日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
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46 巻 , 1 号
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  • 武藤 泰敏
    46 巻 (1993) 1 号 p. 1-8
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 堀尾 文彦
    46 巻 (1993) 1 号 p. 9-21
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 石田 裕美, 菊池 正一, 本郷 哲郎, 鈴木 継美
    46 巻 (1993) 1 号 p. 23-31
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    成人女子8名を対象に日常の食事摂取状態の中で9週間の食物摂取調査を行い, その前後に採血し, 血漿中の亜鉛, レチノール, RBPの測定を行い, その変化と相互関連を食事摂取との関わりで検討した。さらに塩化ナトリウムに対する味覚閾値の測定と塩味に対する主観的評価とを調べ, 三つのパラメータ (血漿中の亜鉛, レチノール, RBP) との関連を同時に検討した。
    1) 1人1日当り体重1kg当りの平均摂取量はエネルギー30.8±4.8kcal, タンパク質1.07±0.22g, 亜鉛0.114±0.019mg, ビタミンA効力31±9IUであった。個人別の摂取量の変動係数はタンパク質18.2~34.7%の範囲にあり安定していた。亜鉛は18.4~67.0%であった。ビタミンA効力 (35.9~262.8%) とレチノール (48.3~391.3%) は個人内の変動が大きく, レチノールは個人の体重1kg当りの平均摂取量と変動係数の間に有意な正の相関が認められた (r=0.848, P<0.01)。
    2) 血漿亜鉛, レチノール, RBP濃度は食物摂取調査前後の2回の測定間にいずれも有意差はなく, 2回の測定間でいずれも有意な正の相関が認められた (亜鉛: r=0.852, P<0.01, レチノール: r=0.748, P<0.05, RBP: r=0.779, P<0.05)。2回の測定おのおので三つのパラメータは相互に正の相関を示し, 血漿レチノールとRBP (1回目: r=0.778, P<0.05, 2回目: r=0.871, P<0.01) と2回目の血漿亜鉛とRBP (r=0.810, P<0.05) は有意であった。
    3) 塩化ナトリウムの検知閾値および認知閾値の幾何平均値 (幾何標準偏差) はそれぞれ4.9 (2.1), 16.2 (1.5) mmol/lであり, 認知閾値と2回の血漿レチノールの平均値との間に有意な負の相関が認められた (r=-0.711, p<0.05)。
    4) 塩味に対する評価と試験液の食塩濃度 (対数値) の関係は, 食塩濃度が高くなるに従い, うすいという評価から濃いという評価へ変わり, 両者の間には7名については相関係数0.8 (P<0.001) 以上と直線関係が成り立った。しかし1名だけはこの関係が明瞭でなく, 相関係数0.466 (P>0.05) と塩味の評価と濃度が関係しなかったが, この者は血漿亜鉛, レチノール, RBPともに低値であった。
    以上の結果から, 9週間の期間中にいずれのパラメータも体内の状態に変化がなく, 期間中に一過性に大量のレチノールを摂取した場合でも血漿中の動態に影響がなかったといえる。また塩味に対する味覚に対しビタミンAの栄養状態が影響を与えていることが認められた。亜鉛がビタミンAの栄養状態に影響を与えることにより味覚に影響している可能性, および亜鉛欠乏それ自体の味覚に及ぼす直接的影響については今後の課題である。
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  • 加藤 秀夫, 石倉 三奈子, 岡 道子, 宗正 和美, 岡元 常美, 中田 理恵子, 田口 智子
    46 巻 (1993) 1 号 p. 33-38
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    筋力, 敏捷性, 持久性は, 1日の運動時刻によって異なり, 健康増進・体力増強に関連した血液・尿成分の指標も, 朝より夕方の運動によって亢進した。とくに夕方の持久走 (1, 800m) が朝方に比べて約30秒も速かったのは, 甲状腺刺激ホルモンと成長ホルモンの分泌増加による可能性が考えられる。この結果から, 運動による健康づくりは実施時刻によって内分泌・代謝の応答性も異なるので, 生体リズムを重視した運動指導が大切であると考えられる。
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  • 山田 哲雄, 村松 成司, 高橋 徹三
    46 巻 (1993) 1 号 p. 39-46
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    本研究は, 運動時の汗および尿中Na, K排泄量の一過性の変動に及ぼす運動強度の影響について, 安静実験を対照として運動時および運動後9時間にわたり, 腎機能, 血中ホルモンなどとの関連を考え合わせて検討することを目的とした。
    健康な成人男子5名を被験者とし, 第1日目を調整日, 第2日日を対照実験日 (以後, 対照日と略), 第3日目を最大酸素摂取量の60% (60% VO2mx) を目標強度とした中等度の強度の運動負荷実験日, 第4日目を80% VO2maxを目標強度とした激運動負荷実験日 (以後おのおの中等度の運動日, 激運動日と略) とする実験を実施した。
    おもな結果は, 以下のとおりであった。
    1) 運動時の心拍数および% VO2maxは, ともに中等度の運動日に比べ激運動日で有意に高値を示した。
    2) 血中乳酸, 血漿レニン活性 (PRA), 血清アルドステロン (Ald) は, いずれも運動直後で激運動日>中等度の運動日>対照日の順に高値で, 3実験日の間にはいずれも有意差がみられた。
    3) 運動時の体重減少量は, 激運動日>中等度の運動日>対照日の順に高値で, 3実験日の間にはいずれも有意差がみられた。
    4) 運動時の汗中Na, K排泄量は, ともに激運動日>中等度の運動日>対照日の順に有意に高値または高値傾向を示した。
    5) 尿量, 尿中Na排泄量は, 運動時では対照日に比べ激運動日で有意に低値を示した。一方, 尿中K排泄量は, 運動時では対照日に比べ激運動日で有意に低値を示したが, 回復期では対照日に比べ中等度の運動日で有意に高値を示した。
    6) (汗+尿) 中Na排泄量は, 運動時では激運動日>中等度の運動日>対照日の順に有意に高値または高値傾向を示した。運動時, 回復期の合計では3実験日の間に有意な差を示さなかった。一方, (汗+尿) 中K排泄量は, 運動時では両運動日で対照日に比べ有意に高値を示した。運動時, 回復期の合計では, 中等度の運動日で対照日に比べ有意に高値を示した。
    以上のことから, 本実験条件下では, 中等度以上の強度の運動時には一過性に, (1) Na, Kの体外への損失が高まること, (2) Naの損失は汗中Na排泄量が高まるほど大であること, (3) Kの損失は激運動日では必ずしも高まらないこと, (4) 激運動日では相対的にKよりもNaの損失が大であること, また, 運動後9時間までの時点では, (1) Naの体外への損失は激運動日で個人差が大きいものの両運動日ともに対照日に比べ明らかではないこと, (2) Kの体外への損失は中等度の運動日で高まること, (3) NaとKの身体全体としての相対的な排泄比率については両運動日と対照日との間に差がみられないこと, がおのおの示唆された。
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  • 辻原 命子, 谷 由美子
    46 巻 (1993) 1 号 p. 47-52
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ラットを対照群 (C群) と騒音負荷群 (N群, 3,000Hz, 95ホン, 1目8時間負荷) に分け, N群はさらに非運動群 (NE群) と運動群 (E群) に分けて1週間または2週間または3週間飼育した後, 血液成分, 肝組織, 尿成分および大腿骨などを分析して騒音が脂質, カルシウムなどの代謝に及ぼす影響を検討した。合わせて精神的ストレスの緩和方法の一つとして一般に実践されている運動の効用も検討した。
    1) 騒音負荷により, 飼料摂取量は影響されなかったが, 体重増加率は1週間と3週間飼育でむしろ増加した。
    尿中コルチコステロン排泄量は, 騒音負荷によっていずれの飼育期間も有意に増加した。
    尿中カルシウム排泄量/摂取カルシウム量は騒音負荷2週間まで増加し, 3週間でC群と差はみられなかった。
    大腿骨カルシウム量は騒音負荷1週間で減少したが, 2週間以降増加した。
    血清および肝臓TBA価はいずれも騒音負荷によって上昇した。
    2) 騒音下で運動を負荷した場合, 尿中コルチコステロン排泄量はいずれの飼育期間も騒音負荷による上昇が運動で抑制された。
    尿中カルシウム排泄量/摂取カルシウム量は1週間飼育で騒音による増加が運動で抑制された。
    大腿骨カルシウム量は1週間飼育の運動負荷で騒音による減少が抑制され, 2週間飼育ではC群よりさらに増加した。血清TBA価, 肝臓TBA価とも騒音負荷による上昇が運動によりおおむね抑制された。
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  • 鈴木 道子
    46 巻 (1993) 1 号 p. 53-62
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ラットの食道から直腸までの筋層間神経叢の分布と形態を免疫組織化学法, Champy-MaMet (ZIO) 法により検出した。さらに, 各部位がもつ筋層間神経叢の固有な網目模様を画燥解析により数量化した。
    1) 筋層間神経叢は食道から直腸まで分布し, 神経節, 神経束, 自律神経基礎網からなる網目である。
    2) 筋層間神経叢の網目は消化管の部位により異なり, それぞれの部位において固有な模様をもつ。
    3) 結腸は消化管のなかでいちばん緻密な網目をもち, 食道, 胃底部, 盲腸は疎な網目をもつ。
    4) 小腸では十二指腸, 空腸, 回腸と肛門側に進むにつれて, 筋層間神経叢の網目模様は疎となる。
    5) 筋層間神経叢の網目が密な部位では, 神経節は大きく多数分布している。神経節と神経束がつくる網目の間隙は小さい。網目が疎な部位では神経節は小さく散在して神経束と広い間隙をつくる。
    6) 消化管の部位により網目の間隙面積のヒストグラムの変異幅には相違がある。網目が緻密な部位ほど, 間隙面積のヒストグラムの変異幅は小さい。
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  • 佐々木 久仁恵, 浅野 敏雄, 大石 順一, 杉原 太助, 山口 泉, 伊木 明彦, 川路 博志, 吉田 幸司
    46 巻 (1993) 1 号 p. 63-68
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    生後5週目のwistar系雄性ラットを飼育繁殖用飼料投与群 (CE-2群), 食物繊維 (微結晶セルロース) を含む経腸栄養剤投与群 (L-X群), 食物繊維を含まない経腸栄養剤投与群 (EN群) の3群に分け, 経口制限摂取により2週間飼育した。胃の排出能, 小腸の輸送能および十二指腸部の絨毛高はEN群で有意に低下または萎縮したのに対し, L-X群はCE-2群まで回復した。しかし, 消化管通過時間はL-X群およびEN群ともにCE-2群より有意に遅延し, 回腸末端部の絨毛高もL-XおよびEN群で有意に萎縮した。食物繊維 (微結晶セルロース) を含む経腸栄養剤の投与は, 胃から上部小腸を正常な状態に維持することが示唆された。
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  • 下川 久俊, 竹田 裕彦, 和田 光一, 清水 俊雄
    46 巻 (1993) 1 号 p. 69-76
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ヒト生体内における糖質の消化条件に適応する, in vitro消化試験系により, テアンデロースの消化性を調べた。その結果, 唾液アミラーゼと膵液アミラーゼではまったく消化されず, 胃酸により3.7%がイソマルトースとフルクトースに分解された。さらに小腸粘膜酵素では58.2%が消化され, グルコース, フルクトース, シュクロースが生成されることが明らかとなった。小腸以前の上部消化管で消化吸収されるテアンデロースは, 摂取量の約6割であると推定された。この結果は, 摂取したテアンデロースの一部は消化吸収されずに大腸まで到達することを示唆している。
    また, ヒトの腸内常在細菌117株による, テアンデロースの資化性試験を行った。その結果, テアンデロースはB. bifidumを除くBifidobacterium属の菌株に良好に利用され, Clostridium属やEscherichia属の菌株にはほとんど利用されなかった。さらに, テアンデロースのBifidobacterium属に対する資化性は, フラクトオリゴ糖より強く, また, それに対する選択性も高かった。以上の結果から, テアンデロースは, 可消化性であるが消化酵素での分解率が低いため, 一部は大腸にまで到達し, 腸内常在細菌のなかのBifidobacterium属を, 選択的に増殖させるオリゴ糖であることが示唆された。
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  • 相原 茂夫, 梅木 加奈恵, 柴田 克己, 樋笠 隆彦, 渡辺 清, 広瀬 正明
    46 巻 (1993) 1 号 p. 77-82
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    精白した新米と古米の微細構造を比較すると, 米穀粒内部の胚乳組織には顕著な差異は認められなかった。しかし, 精白米の表面は, 古米では糊粉粒が米の表面を完全に覆っているのが観察されたが, 新米では糊粉細胞の膜だけが残り, 糊粉粒は精白によって脱落してしまっていた。
    新米米飯の表面や内部のデンプン貯留体に小さな穴状の構造が観察された。これは新米米飯に特徴的に認められた構造で, 古米米飯では認められなかった。一方, 高圧電場処理した古米米飯にも, 部分的ではあるが, 新米米飯と同様の構造が米飯表層部に観察された。そして, 精白米に直接処理するより, 精白米を水に浸漬した状態で処理したほうが効果が顕著に現れた。
    このことから高圧電場処理によって吸水された水の状態に依存して, 未処理古米米飯には観察されなかった特徴的な構造が高圧電場処理古米米飯の表層, 表面に観察されたと考えられる。
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  • 桑田 五郎, 岩附 聡, 遠山 純子, 今井 正武
    46 巻 (1993) 1 号 p. 83-88
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) フィチン酸を小麦ふすまのフィターゼで分解, イオン交換クロマトグラフィーで分画した, IPnの10個のピークについて, カルシウムの生体吸収促進効果を知るために, in vitroでのカルシウム沈澱阻害活性を調べた。
    2) IP1のカルシウム沈澱阻害活性をpH 7.0とpH7.4について調べた。ややpH 7.0のほうが活性が強いといえるが, いずれのpHにおいてもカルシウム沈澱阻害活性は非常に低かった。
    3) IP2~IP6の1×10-4Mおよび1×10-5Mでのカルシウム沈澱阻害活性を調べたところ, 1×10-4Mでの活性は, IP3~IP6では反応1~2時間以降6時間までほぼ一定の値を示しているのに対し, IP2は4時間以降6時間にかけて急激にカルシウム沈澱阻害活性が低下していることがわかった。1×10-5MではいずれのIPもほぼコントロールと同程度でまったくカルシウム沈澱阻害活性は認めることができなかった。
    4) IP2~IP4の1×~1×10-3Mの濃度でのカルシウム沈澱阻害活性を調べたところ, IP2は1×10-4Mでは活性が弱いが3×10-4M以上の濃度では一定の強い活性を示した。IP3はこの濃度範囲では一定の活性を示した。IP4は1×10-4MではIP3よりも高い活性を示しているが, 濃度が増すにしたがって活性が低下し1×10-3Mでは残存カルシウム量は1mMとなっていた。
    5) IPのカルシウム沈澱阻害活性における役割を調べたところ, 沈澱に際してカルシウムと無機リンの結合はほとんど認められず, カルシウムとIPの結合が主体であることが判明した。その沈澱中のCa: Pはほぼ1: 1であった。
    6) 以上のことよりIPnとくにIP2, IP3, IP4in vitroでのカルシウム沈澱阻害活性を有していることがわかり, IPnによるカルシウムの生体吸収促進効果を増強する可能性が示唆された。
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  • 川上 美佐子, 金沢 和樹, 土井 裕司
    46 巻 (1993) 1 号 p. 89-91
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    レシチンヒドロペルオキシドの微小管形成への影響が検討された。牛脳チューブリンからの微小管形成は, 市販レシチンから生じたヒドロペルオキシドによって阻害された。その阻害程度は, ヒドロペルオキシドの添加量に依存していた。この事実は, 生体内でもまたチューブリンと細胞膜リン脂質から生じた脂質過酸化物との相互作用が起こっている可能性を示している。細胞骨格で観察される異常とアルツハイマー症との関連や, 微小管系がその病気と関係しているという仮説などから考えると, この相互作用はある種の脳障害の原因となっているのであろう。
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