末 (CP) 群より有意に高く, 食物繊維レベルの増加に伴い増加傾向が認められた。3) MFC-P投与群では, 結腸・直腸の長さはCP群やCP+P群に比べて有意な差は認められなかったが, 小腸の長さは長くなる傾向がみられた。4) MFC-P投与群では, CP+P投与群に比べて, 糞の湿, 乾燥重量および保水性が増大し, しかも投与量の増加につれて増大した。5) MFC-P群における消化管通過時間は, CP群やCP+P群のそれに比べて短縮され, その影響は投与量の増加につれて顕著であった。
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  • 中村 カホル, 早川 享志, 滝田 聖親, 福富 麻子, 西郷 光彦, 鈴木 和春, 五島 孜郎, 印南 敏, 福井 克任, 樋口 勝, 水 ...
    41 巻 (1988) 3 号 p. 191-196
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    3種類のMFC-糖類混合物 (1: 1; MFC-LL, MFC-FO, MFC-PD) およびCPと3種類の糖類との混合物 (1: 1) をSD系ラットに21日間投与し, つぎの結果を得た。
    1) MFC-糖類混合物10.0%投与群の, 体重増加量, 飼料摂取量は10.0%CP投与群のそれらに比べて差が認められなかった。
    2) 脾臓, 盲腸副腎の重量, 小腸および結腸・直腸の長さに及ぼす影響はMFCと混合する糖類により異なった。
    3) MFC-糖類混合物投与群の糞量はCPに糖類を添加した群に比べて高い値を示した。
    4) MFC-糖類混合物投与群の消化管通過時間はCPに糖類を添加した群に比べて短縮されることを認めた。
    5) MFC-糖類混合物投与によるタンパク質および脂質の見かけの消化吸収率は, タンパク質ではいずれも有意に低く, 脂質のそれはMFC-LLにおいて若干低くなった。
    6) ミネラル (Ca, Fe, Zn, Cu) に対する見かけの吸収率は, MFC-FO投与群のCuを除いてMFC-糖類混合物投与群よりCPに糖類を添加した群のほうがいずれも高い値を示した。
    本報告の要旨は第40回日本栄養・食糧学会 (昭和61年5月, 名古屋市) で発表した。
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  • 山本 由喜子, 村松 敬一郎
    41 巻 (1988) 3 号 p. 197-201
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    非必須アミノ酸 (non-EAA) であるGlyとL-Tyrの選択摂取実験を離乳直後のラットを用いて行いこれまでの必須アミノ酸 (EAA) の結果と比較した。その結果Glyの選択摂取時には7%添加食を忌避したがそれ以下ではGly含量の多い飼料を好んで摂取し, L-Tyrの選択摂取時には3%以上添加した飼料を忌避したがそれ以下ではL-Tyr含量の多い飼料を好んで摂取した。このような結果から, ラットはGly, L-Tyrのようなnon-EAAについても過剰摂取による害作用を防止する機構により最大摂取量を調節する能力を有していることが明らかになった。
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  • 青江 誠一郎, 太田 冨貴雄, 綾野 雄幸
    41 巻 (1988) 3 号 p. 203-211
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    脱脂米ヌカ, 小麦フスマ, 大麦ヌカ, ハトムギヌカから抽出, 分離したヘミセルロース標品ならびに, 大麦粉, オーツ粉, ライ麦粉から抽出, 分離した穀物ガム質標品について, ヒト由来の腸内細菌, 16菌種18株による発酵試験を行った。次に, 米ヌカ由来のヘミセルロース標品 (R.B.H.) ならびに高メトキシルペクチン (H.M.P.) をラットに投与し, 腸内細菌叢の変化, 盲腸内のpH, 有機酸含量を調べた。
    1) 大部分のDF標品は, グルコースに比べて発酵されにくかったが, R.B.H. は, 他の標品に比べてBifidobacterium属に比較的よく発酵された。H.M.P. は, 用いた菌株によっては発酵されなかった。
    2) 水溶性DFをラットに投与した結果, R.B.H. 添加群は, Bifidobacterium数が有意に増加し (p<0.05), Bacteroidaceae数が増加傾向にあった。H.M.P. 添加群は, Bacteroidaceae数が有意に増加した (p<0.05)。
    3) R.B.H. 添加群は, 盲腸内のpHが有意に低下し (p<0.05), 有機酸含量は酢酸が最も多かった。H.M.P. 添加群もpHの低下が認められたが, R.B.H. 添加群のpHのほうが低かった。
    以上のことより, 水溶性DF, とくにR.B.H. は, 腸内環境改善作用があることが示唆された。
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  • 梶本 五郎, 岡島 紀子, 高岡 真由美, 吉田 弘美, 芝原 章
    41 巻 (1988) 3 号 p. 213-218
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    加熱による油脂中のトコフェロール (Toc) の熱分解に対するカテキン (CT), エピガロカテキン (EGC), エピガロカテキンガレート (EGCG) などのカテキン類, ならびにカテキン混合物の効果について検討した。
    1) カテキン類を添加した硬化なたね油では, いずれもTocの残存率は無添加油に比べて高い。なかでもCTが最も防止効果が高く, 180℃, 10時間の加熱でTocの残存率は29.5% (無添加油でTocの残存率7.0%), ついで, EGC, EGCG, カテキン混合物の順で, Tocの残存率はそれぞれ22.3, 18.8および15.7%であった。
    2) 加熱後の油脂の酸化安定性は無添加油に比べ, CT, EGC, EGCG, カテキン混合物添加油のほうが高い。
    3) カテキンの添加量が多いほどTocの熱分解をより多く防止し, 加熱後の油脂の酸化安定性も高い。
    4) Tocの熱分解に対するCTとCT-クエン酸混合物添加は同じで, クエン酸併用によるより以上のTocの分解防止効果は認められなかった。しかし, 加熱後の油脂の酸化安定性はCT単一添加油よりもCT-クエン酸混合物添加油のほうが高い。
    5) 大豆, とうもろこし, オリーブ, 硬化なたねなどいずれの油脂についてもCT添加によるTocの熱分解防止効果は認められた。
    6) Tocの熱分解に対するCTと没食子酸 (GA) の比較では, GAのほうが防止効果が大きい。
    7) CT, GA, 大豆レシチンなどの添加した加熱油のアニシジン価, 酸化酸 (石油エーテル不溶酸化脂肪酸) の割合は, GA添加油が最も低く, ついで, CT, 大豆レシチン添加油の順であった。一方, 残存Toc量はGA>CT>大豆レシチン添加油の順に多い。
    8) 加熱大豆油から得た酸化酸を硬化なたね油, 大豆油に添加し, 60℃で保存した。保存1晩で油脂中のTocが急減し, 両油脂とも0.1および1.0%の酸化酸添加で, Tocは22.0および53.3%分解した。油脂中のTocの分解は酸化酸が大きく関与していることがわかった。
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  • 原 節子, 古賀 由里, 戸谷 洋一郎
    41 巻 (1988) 3 号 p. 219-225
    公開日: 2010/07/27
    ジャーナル フリー
    自動酸化により油脂はその栄養価を低下し, ひいては毒性を呈することが注目されて以来, 油脂の酸化変質の防止は保健衛生上重要な問題となっている。1977年には油脂含有食品のPOVとAVについて食品衛生法の基準値が定められ, 市販油脂含有食品の品質管理がなされてきた。また近年, 生体内における過酸化脂質の作用についての研究が進められ, 微量の生体内過酸化脂質が種々の疾病や老化現象と関連を有することが示唆されている。さらに食品として摂取された過酸化脂質が生体内で吸収されることも報告されており, 食品中に含まれる微量の過酸化脂質の生体内での蓄積についても検討する必要があると考えられる。本研究においては17種類の市販油脂含有食品の酸化状態を詳細に調査するとともに, 食品衛生法施行前の1975年に行った同様の調査結果との比較を行い, 市販油脂含有食品の酸化の現状と問題点について検討した。
    対象とした食品17種 (バターピーナッツ, ポテトチップス, かりん糖, 揚げせんべい, ドーナッツ, クラッカー, プリン, ココア, 食パン, 即席ラーメン, 即席カレー, 味噌, マヨネーズ, 煮干, ソーセージ, サラミソーセージ, まぐろ缶詰) のおのおの12試料についてPOVとAVを測定した結果, バターピーナッツと煮干を除いてそれらの測定値は低く, 食品衛生法の基準を十分満たしていた。さらに7種の食品について1975年のPOVの測定結果との比較から, ドーナッツ, 即席ラーメンでは明らかに低下しており, 品質管理が十分になされていることが判明した。また, ポテトチップス, かりん糖, 揚げせんべい, クラッカーについては1975年と今回の測定結果はいずれも基準値以内で同様の値を示していた。しかし, バターピーナッツでは前回と今回の測定値はともに高く, 過半数が基準値を超えており, 品質管理が十分になされていない状態が続いていることが判明した。品質管理状態の悪いバターピーナッツと煮干について保存期間のPOVに及ぼす影響を検討したが両者には関連がみられず, 保存中の酸化変質ではないと考えられた。したがってバターピーナッツでは原料豆の品質管理, 煮干では製造方法の改善が重要であると思われた。
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  • 石松 成子
    41 巻 (1988) 3 号 p. 227-233
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    1985年北九州地区の食事調査の結果から成人男女6名の3日間の日常食を分析試料としてニッケル含有量を測定した。また料理の原材料となった食品39品目とさらに米は九州各県・山口県各地から71種収集して測定した。この分析値から1日のニッケル摂取量を推定した。得られた結果はつぎのとおりである。
    1) 主食である米中のニッケル含有量の分布は対数正規分布を示し, 算術平均22μg/100g, 幾何平均14μg/100gで試料間に差がみられた。
    2) 大多数の食品中のニッケル含有量は10.0μg/100g以下であったが, ある種の食品たとえば大豆・しょうゆ・米・ほうれん草・キャベツはニッケル含有量が高かった。全体的に植物性食品が動物性食品よりニッケルの含有が高値であった。
    3) 1人1日当たりのニッケル摂取量は, 男280±90μg, 女190±40μgであった。
    4) 1日に摂取するニッケル量のうち, 主食である米からの摂取が30%, 米以外の植物性食品から65%, 動物性食品から5%の割合であった。
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  • 矢内 寿恵, 奥脇 義行, 佐藤 武雄, 橋本 雅一
    41 巻 (1988) 3 号 p. 234-238
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    10種類のブドウを果皮と果肉に分け, 熱中性子放射化分析法を用いてNa, Mg, Cl, K, V, Mn, Fe, Zn, Rb, Seの10元素の分析を行い次のような結果を得た。
    1) 分析した10元素のうち, Seは検出限界以下であった。しかし, そのほかの9元素は10-2μg/gから104μg/gの広い範囲に分布していた。
    2) 元素含有量の分布は, 果肉と果皮のいずれでも, K>Mg>Cl>Na>Fe>Rb>Zn=Mn>Vの順序であった。
    3) 試料間での各種元素含有量のばらつき (変動係数) は, 果肉では多量必須元素で大きく, また, 果皮はFeを除くすべての必須元素で大きな値がみられた。
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  • 池上 幸江, 土橋 文江, 文 福實, 三宅 正展, 上野 洋子, 西出 英一, 中村 カホル, 印南 敏
    41 巻 (1988) 3 号 p. 239-243
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    酵素-重量法によって, 52種の食品の食物繊維含量を分析した。
    穀類では12種の食品を分析した。精白米, もち米の食物繊維含量は0.87%と0.66%ときわめて低かった。小麦粉, そば粉, 大麦, ライ麦, オートミールでは, NDF法によって測定されている値よりかなり高くなった。
    いも類は3種を分析したが, NDF法による値よりも高く, また, じゃがいも, さつまいもは蒸すことによって食物繊維含量は高くなった。
    豆類では8種を分析したが, 15~20%と高い食物繊維含量であった。これらはNDF法で得られている分析値の約2倍である。
    野菜類は15種を分析したが, 1~3%の範囲に入るものが多かった。ごぼうは10.89%と食物繊維含量が高かった。
    きのこ類は8種を分析したが, 生のものでは1~3%の範囲に入るものが多かった。NDF法で得られている値より低くなったが, その理由は明らかではない。
    海藻類は16種を分析したが, いずれも食物繊維含量が高かった。こんぶ, わかめ, ひじきの硫酸分画法による分析値が報告されているが, それらの値の1.5~3.2倍の値であった。
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  • 中川 一郎
    41 巻 (1988) 3 号 p. 244-245
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
  • 41 巻 (1988) 3 号 p. 254
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
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