日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
Print ISSN : 0287-3516
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49 巻 , 1 号
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  • 林 伸一
    49 巻 (1996) 1 号 p. 1-11
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    This paper summarizes the results of my quarter-century study on the regulatory mechanism of ornithine decarboxylase (ODC), a key enzyme in polyamine synthesis. ODC turns over rapidly and is under negative feedback regulation by polyamines, which accelerate ODC degradation and induce an ODC-inhibitory protein, antizyme. Rat-liver ODC levels exhibit a circadian rhythm with the peak at night, owing to the feeding pattern. The dietary induction of hepatic ODC depends on both the quantity and quality of dietary proteins. In order to clarify the molecular mechanism of ODC regulation, rat-liver ODC was purified to homogeneity. Antizyme was also highly purified and its cDNAs were obtained. Forced expression of antizyme caused rapid ODC degradation, proving that antizyme mediates polyamine-induced destabilization of ODC. In newly established in vitro ODC degradation systems, ODC is degraded in an ATP- and antizymedependent manner by 26 S proteasome without ubiquitination. Antizyme also inactivates polyamine uptake. Nucleotide sequence analysis of antizyme mRNA revealed that programmed ribosomal frameshifting evoked by polyamines is necessary for its translation.
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  • 中村 強, 林 直樹, 吉原 大二, 柳井 稔, 竹下 保義
    49 巻 (1996) 1 号 p. 13-21
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    シソ油, シソ油とコーン油の混合油, およびコーン油 (それぞれα-Ln/LA比=3.26, 0.32, 0.03) を配合した液状経腸栄養剤を調製し, それぞれ小腸切除ラットに経腸的に投与したときの下痢の発生頻度に及ぼす影響を検討した。さらに, 下痢発生に密接に関連するとされる腸内容物の消化管通過時間, 血漿中および回腸・大腸粘膜中のPG類 (PGE2およびPGF) および大腸粘膜中の脂肪酸濃度に及ぼす影響も合わせて検討した。
    1) シソ油群および混合油群の下痢発生頻度は, コーン油群に比べ, 投与2日目以降で低値を示す傾向にあり, とくに投与2日目で有意な低値を示した。
    2) シソ油群および混合油群の消化管通過時間はコーン油群に比べ延長する傾向にあり, とくにシソ油群では有意な延長を示した。
    3) シソ油群および混合油群の血漿中および大腸粘膜中のPGE2はコーン油群に比べ低値を示す傾向にあり, とくにシソ油群ではいずれも有意な低値を示した。なお, 回腸粘膜中のPGE2および血漿中および消化管粘膜中のPGFはいずれも3群間で差が認められなかった。
    4) シソ油群および混合油群の大腸粘膜中におけるエイコサペンタエン酸濃度はコーン油群に比べ, 高値を示す傾向にあり, とくにシソ油群では有意な高値を示した。また, シソ油群および混合油群のエイコサペンタエン酸/アラキドン酸比やω3系/ω6系比でも有意な上昇を示した。
    以上の結果から, α-LnA/LA比を3.26もしくは0.32程度とした脂肪を含む経腸栄養剤の投与により, 消化管術後の下痢を抑制する可能性が示唆された。また, この効果は消化管通過時間の延長やPGE2ならびに脂肪酸代謝の変動を伴って発現することが示唆された。
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  • 村上 哲男, 山本 和夫紳, 白坂 憲章, 吉栖 肇
    49 巻 (1996) 1 号 p. 23-28
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    脳卒中易発症性高血圧自然発症ラット (SHRSP) に魚肉をタンパク源とした飼料を10週齢から20週間投与し内皮機能に及ぼす影響を抵抗血管である腸間膜動脈を用いた灌流実験で調べ, 降圧剤と比較した。
    1) 魚肉飼料を投与したSHRSPの血圧は対照群に比べて低く, 220~230mmHgで推移した。一方, カプトプリル (ACE阻害剤), ヒドララジン (血管拡張薬) を投与したSHRSPでは著しい血圧下降が認められ, それぞれ150~l60mmHg, 180~190mmHgの血圧を維持した。
    2) 腸間膜動脈標本をノルアドレナリン (NA: 8×10-6M) で前収縮させている状態で累積的にアセチルコリン (ACh: 10-6M) を灌流したときの弛緩率は, WKY>SHR>SHRSPの順で, SHR, SHRSPの内皮依存性弛緩はWKYに比べ減弱していた。
    3) 栄養改善および降圧剤処置を行ったSHRSPの腸間膜動脈標本をNA (8×10-6M) の存在下でACh (10-6M) を灌流させ内皮依存性弛緩をみた。魚肉飼料群の弛緩率は, 66%であり対照群 (33%) に比し高く, WKY (70%) に近い値であった。降圧剤処置群の弛緩率はカプトプリル処置群が61%, ヒドララジン処置群は54%であった。
    SHRSPの内皮依存性弛緩の減弱は加齢, 血圧上昇により起こるが, 魚肉飼料による栄養条件の改善で, 降圧剤のような血圧下降がみられなくても保護された。栄養改善は, 血管壁の健全な構築と維持に役立ち, それが脳血管疾患の発症抑制や遅延につながっている理由の一つと考えられる。
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  • 保井 忠彦
    49 巻 (1996) 1 号 p. 29-37
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    草類からタンパク質を効率よく簡便に, かつ高収量で分離するために, 各種試料を希塩酸溶液で前処理することによって, タンパク質の抽出率が改善されるかどうかを検討した。
    1) 試料を22℃ (室温) で, 2N HCl溶液を用いて, 7日間 (試料によっては5~14日), 前処理することによって, おもな試料の純タンパク質は90%内外抽出された。しかし, その一部は加水分解され, 10% TCA溶液沈澱性タンパク質抽出率は80%内外であった。試料から直接に希NaOH溶液でタンパク質を抽出する場合のその抽出率に比べて著しく改善された。
    2) 試料に対するHCl溶液での前処理温度を38℃にすると, その処理時間は大幅に短縮された。また純タンパク質抽出率は22℃前処理の場合に等しいか, それ以上であった。
    3) 試料の前処理には, 2N HCl溶液が普遍的に用いうるが, 試料の種類によっては1.5N, 1N HCl溶液も用いうる。0.5N HCl溶液はその効果がなかった。
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  • 鈴木 順子, 畔柳 奈未子, 松谷 康子, 伊東 祥
    49 巻 (1996) 1 号 p. 39-45
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    SHRに10%のラードまたは10%のサフラワー油を含む2種類の脂肪食 (L食S食) を与えて, 脂肪負荷が血圧変動, 血清脂質および肝臓に及ぼす影響を, さらに自発的走行運動を負荷し, それぞれの非運動群と比較した。
    1) 血圧は, 運動開始初期からL, S食とも運動群がそれぞれの非運動群より有意に低値となり, L食でとくに著しかった。両食とも運動群の体重が非運動群を上回る傾向であったにもかかわらず運動群の血圧が低下したことは, 血圧に及ぼす運動の影響が, L, S食において著明な高血圧抑制効果として認められたことになる。
    2) 血清脂質値では, HDL-コレステロールはL, S食とも運動群が非運動群より高値の傾向を示した。総脂質, 総コレステロール, 遊離脂肪酸は, 運動群が非運動群よりL食では有意に低値, S食では低値の傾向を示した。トリグリセリドは, 両食とも運動群が有意に低値となり, 運動による低下作用として認められた。
    3) S食群で肝細胞に軽度の脂肪変性をもたらしたが, 他の病理組織像ならびに肝機能には影響がなかった。
    4) 以上の観察結果より, 運動による血圧上昇の抑制および脂質代謝の改善が証明され, 脂質の負荷による血清脂質値上昇にも有効であることが示唆された。すなわち, 運動が成人病の予防や治療に積極的な意義を有することが実験的にも証明できた。
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  • 青山 敏明, 福井 健介, 山本 孝史
    49 巻 (1996) 1 号 p. 46-51
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    強制投与されたタンパク質, ペプチド, およびアミノ酸の消化管からの消失速度を検討した結果, ペプチドの吸収が最も速かった。また, ペプチドでは浸透圧が原因と考えられる吸収遅延は観察されなかった。比較的鎖長の長いペプチドでも速やかに消失した。これらの結果より大豆タンパク質加水分解物であるペプチドはタンパク質やアミノ酸よりも消化吸収性の優れた窒素源であるといえる。
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  • 上原 めぐみ, 田仲 真理, 知念 功, 本郷 富士弥, 尚 弘子
    49 巻 (1996) 1 号 p. 52-56
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    「ながこんぶ」と「沖繩豆腐」が卵巣摘出ラットの骨代謝に及ぼす影響について検討した。
    6週齢のWistar系雌ラットに卵巣的手術と偽手術を行った後, コントロール, ながこんぶ, 沖繩豆腐食のOVXとSham群にそれぞれ分け35日間飼育を行った。
    1) ながこんぶおよび沖繩豆腐食群はコントロール食群に比べて大腿骨Ca含量が有意に高値を示した。
    2) ながこんぶ食群は破断特性試験の, Strength, Stiffness, Toughnessにおいてコントロール食群より高値を示した。
    以上の結果より, ながこんぶおよび沖繩豆腐はCa供給源としての有効性が示唆された。
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  • 鈴木 和春, 前田 宜昭, 上原 万里子, 五島 孜郎
    49 巻 (1996) 1 号 p. 57-60
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    Effects of dietary phosphate levels and phosphate sources on iron utilization were studied. Seventy-two Wistar-strain male rats (70g body weight) were divided into 12 groups. Each group was fed one of four phosphate sources, either KH2PO4, K5P3O10, NaH2PO4 or Na5P3O10, and the diet was supplemented to approximately 0.5%, 1.0% or 1.5% P. Results: 1) The high dietary phosphate level (1.5%) resulted in significant decreases in weight gain, food intake and nitrogen retention. 2) Absorption and retention of Fe decreased, and urinary excretion increase, with increasing P intake by K2P3O10 and Na5P3O10 feeding.
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