日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
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47 巻 , 5 号
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  • 美濃 真
    47 巻 (1994) 5 号 p. 333-339
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    Newborn infants are generally thought to be in a vitamin E-deficient state due to their low plasma tocopherol levels and increased hemolysis of red blood cells (RBCs) induced by hydrogen peroxide (HPT). However, the tocopherol in plasma lipids of newborn infants is within an acceptable range because of the low plasma lipids in neonates. In addition, RBC tocopherol levels in the majority of newborn infants, even if they have a very low birth weight, showed a normal vitamin E status immediately after birth, despite the increased susceptibility of their RBCs to HPT. The incresed susceptibility of RBC ghosts in cord blood to oxidant stress was studied using an azo-compound. After vitamin E was exhausted in the ghosts, the oxygen uptake rate was faster in cord ghosts than in adult ghosts, resulting from the fact that the cord ghosts had a higher bisallylic hydrogen content. This finding indicates a relative deficiency of vitamin E in neonatal biomembranes with a sufficient vitamin E content. In addition, vitamin E concentrations in leukocytes, platelets and buccal mucosal cells, othe than those in plasma and RBCs, showed a lower tocopherol level in cord blood cells, as compared with those in older children. The above finding indicates that a higher amount of vitamin E is required by neonates. Wilson's disease and homocystinuria were further investigated. Copper unassociated with ceruloplasmin and a large amount of homocystein both generated superoxide in association with SH groups and ferrous iron, respectively. The generated free radicals induced from superoxide were thought to initiate cell membrane damage in RBC from patients with Wilson's disease, whereas they were found to produce modified LDL in the reaction of homocystein with ferric iron. These changes seem to be related to the development of hemolytic crisis in Wilson's disease and the early onset of atherosclerosis in patients with homocystinuria. Oxidation of LDL resulting from homocysteine and ferric iron will be prevented by a high concentration of tocopherol in LDL, while oxidative stress due to non-ceruloplasmin Cu will be inhibited by zinc ion.
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  • 横田 隆, 桐原 修, 大石 一二三, 谷 久典, 渡辺 乾二, 大網 弘
    47 巻 (1994) 5 号 p. 341-348
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    市販の小麦をエタノールで直接抽出し, 限外濾過法を用いて1単位のヒト唾液α-アミラーゼ活性を阻害する力価を1単位として約40,000unit/mgの非拮抗型α-アミラーゼインヒビター (α-AI) を精製した。このα-AIを用いて, in vitroでカルボヒドラーゼに対する阻害活性を測定し, 健常者に対する臨床的効果を検討した。
    1) カルボヒドラーゼに対する阻害活性はヒト唾液, 膵液およびマウス膵由来α-アミラーゼを70~90%阻害し, 微生物由来β-アミラーゼ, マルターゼ, インベルターゼを30~50%阻害した。
    2) α-AI (30mg) 摂取後の食後血糖値は, α-AI非摂取後の食後血糖値と比較すると, 有意に抑制された。
    3) α-AIの血液生化学的検査値に及ぼす影響は食事・運動制限せずにα-AI (30mg/日) を1カ月間摂取させた後で総コレステロール, トリグリセリドおよびアミラーゼが低値を示したが, 他の血液生化学的検査値には変化は認められなかった。
    4) α-AIの体重増加抑制効果は食事・運動制限せずにα-AI (30mg/日) の1カ月間摂取で男女ともにBMIで0.3~0.4の減少が認められ, さらに軽度の運動負荷を与えた場合, 有意に体重減少を示し, 男子でBMIが1.5±0.3, 女子で1.3±0.15の減少が認められた。
    以上の結果からα-AIはヒト唾液および膵液由来α-アミラーゼを高率に阻害し, 血液生化学的検査値に異常を認めず, 下痢症状等を起こすことなく, 過度の食事制限せずに減量効果が期待できると考えられる。
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  • 大村 節子, 門司 和彦, 竹本 泰一郎
    47 巻 (1994) 5 号 p. 349-356
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    慢性便秘患者を対象にDF摂取状況およびDF摂取に影響を与える要因について, 食事形態を1. 主食・主菜・副菜の料理の組合せ, 2. 欠食, 3. 外食, 4. 間食, 5. 摂取時間の五つに分類検討し, 以下の結果を得た。
    1) 栄養素等摂取量は栄養所要量に対して不足の傾向にあり, とくにDFはその傾向が顕著であった。
    2) 食品総摂取重量は低く, 個人における食品総摂取重量とDF摂取量との間には強い相関が認められた (γ=0.797, ρ<0.001)。
    3) 食事形態別摂取量は「完全食」群が栄養素等摂取量, 充足率, 食品群別摂取量, 食品群別DF摂取量において他の食事形態と比べ顕著に優良な結果が認められた。
    4) DF摂取量と五つの食事形態との問は「料理の組合せ」がもっとも高い寄与率を示し, DF摂取量と食物摂取量および五つの食事形態との間では, 「食物摂取量」次いで「料理の組合せ」が高い寄与率を示した。
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  • 井戸田 正, 松岡 康浩, 菅原 牧裕, 村上 雄二, 伊井 直記, 土岐 良一, 浅居 良輝, 中島 一郎
    47 巻 (1994) 5 号 p. 357-362
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    全国46地区で採集した人乳2, 279検体を用いて総シアル酸含量を泌乳期, 季節, 地域別に測定した。また, クリーム, 脱脂乳中のシアル酸含量, さらには脱脂乳を12% TCAで分画した上清と沈澱中に含まれるシアル酸含量を泌乳期別に測定した。人乳中の総シアル酸含量は分娩後3~5日の約150mg/100mlから分娩後121~240日の約32mg/100mlまで減少した後ほぼ一定値を維持した。また, 夏季乳に比べて冬季乳で高値傾向を示したが, 地域間に一定の傾向は認められなかった。総シアル酸含量に対するクリーム, 脱脂乳, 12% TCA可溶性および不溶性画分中のシアル酸含量の含有比は互いに異なった泌乳期変化を示した。すなわち, 初乳から成乳へと泌乳期が進むとともに, クリーム中のシアル酸の含有比は4%から12%へと増加したが, 脱脂乳中のシアル酸の含有比は96~99%から88%へ, 12% TCA不溶性画分のシアル酸の含有比は24%から15%へと減少した。12%TCA可溶性画分のシアル酸の含有比は72~77%と全泌乳期を通してほぼ一定値を示した。
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  • 井戸田 正, 松岡 康浩, 中埜 拓, 川上 浩, 中島 一郎
    47 巻 (1994) 5 号 p. 363-367
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    全国46地区で採取した2, 279検体の人乳を対象として, 3′-SLおよび6′-SL含量を泌乳期および季節別に測定した。3′-SL含量は, 全泌乳期を通じて10~17mg/100mlとほぼ一定値を示した。一方, 6′-SL含量は, 分娩後6~10日の夏季乳で77.8mg/100ml, 冬季乳で75.9mg/100mlと最高値を示した後, 泌乳期を経るとともに減少し, 分娩後241~482日では夏季乳で12.8mg/100ml, 冬季乳で9.6mg/100mlと初乳の約14~17%になった。総SL含量は, 初乳および移行乳で約85~90mg/100mlを示した後, 泌乳期を経るとともに減少し, 分娩後241~482日では約25mg/100mlであった。また, 乳中総シアル酸あたりのSL型シアル酸の割合は, 分娩後3~5日で最低値28.6%を示した後, 分娩後121~240日の46.0%まで増加した。12% TCA可溶性画分中のシアル酸あたりの割合は, 分娩後6~10日に最低値39.2%を示した後, 分娩後121~240日の63.3%まで増加した。SLは, 人乳中に最も多く含まれるシアル酸含有オリゴ糖であり, 乳児にとってシアル酸の重要な供給源と考えられた。
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  • 汲原 章民, 鈴木 博雄
    47 巻 (1994) 5 号 p. 369-373
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    絶食ラットの肝TGとPLおよびそれらの脂肪酸組成に及ぼすリノール酸含量を異にする食餌脂肪の影響と絶食時におけるリノール酸の単独投与の影響を検討した。絶食時の肝TG量とそのリノール酸比は牛脂食摂取ラットに比べてコーン油食摂取ラットで高かった。PLのリノール酸比は両食餌群でわずかに増加した。絶食期間中のリノール酸の投与は肝TG量, 肝TGとPLのリノール酸比を絶食レベルよりさらに増加させた、絶食時のオレイン酸の投与による肝臓TGとそのオレイン酸比の増加はわずかだった。
    これらの事実は肝臓へのリノール酸導入量の増加が絶食時の肝TGの蓄積を亢進し, リノール酸比の上昇に影響することを示している。
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  • 汲原 章民, 鈴木 博雄
    47 巻 (1994) 5 号 p. 375-380
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) 絶食による肝TGのリノール酸比と肝臓lipogenesisの関係を知るため肝TGとそのリノール酸比に及ぼす絶食と絶食-再摂食の影響を比較し, さらに, 再摂食時の高脂肪食投与の影響についても検討した。
    2) 肝TGのリノール酸比の絶食による増加が血清FFAのリノール酸比の増加をともなわなかった。
    3) 絶食による肝TGの脂肪酸組成比の変化として, 飽和脂肪酸, モノ不飽和脂肪酸の減少と, 多価不飽和脂肪酸の増加がみられ, 絶食-再摂食時の肝TGの脂肪酸組成は絶食と逆の応答を示した。
    4) 絶食-再摂食による肝TGとその多価不飽和脂肪酸組成の減少は高牛脂食再投与の場合には抑制された。
    5) 肝TGのリノール酸比と肝G6PDH活性との間に負の相関関係が認められ, 肝臓のlipogenesisの変動は肝TGの多価不飽和脂肪酸の相対比に影響することが示唆された。
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  • 成瀬 克子, 横山 久美代, 徳久 幸子
    47 巻 (1994) 5 号 p. 381-384
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ラットにおけるD型Pheの代謝を安定同位体トレーサー法により調べた。重水素標識D型Phe (D-Phe (d5)) を水素-重水素交換法により調製した。これと市販のL-Phe (d8) との等モル混合物をラットに腹腔内あるいは経口投与した後, 3~60分にわたり5~7回心臓より採血した。
    1) GC-MS-SIM法により血中のPhe (d5) とPhe (d8) を定量した。(a) 腹腔内投与後の濃度曲線から, D型 (Phe (d5)) およびL型 (Phe (d8)) の半減期はそれぞれ30分および15分であった。すなわち, D型からL型への変換ののち代謝される経路においてD型からL型への変換が律速段階であることが示された。(b) 経口投与後の濃度曲線から, 腸管から血中への取込みはD型の方が遅いことが示唆された。
    2) LC-MS-SIM法により血中のL-Phe (d5) とD-Phe (d5) の比を求めた結果, 腹腔内, 経口いずれの投与方法においても, D型の約10%がL型に変換していた。すなわち, D, L変換において腸内細菌および腸管吸収の影響は無視できることが示された。
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  • 加藤 健, 高田 幸宏, 松山 博昭, 青江 誠一郎, 坂本 隆男, 八尋 政利, 中島 一郎
    47 巻 (1994) 5 号 p. 385-390
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    本研究では, 成熟雄ラットを用いて, レンネットカゼインから調製した乳カルシウム標品の吸収性, 生体利用性をリン酸水素カルシウムおよび乳可溶性カルシウム類似塩と比較, 検討した。その結果,
    1) 体重増加量, 飼料摂取量および飼料効率には, 各群で差は認められなかった。
    2) 尿中カルシウム排泄量は, リン酸水素カルシウム投与群に比べ, 乳可溶性カルシウム類似塩投与群では高値を, また乳カルシウム標品投与群では有意に高い値を示した。
    3) 血漿カルシトニン濃度は, 乳カルシウム標品投与群がリン酸水素カルシウム投与群に比べ有意に高い値を示し, また乳可溶性カルシウム類似塩投与群に比べ高値を示した。
    4) 大腿骨カルシウム増加量は, 乳カルシウム標品投与群がリン酸水素カルシウム投与群に比べ有意に高い値を示し, また乳可溶性カルシウム類似塩投与群に比べ高値を示した。
    以上の結果から, レンネットカゼインから調製した乳カルシウム標品は吸収性に優れ, また骨中カルシウムを高めるカルシウム源であると考えられる。
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  • 清水 光行, 小峰 武明, 中村 尚夫, 橋爪 良幸, 臼井 一郎, 檜垣 有司, 佐野 順子, 佐々木 英樹, 磯貝 行秀
    47 巻 (1994) 5 号 p. 391-394
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ラットの心筋ODC活性がタンパク質摂取により誘導されるか, またisoproterenol (ISO) 投与刺激によりこの酵素活性が上昇をきたす際に摂取タンパク質が影響を与えるかを検討した。その結果, カゼイン群の心筋ODC活性は, 絶食群, 無タンパク食群, ツェイン食群のそれらに比べ有意に高値であった。ISO投与による心筋ODC活性, 心筋putrescine含量の上昇も, カゼイン摂食群が絶食群と無タンパク食群に比し有意に高値であった。これらの結果から, タンパク質摂取によるODC誘導にはタンパク質の栄養価が高いことが必要であり, また, 交感神経刺激による心筋ODC活性の上昇をも食事タンパク質摂取が修飾することが示された。このことは心臓の成長や病的心肥大におけるタンパク質栄養の関与を示唆するものと考えられる。
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  • 荒木 仁子, 伊東 栄子, 高桑 雄一, 加藤 敏光
    47 巻 (1994) 5 号 p. 395-400
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    The effects of Spirulina platensis on ethanol metabolism were studied in rats. Male Wistar rats aged 5 weeks were fed on a basal diet or a Spirulina-containing diet for 28 days. The blood ethanol level at 30min after intraperitoneal injection of ethanol (200mg/100g body weight) was decreased by Spirulina feeding. To determine whether Spirulina affects ethanol metabolism, alcohol dehydrogenase (ADH) and aldehyde dehydrogenase (ALDH) activities were measured in rats fed ethanol plus Spirulina for 21 days. Spirulina feeding decreased the Km value of ALDH to acetaldehyde from 0.91mM to 0.70mM. On the other hand, Spirulina feeding did not alter ADH activity. These results suggest that Spirulina may accelerate ethanol metabolism, resulting in rapid clearance of ethanol from blood into the liver.
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  • 戸田 隆義, 福田 亘博, 屋 宏典, 寺田 京子, 永田 純一, 和田 浩二, 知念 功
    47 巻 (1994) 5 号 p. 401-405
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    高コレステロール食条件下で19種類の油脂類をウズラに投与し, 血清および肝臓脂質濃度および食餌脂肪酸組成を変数とする主成分分析により油脂の粥状動脈硬化惹起性の評価を試みた。抽出された第一主成分は動脈硬化指数と強い負の相関を示すことから (相関係数-0.71, p<0.01) 動脈硬化惹起性を代表する総合特性値と判断され, この得点により油脂類の粥状動脈硬化惹起性を推測できた。第一主成分に対する脂肪酸の因子負荷量から, 多価不飽和脂肪酸および中鎖脂肪酸は動脈硬化を抑制する一方, オレイン酸は促進することが示された。これら以外の脂肪酸の影響は比較的小さいと判断された。
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  • 海老原 清, 竹内 政保
    47 巻 (1994) 5 号 p. 407-409
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    カゼインをタンパク質源とするコレステロール, 胆汁酸無添加の精製飼料を与えた卵巣摘出ラットの脂質代謝に及ぽす食物繊維, トウモロコシ外皮より調製したヘミセルロース (CBH) の影響について検討した。群間の飼料摂取量に差が生じないようにpair-fedさせた。
    1) 卵巣摘出により血漿コレステロール濃度の上昇が認められた。この上昇も5%CBHを添加することにより有意に低下した。
    2) HDL-コレステロール/血漿総コレステロール比は5%CBH添加により高くなる傾向が認められた。
    3) CBH添加により糞中胆汁酸排泄量の増加と肝臓コレステロール量の増加が認められた。
    4) CBHの血漿コレステロール濃度低下作用の要因として胆汁酸の糞中排泄量増加の関与が考えられる。
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