日本栄養・食糧学会誌
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42 巻 , 6 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 峯尾 哲, 小西 靖彦, 目鳥 幸一, 田中 利明, 佐藤 康二, 柳沢 厚生, 石川 恭三, 松本 仁, 佐藤 利夫
    42 巻 (1989) 6 号 p. 417-423
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    EPAやDHAを豊富に含むサバ, イワシ, ヤツメウナギ油を1mmHgの減圧下, 280℃で水蒸気を通じつつ1時間脱臭処理した油を, おのおの10%の割合で飼料に混ぜ1週間マウスに摂取させると, 共通して体重増加の抑制, 血清GOT, GPTの上昇, さらに肝肥大と血清TGの低下が顕著に観察された。これらの生理活性を有する物質は, 油の調製条件から考えEPAやDHAなどのPUFAの幾何異性体, 二重結合の位置異性体あるいは環状単量体脂肪酸の可能性が考えられる。
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  • 岩淵 明, 秋場 克彦, 牧野 久美子, 務台 方彦, 神立 誠
    42 巻 (1989) 6 号 p. 425-432
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    消化管内微生物叢の宿主の窒素代謝に及ぼす影響を知るために, 蒸気加圧滅菌したカゼイン18%および無タンパク質飼料をGFおよびCVに与え, 尿中窒素化合物およびアミノ酸を測定した。
    カゼイン飼料期では, 尿中窒素, 尿素, アラントイン排泄量は, いずれもGF区よりCV区のほうが多かった。全窒素に対する尿素態窒素の割合はCV区のほうが高かった。尿中全アミノ酸および遊離アミノ酸排泄量は, いずれもGF区よりCV区のほうが少なかった。
    無タンパク質飼料期では, 尿中窒素, 尿素および全窒素に対する尿素態窒素の割合は, いずれもGF区とCV区の間に差が認められなかった。アンモニア, アラントイン, クレアチニン排泄量は, いずれもCV区のほうが多かった。尿中全アミノ酸排泄量は, GF区とCV区の間に差がなかったが, 遊離アミノ酸排泄量はCV区のほうが少なかった。
    体タンパク質の分解程度を推定する指標として用いられている尿中3MH排泄量は, カゼインおよび無タンパク質飼料期のいずれにおいても, それぞれGF区よりCV区のほうが多かった。
    血漿遊離アミノ酸濃度は, GF区とCV区の間に差が認められなかったが, 必須アミノ酸濃度はCV区のほうが高かった。
    これらの結果から, 消化管内微生物叢は宿主の窒素代謝に影響を及ぼし, 肝臓での尿素合成を高める一方, 体タンパク質の分解を昂進していることが示唆された。
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  • 前田 万里, 前田 竜郎, 細田 浩, 太田 冨貴雄, 綾野 雄幸
    42 巻 (1989) 6 号 p. 433-439
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    5品種のソルガム精白粉を55%レベルで添加した高コレステロール飼料およびコレステロール無添加飼料をラットに投与して, 血清および肝臓コレステロール濃度, ならびに血清トランスアミナーゼ活性に対する影響を調べた。
    ソルガム, とくにコウリャン系を投与したラットは, コレステロール濃度が有意に上昇し, GOT, GPTにも同様の傾向が認められた。
    “寒ざらし”粉投与ラットの血清および肝臓コレステロール濃度, トランスアミナーゼ活性は, 対照の白米投与ラットと同様に, 未寒ざらし粉投与ラットに比べ有意に低下し, “寒ざらし”がソルガムの前述の影響を取り除くことが判明した。
    ソルガムの冷水抽出物をラットに投与したところ, 血清および肝臓コレステロール濃度が上昇, トランスアミナーゼ活性は有意に増大した。
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  • 林 直樹, 柏原 典雄, 柳井 稔, 川西 悟生, 山川 満
    42 巻 (1989) 6 号 p. 441-448
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    Wichtermanの盲腸結紮・穿孔法による腹膜炎を作製した後, 壊死盲腸切除・腹腔内洗浄の回復処置を行った。その後, 24時間経過したモデルを腹膜炎I群, 48時間経過したモデルを腹膜炎II群とし, 血液学的検査を行い (実験I), さらに腹膜炎時におけるエネルギー基質としての中鎖脂肪 (MCT) と長鎖脂肪 (LCT) の有用性とカルニチンの及ぼす影響を検討した (実験II)。
    実験I
    1) 血中総タンパク, アルブミン濃度は両腹膜炎群で低下した。インスリン濃度は腹膜炎I群で高度に上昇した。
    2) 両腹膜炎群で血中にエンドトキシンが検出された。また, GOTおよびGPTが著明に上昇し, 肝機能障害が示された。この程度は腹膜炎I群がII群より大きかった。
    実験II
    1) 腹膜炎I群では, MCTの14CO2 10時間累積回収率は66.3±9.2%であり, LCTは16.5±3.2%であった。MCTの吸収率は87.7±5.1%であり, LCTでは70.0±12.5%と吸収障害を認めた。また, 吸収後のLCTの酸化が低下していた。
    2) 腹膜炎II群では, MCTの14CO2 10時間累積回収率は73.9±1.2%であり, LCTでは44.5±4.3%であった。両脂肪の吸収は回復していたが, LCTの酸化は依然として低下していた。
    3) したがって, MCTはエネルギー源として, 腹膜炎時に有効であると思われた。
    4) 腹膜炎I群にカルニチンを投与すると, LCTの酸化が亢進し, 14CO2 10時間累積回収率は16.5±3.2%から22.6±3.9%に上昇した。
    5) 一方, MCTはカルニチン投与により14CO2 10時間累積回収率でみると66.3±9.2%から52.7±11.8%へと酸化の抑制を受け. エネルギーとしての利用は低下した。
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  • 福場 博保, 竹内 睦美
    42 巻 (1989) 6 号 p. 449-459
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) 植物細胞壁の主要構成成分であるセルロース, ヘミセルロースおよびリグニンをDF成分とし, コレステロール0.5%添加食に, それぞれ3%添加して, 飼育した場合, ヘミセルロースよりも, リグニンに血中のコレステロールに対する改善効果が認められた。
    2) 抽出法の異なる2種のリグニン標品を. それぞれ3%, コレステロール0.5%添加食に投与して飼育したラットの場合, 比較的低分子量のリグニンより成る爆砕リグニンで, 血中のコレステロールに対する改善効果が認められた。
    3) 爆砕リグニンについて, 分子量分画を行ったものを飼料として投与した場合, 低分子性の画分にコレステロールの改善効果が認められた。
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  • 澤山 茂, 川端 晶子
    42 巻 (1989) 6 号 p. 461-465
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    野菜を加熱調理する際に問題になるペクチンのpHおよび添加塩の影響について, 市販ペクチンを用いてモデル実験を行い, 以下のことが明らかになった。
    1) 0.5%ペクチン溶液の相対粘度は, pH 3以下の酸性側とpH 6以上のアルカリ性側で低下した。また, いずれのpHでも加熱時間が長いほど粘度の低下は著しくなった。
    2) pHおよび加熱時間を変化させて, Sephadex G-200カラムクロマトグラフにより分子量分布を検討した結果, pH 2~5の範囲では, 加熱時間が増すに従ってピークが低くなり, 酸による加水分解のため低分子量区分が増加した。また, pH 7以上のアルカリ側でも, ピークが低くなり, トランスエリミネーションによる低分子化が顕著であった。
    3) メトキシル基含量の変化は, 酸性側では少ないが, アルカリ側になるに従って急速にケン化が起こりメトキシル基の離脱が進捗した。また, 加熱時間が長いほど影響が大であった。
    4) 添加塩がpHおよび粘度に及ぼす影響については, 1価の陽イオンのNa+とK+では, イオン濃度を増すに従ってpHが低下し, いずれも0.5M濃度で最大粘度を示した。一方, 2価の陽イオンのCa2+では, 濃度を増すに従って急激に粘度が上昇したが, Mg2+では添加濃度の影響はみられなかった。
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  • 大下 市子, 金森 久幸, 水田 満里, 坂本 征則
    42 巻 (1989) 6 号 p. 467-472
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    本醸造しょうゆ13銘柄, 新式醸造しょうゆ10銘柄, アミノ酸液混合しょうゆ2銘柄について, 加熱した場合も含めて, β-カルボリン誘導体 (MTCA, 1-F-BC), 変異原活性の測定を行い, 両者の関連を調べた。
    1) MTCAは本醸造しょうゆ1ml当り平均486μg, 新式醸造平均252μg, アミノ酸液混合平均127μgであり, 本醸造に比べ新式醸造は約1/2量, アミノ酸液混合は約1/4量であった。またいずれのしょうゆも加熱によりMTCA量は変化しなかった。
    2) 1-F-BCは未加熱で1mlあたり本醸造で平均0.16μg, 新式醸造で平均0.17μg, アミノ酸液混合平均0.026μgと, 本醸造に比べ新式は1/2量, アミノ酸液混合は1/6量であった。加熱後にいずれの製造方法のしょうゆも約2倍に増加した。
    3) 新式醸造しょうゆでは, MTCA, 1-F-BCの含有量の相関係数は0.895と, 正の相関が認められた。4) 亜硝酸処理時の変異原活性は, 本醸造しょうゆ未加熱1ml当り平均21,000 His+ revertants, 新式醸造しょうゆは平均13, 900, アミノ酸液混合は平均7,000で, 加熱後にはいずれの製造方法のしょうゆも変異原活性は約1.6~2倍に増加した。
    5) MTCAと亜硝酸処理時の変異原活性では, 正の相関が認められ, MTCAで本醸造しょうゆの変異原活性の18%, 新式醸造の15%を説明することができた。
    6) しょうゆ1ml当りの変異原活性は平均5,000と製造方法により大きな差は認められなかった。加熱後の活性は本醸造しょうゆで20%の増加がみられ, 他のしょうゆでは認められなかった。
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