日本栄養・食糧学会誌
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43 巻 , 3 号
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  • 荒川 信彦
    43 巻 (1990) 3 号 p. 157-165
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 藤原 洋子, 平川 敬二, 新保 国弘
    43 巻 (1990) 3 号 p. 167-173
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) 外来通院中の高脂血症患者9例にこれまでの食事形態および内容を変えないという指示のもとに, クロレラの粒剤を, 1日9g (45粒) を1年間投与し, 血清総コレステロール, β-リポタンパク, 中性脂肪, HDL-コレステロールに与える影響を観察した。
    2) 血清総コレステロールの前値は269.92±16.22mg/dlを示した。投与中1~4カ月の平均値は250.60±16.88mg/dl, 5~8カ月値240.48±19.18mg/dl, 9~12カ月値は238.83±18.91mg/dlといずれも有意な低下が認められた。
    LDL-コレステロールの前値194.00±26.77mg/dl, 投与中1~4カ月の平均値173.97±19.48mg/dl, 5~8カ月値168.24±26.48mg/dl, 9~12カ月値160.84±24.74mg/dlと有意な低下が認められた。
    3) 同剤の長期投与における他覚的, 自覚的副作用は認められず, むしろ自覚症状の肩こり, イライラ, 疲労感, 便通などの改善が認められた例があった。
    4) 今回の研究では, これまでの食事療法のように, 積極的な食事療法に基づく急激な食生活の変化を指導しなくても, クロレラ粒剤を投与することで血清脂質の改善の可能性が示されたことは高脂血症患者における, これからの簡便な食事療法の素材として, クロレラ粒剤が有用であることを示唆している。
    今後高脂血症患者の症例を増やし検討をしたい。
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  • 樫村 淳, 中島 良和, 辨野 義己, 光岡 知足
    43 巻 (1990) 3 号 p. 175-180
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    パラチノースのタブレットとパラチノースの縮重合物 (PC) を46.7%含むパラチノースのキャンディを健常人6名にそれぞれ24g/日で10日間投与し, そのときの腸内フローラ, 糞便のpHと水分含量および血中の脂質と血糖に与える影響を検討した。試験期間を通じパラチノースおよびPC投与による下痢, 鼓腸感, 腹痛などの現象は認められなかった。腸内フローラについては, パラチノース投与による腸内フローラの変化は認められなかったが, PC投与により6名中5名のBifidobacteriumの選択的増加が認められた。糞便の水分含量は試験期間を通じて大きな変化は認められなかったが, 糞便のpHについてはPC投与による低下傾向が認められた。パラチノースおよびPC投与期には血中のトリグリセライドの上昇傾向が認められた。
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  • 岸本 律子, 寺澤 紀佐, 安田 まや子, 中田 陽造
    43 巻 (1990) 3 号 p. 181-188
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    C3H/He雄性マウス4週齢に, 10% v/v EtOHを16週間投与した後, 肝EtOH代謝系酵素の日内変動を測定して, 次の結果を得た。
    1) EtOH投与期間中の摂食摂飲量は減少したが, 摂取エネルギー量は, EtOH由来のエネルギーを加算するとコントロールと差はなかった。EtOH投与によって, 体重増加に差はなく, 肝重量が増加した。
    2) 血中EtOH濃度は, 摂食行動と密接に関係し, 慢性, 1日投与とも暗期に最も上昇した (24: 00~2: 00)。慢性投与において, Cyt ADHに大きな変化はなかったが, 血中EtOH濃度がピークを示した時刻 (2: 00) にMsのMEOS, アニリン水酸化酵素, P-450が増加しMsでEtOH酸化能が増大した。MEOSとアニリン水酸化酵素の日内変動のパターンが一致したことにより, MEOSがP-450であることが示唆された。
    3) 慢性投与において, Msの高Km値A1DHが2: 00と8: 00に著しく上昇したのは, この時刻に, MEOSが増加したことによって, Msに大量のAc-CHOが産生されたためと考えられる。一方, 同時刻のCytの高Km値A1DHは低下した。
    4) 慢性投与において, MitのA1DH総活性は8: 00に上昇, 14: 00に低下し, この変動は低Km値において著明であった。これは血中Ac-CHO濃度の8: 00の低下とそして14: 00の増加と相関関係があった。
    5) 1日投与において, 血中Ac-CHO濃度は21: 00に最高値を示し, その後ゆるやかに血中から減少した。慢性投与の場合, 8: 00にほぼ血中から消失したが, 一日中検出された。
    6) 慢性投与において日内変動に変化が認められたのは, MEOS, Msのアニリン水酸化酵素, MsとMitのA1DH, 認められなかったものはCytのADHとA1DH, MsのP-450であった。
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  • 渋谷 まゆみ, 久岡 文子, 岡田 美津子
    43 巻 (1990) 3 号 p. 189-195
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    妊娠20日目のラットのビタミンB6栄養の状態を知る目的で, 非妊娠ラットを対照群として比較検討した。代表的B6酵素であるAlaAT, AspAT (肝臓可溶性画分, 赤血球) ホスホリラーゼ (腓腹筋) の活性を測定した結果, 赤血球AlaAT, 肝臓AspAT, ホスホリラーゼ活性には妊娠による影響がなかった。赤血球AspATは妊娠時に約20%の活性増加があったのに対し, 肝臓AlaATは対照群の30~45%にまで活性低下していた。この低下は測定系中に十分量のPLPを添加してもまた, 食餌中のピリドキシン塩酸を5倍量増しても活性の回復はなかった。一方, 組織中PL+PLP含量については血漿中では妊娠時に有意な減少を認めたが, 逆に赤血球中では有意な増加を示し, 計算値の全血中PL+PLP含量は両群に差がなかった。また, 肝臓中のPL+PLP含量も肝臓g当りの含量は低下していたが妊娠時の肝臓肥大, 体重増加を考慮すると両群に差がなかった。以上の結果から, 20%カゼイン食で餌1kg当りピリドキシン塩酸8mgを含む食餌で飼育したラットにおいて, 妊娠20日目に潜在性B6欠乏を示唆するデータは得られなかった。妊娠時のB6栄養の状態を示す指標として血漿中のPLP量の測定が汎用されているが, 赤血球のPL, PLP量の測定も合わせて行う必要があると思われる。
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  • 山上 雅子, 高野 克己, 鴨居 郁三, 小原 哲二郎
    43 巻 (1990) 3 号 p. 197-201
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    脱脂米糠中に含有されるチアミンをパン酵母に集積させることによって効率よく濃縮する方法について検討し, 以下の知見を得た。
    1) 米糠抽出液中から酵母へのチアミンの集積における至適pHは4.5~5.0, 至適温度は37~40℃であり, 酵母は米糠抽出液中に含有されるショ糖等をエネルギー源としてチアミン塩酸塩水溶液からの集積と同様に, 能動輸送により, チアミンを集積する。
    2) 米糠抽出液から酵母への一定時間後のチアミンの集積量はチアミン塩酸塩水溶液からのそれよりも少ない。しかし米糠抽出液中に共存する諸成分には, 集積に際して阻害効果をもつもののみでなく, 促進効果をもつものもあり, 複合的に上記の能動輸送を修飾しているものと考えられる。
    3) 米糠抽出液中から酵母へのチアミンの集積は, 糖を含む緩衝液中で酵母を前培養すること, および/または米糠抽出液をあらかじめ加熱することにより, 増大させることができた。
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  • 藤原 茂, 門岡 幸男, 廣田 哲二, 中里 薄志
    43 巻 (1990) 3 号 p. 203-208
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    免疫修飾活性のすぐれた選株の菌択を目的に, 食品微生物の菌体および脱脂乳培養上清を対象として, マイトジェン活性陽性株の出現率について比較検討した。
    菌体については, 供試した170株のうち, Bifidobacterium属の1株 (B. longum SBT2928株) およびLactobacillus属の9株に明らかなマイトジェン活性が認められた。
    乳酸菌等の脱脂乳培養上清については, 供試した83株のうち, L. helveticusの3株のみにマイトジェン活性が認められた。陽性株のタンパク分解活性は弱く, マイトジェン活性との関連性は認められなかった。
    糸状菌の脱脂乳培養上清については, 供試した56株のうち, Aspergillus oryzae EF-08株の1株のみに明らかなマイトジェン活性が認められた。本菌株のタンパク分解率とマイトジェン活性は対応して増加し, マイトジェン活性が最大となる48時間において, タンパク分解率は75%であった。
    以上の結果から, 食品微生物の菌体あるいは脱脂乳培養上清中にマイトジェン活性を示す菌株の出現率は低く, 菌株特異性の強いことが明らかになった。また, A. oryzae EF-08株およびL. helveticus 3株の脱脂乳培養上清中に認められた活性画分には, 新規な活性物質の存在が期待された。
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  • 矢野 誠二, 石渡 比奈子, 奥田 祥子, 小谷 忠男, 辻 啓介
    43 巻 (1990) 3 号 p. 209-214
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    AOAC法 (Proskyの酵素-重量法) によるTDF定量法の新改良法を提案した。本改良法では, 入手しやすく, 安価な代替酵素を使用し, 前処理としてのデンプンの糊化にはターマミルを使用する代りに超音波と電子レンジ処理ならびに圧力鍋加熱による軟化を試みた。もう一つのおもな改良は, リン酸塩緩衝液に代えてトリス緩衝液 (トリスーマレイン酸水酸化ナトリウム緩衝液) を用いたところ, 分析値の再現性が高まった。また両方法において, 超音波浴を使って試料を緩衝液中に均一に分散させることでTDF値の再現性がより高められた。分析した8種の植物食品の試料においては, リン酸塩緩衝液のほうが残渣中のリンとミネラルの量が多かった。その理由として, 緩衝液中のリン酸がその他のミネラルと反応して酵素や試料に取り込まれ, アルコール中に沈殿してくることが推定された。またペクチン, グアガム, カラゲナン, セルロースでの本改良法における酵素剤による過剰な分解は認められなかった。DFを多く含む10種の食品についてこの改良法で求めたTDFはAOAC法によるものとよく一致した。
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  • 山本 愛二郎, 仲嶋 弘, 谷田 直子
    43 巻 (1990) 3 号 p. 215-220
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) 精白米を種々の温度で長時間吸水させた場台, 55℃までは吸水量にあまり差がなく30%増程度であったが, 60℃以上になると急激に増加し, 70℃では300%以上にも達した。
    2) 精白米を恒温槽 (65~70℃, 7時間) および自動電気炊飯器で保温 (70~75℃, 8~18時間) して得た異常炊飯米 (メッコ飯) と温水処理 (50~60℃, 72時間) 米についてデンプンの性状を比較した。
    3) メッコ飯では不均一性が顕著であった。すなわち, 65℃保温によるものでは上層には破裂粒や吸水不良粒が, 下層には崩壊粒が, 中層には粉粒様呈味を示す米粒がそれぞれ生成した。その再炊飯米の食味試験やテクスチュロメーターによる測定でも不均一性が認められた。また, 75℃保温によるものでは上中下の各部分で性状が異なり, 下層部分の米飯は糊状で不味であった。
    4) アミログラム特性値では, 温水処理米, メッコ飯, ともに最高粘度やブレークダウン値の低下が認められたが, その低下程度は炊飯米の場合の50%以下であり, 糊化が不十分であることがか明らかとなった。
    5) X線回折像では, 温水処理米は結晶構造の再配列を示す回折強度の大きなA-図形を, メッコ飯では糊化デンプンを示すV-図形を与え, 両者の間に顕著な相違が認められた。
    6) 品種による糊化温度の違いも, 温水処理米やメッコ飯の糊化程度に微妙に影響することが明らかになった。
    7) 温水処理 (糊化温度以下) 米を炊飯してもメッコ飯は生成しなかったことから, 自動電気炊飯器の保温下で生じるメッコ飯の生成原因は高温 (糊化温度以上) における高い吸水性と対流不足による糊化の不完全性と不均一性に基づくものと推察される。
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