日本栄養・食糧学会誌
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49 巻 , 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 石川 和子, 金子 佳代子, 愛敬 光代, 小池 五郎
    49 巻 (1996) 2 号 p. 79-84
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    運動をしていない18~59歳の一般男性58名, 18~29歳の女性153名と運動部に所属する者 (運動群) 56名 (男性26名, 女性30名) について, D2O法により体水分量 (TBW) を測定した。
    1) TBW/LBMは, すべての対象で, 現在推定式で示されている0.72および0.732より高値であった。
    2) 男性では18~29歳のTBWが, 40~49歳および, 50~59歳に比べ多かったが, TBW/BW, TBW/LBMには年齢による差は認められなかった。
    3) 女性 (18~29歳) ではBMIが高いほど, TBWは大きく, TBW/BWは小さかったが, TBW/LBMには差がなかった。
    4) 18~29歳でBMI 20kg/mm2以上24kg/mm2未満の一般男女では, TBW, TBW/BWは女性に比べ男性で有意に多かった。TBW/LBMには男女差はみられなかった。
    5) 運動群ではいずれの種目でもTBW, TBW/BW, TBW/LBMは一般男女 (非運動群) に比べ高かった。その差は, 男性の武道, 女性の水泳, ダンスで有意であった。
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  • 山田 哲雄, 倉沢 新一, 笠原 久弥, 林 淳三
    49 巻 (1996) 2 号 p. 85-93
    公開日: 2010/03/25
    ジャーナル フリー
    本研究は, 日常比較的多量に摂取されるナトリウム (Na), カリウム (K), カルシウム (Ca), マグネシウム (Mg) およびリン (P) の出納に及ぼす3時間/日の運動負荷の影響を, 血液, 内分泌機能などの動態を合わせて観察することにより, エネルギー1,000kcal当りを基準とする食物摂取条件下での運動トレーニング時におけるこれらの無機質の栄養状態について検討した。
    健康な男性5名を用い, 6日間の安静期に引き続いて5日間の運動期を設定した実験を実施した。運動期には, 最大酸素摂取量の60%を目標強度とした自転車エルゴメーターによる運動を, 午前・午後におのおの90分間ずつ負荷した。
    運動期における主要な結果は, 以下のとおりであった。
    1) Na, K, CaおよびMgの摂取量の増加分は, 汗中排泄量の増加分を上回った。
    2) NaとPの出納が, 有意に正の方向へと移行した。
    3) 血清副甲状腺ホルモン (PTH44-68) が, 運動期第2日目にのみ有意に上昇した。
    これらの結果は, Na, K, Ca, MgおよびPについては, エネルギー1,000kcal当りを基準とする食物摂取方法が推奨できるものであることを示唆するものであった。
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  • 細山田 康恵, 黒田 圭一, 小畠 義樹
    49 巻 (1996) 2 号 p. 95-100
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ラットにおいて, ORA添加飼料による肝臓の脂質蓄積作用および脂肪酸組成変化を魚油投与により軽減できるかどうかを検討した。10%オリーブ油飼料に2%ORAを添加すると, 血清TG, 総Ch濃度は著しく低下し, 肝臓TG濃度は著しく増加した。それと対照的に, ラットに2%ORA添加した10%魚油飼料の投与では, 血清脂質の低下作用や肝臓TG蓄積は見られなかった。これらのORAの脂質に対する効果は腎臓でも見られた。またORA添加オリーブ油飼料を投与したラットの肝臓ではC16: 0, C18: 1, C18: 2濃度の上昇とC20: 4濃度の低下が起こった。しかし, ORA添加の魚油投与では肝臓のC16: 0, C18: 1, C18: 2濃度は変化せず, C20: 4の上昇が見られた。これらの結果は不飽和度の高い脂肪酸を含む魚油飼料ではこのORA添加による肝臓脂肪蓄積や血清と肝臓の脂肪酸組成の変化に対する効果を著しく軽減することを示唆していた。
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  • 児玉 俊明, 椎葉 究, 辻 啓介
    49 巻 (1996) 2 号 p. 101-105
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    小麦フスマ水溶性ヘミセルロース (WSH) から, 構造の異なる2種のアラビノキシラン (FA, FB) を分離調製した後, それぞれの成分の血圧上昇抑制効果を自然発症高血圧ラット (SHR) を用いて測定し, 血圧上昇抑制効果を有するヘミセルロース成分の構造およびその性質について検討した。FAは, WSH溶液の50%エタノール沈澱物として得られた。一方, FBは, WSHをセルラーゼオノズカによる酵素処理後, 限外濾過膜分離して, その高分子成分として得られた。陰イオン交換体DEAEカラムにより, FAはアラビノース側鎖の少ないアラビノキシランAX-1に, また, FBは, アラビノース側鎖が多く, タンパク質やウロン酸を含む陽イオン交換体を有するアラビノキシランAX-2に相当することがわかった。これらWSH, FA, FBをアラビノキシラン量で3%になるように試験食に配合した飼料をSHRに与えた。その結果, とくにFB配合試験区で, FA摂食試験区やコントロール区 (ヘミセルロース無配合区) に比べて, 有意に血圧上昇抑制効果が認められた。また, それぞれの試験食で飼育したSHRの糞便量は, コントロール区と比較して全ヘミセルロース試験区で増加したが, 糞便中のナトリウム量は, FB摂食区で最も高く, FA摂食区ではコントロールと差がなかった。また, WSH摂食区では, その中間の値を示したことから, WSH中に含まれるAX-2の量に比例してナトリウムが, 排泄される傾向にあり, 血圧上昇抑制効果との因果性が示唆された。以上の結果から, WSH中, AX-2成分に血圧上昇抑制効果があり, それは, AX-2のナトリウム排泄促進効果によることが示唆された。また, その理由として, AX-2に含まれるウロン酸および/またはタンパク質の陽イオン交換作用による腸管内でのナトリウムイオン吸着と, アラビノース側鎖の多い構造をもつ難分解性食物繊維による排泄促進効果による複合的作用が考えられた。
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  • 清田 マキ, 関根 康子, 藤代 岳雄, 岡 充, 小泉 典子
    49 巻 (1996) 2 号 p. 107-112
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    栽培方法の違いが生食向きホウレンソウの成分に与える影響を明らかにするため, 成分分析, 官能検査を行った。
    1) 水耕, 土耕の栽培法の違いでおかめ, リード, TG-1, S-20の4品種を一括して成分を比べると, 水分は水耕で. ビタミンCは土耕で有意に高く食物繊維, シュウ酸は差を見いだせなかった。
    2) 水耕のTG-1とS-20ではおかめやリードに比べ水分が多く, 食物繊維, シュウ酸が少なく, 土耕との成分差が大きく品種間の差も見られた。
    3) 栽培法の違いをより明らかにするため, 新たにガラス室内に土耕試験区を設け比較した結果, これまでの栽培法の露地土耕とガラス室内水耕に比べ食物繊維, シュウ酸が少なく, とくにシュウ酸含量に顕著な差違が見られた。
    4) 味および総合評価において, おかめでは水耕が土耕より優れており, TG-1では水耕が劣っていることがわかった。
    5) 露地とガラスハウス内の栽培を一括するとビタミンCが露地で多く, 他の成分には有意な差は認められなかった。
    以上の結果はホウレンソウの生食にはおかめの水耕が適し, TG-1はガラスハウス内土耕が適しているということを示している。
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  • 安藤 ひとみ, 飯塚 久子, 清水 まゆみ, 吉田 豊和, 稲葉 和功, 光永 俊郎
    49 巻 (1996) 2 号 p. 113-118
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) オオムギ穀粒のタンパク質含量は表層部より中間層へ増加し, 中間層から中心部へと減少した。
    2) オオムギ穀粒中の各種タンパク質の分布状態は水可溶性タンパク質は表層部に多く含まれ, 中心部にゆくにつれて減少した。塩可溶性タンパク質は表層部から中心部まで, ほぼ一定の値を示した。アルコール可溶性タンパク質, 不溶性タンパク質は表層部に少なく中間層に多く含まれ中心部へと減少した。
    3) オオムギ穀粒中の各種タンパク質の電気泳動像は, アルコール可溶性画分を除く3画分において表層部, 中間層, 中心部でそれぞれ特徴のある泳動像が示された。
    4) 各層別のアミノ酸組成は表層部, 中間層, 中心部と相違を示した。アスパラギン酸, リジン, アラニン, アルギニン, バリン, グリシン, セリン, スレオニンは表層部に多く含まれ, 中心部へと減少した。グルタミン酸, プロリンは表層部に少なく中心部へと増加した。その他のアミノ酸の分布は各層で相違が認められなかった。
    5) オオムギ穀粒の第一制限アミノ酸はリジンであった。そのアミノ酸価は表層部で高い値を示し, 中心部へと下がっていった。
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  • 水野 隆志, 川口 きよみ, 篠田 粧子
    49 巻 (1996) 2 号 p. 119-122
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    脱フィチン酸フスマはラットを用いた実験により, ミネラル吸収を改善することはすでに報告した。今回われわれは脱フィチン酸フスマの食品としての機能を保水力, リパーゼおよび胆汁酸との結合力を調べ, 検討した。
    脱フィチン酸フスマ, 無処理フスマおよびセルロースの保水力を測定し, 続いてin vitro においてこれらのリパーゼ, 胆汁酸との結合力を測定し, 以下の結果を得た。
    1) 脱フィチン酸フスマはセルロースと比べて有意に保水力が高かった。
    2) 脱フィチン酸フスマは無処理のフスマ, セルロースと比べて有意にリパーゼとの結合力が高かった。
    3) 脱フィチン酸フスマは無処理のフスマ, セルロースと比べて有意に胆汁酸との結合力が高かった。
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